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(最終話)彼は最強の一般人

1‘

“キンキン!”

⚪︎「どうして、彼女達を狙った!」

“キンキン!”

グンバ「彼女達がこの日本でトレンドだからだよ!彼女達を狙えば大勢の観客が注目する!」

⚪︎「ふざけるな!そんなことで彼女達に恐怖を与えたのか!」

2‘

さらに剣筋が速くなる。

グンバ「実に面白い!ただの一般人がここまでやってのけるとは!あははは!しかし、君はなぜここまでできる?君のメリットはないはずだが?」

〇〇から距離をとる、グンバ

⚪︎「理由?そんなの簡単ですよ、僕が好きな人が大切にしてる彼女達だから、それだけです」

3‘

グンバ「ここまですればその方と付き合えると?」

⚪︎「さぁ?わかりません、よくは思われても付き合えるかなんてわかりません」

グンバ「それならなぜ?」

⚪︎「愛してるから…それだけではダメですか?」

グンバ「いいや…体を張るには十分でしょう」

4‘

⚪︎「では…そろそろ」

グンバ「さぁ!殺し合いの再開だ!」

“キンキン!!”

斬り合っていく2人。

少しずつ両者に傷がついていく。

5‘

〜〜〜〜〜

6‘

奈々未「〇〇くん…」

遥香「大丈夫でしょうか…」

絢音「〇〇さん…」

警察に保護されたメンバーたちは

〇〇が勝つように祈ってる。

7‘

〜〜〜〜〜

8‘

⚪︎「はぁはぁ…」

グンバ「腹の傷が開いてきたようですね?早くしないと死んでしまいますよ?」

⚪︎「それは困るな、絶対に戻るって約束したからね」

日本刀をグンバに向かって投げる。

グンバ「っ!?」

9‘

⚪︎「はっ!」

グンバに向かって走る。

グンバ「くっ!」

接近戦に持ち込む。

グンバ「武器を捨てて、接近戦とは!」

10‘

⚪︎「僕は剣術とは無縁の一般人ですからね?はぁああ!!」

細剣を交わしながら、確実に拳を当てていく。

グンバ「ぐっ!ぐはぁ!!」

⚪︎「はああああ!!」

“どかっ!!”

11‘

〇〇の拳がグンバの頬に直撃する、

地面に倒れるグンバ。

グンバ「くっ…」

起き上がれないグンバ。

⚪︎「これで…はぁはぁ…僕の勝ちですね」

12‘

近くにあった壁に寄りかかる〇〇。

グンバ「動けそうにもないよ」

⚪︎「はは…僕もです…」

お腹から血が流れている。

13‘

グンバ「それでも動かないと生きて帰れないぞ…」

“ドッカン!!”

⚪︎「っ…なんで…」

?「それは俺が起爆したからさ!あひゃははは!やっと!やっとだ!」

屋上で入り口から声がする。

14‘

そこには警護1が立っていた。

⚪︎「どうして…」

警護1「この時を待っていたんだよ!!あひゃははは!」

〇〇に近づき、〇〇を足蹴にする。

⚪︎「ぐっ…」

15‘

警護1「俺は!」

“ドガ!”

⚪︎「うっ!」

警護1「お前が!」

“バキ!”

16‘

⚪︎「くっ!」

警護1「嫌いだったんだ!お前がいなければ!奈々未さんは俺の物になったんだ!!殺してやる!」

⚪︎「ふふっ…はは…あははは!」

警護1「な、なにがおかしい!!」

⚪︎「ゴホゴホっ…こんなにも滑稽なことが笑わずして何に笑おうか!あははは!」

17‘

警護1「何が!おかしい!」

“ドカバキ!!”

⚪︎「ぐふっ!あははは!」

警護1「笑うのをやめろ!!」

“ドカバキ!!”

18‘

〜〜〜〜〜

19‘

さくら「〇〇さん…うぅ…」

みなみ「あれじゃ…死んじゃうよ」

蓮加「っ…うぅ…」

奈々未「〇〇くん…っ…」

20‘

〜〜〜〜〜

21‘

⚪︎「あなたは3点、勘違いをしている」

警護1「あぁ?」

⚪︎「まず…僕がいなくても奈々未さんはあなたみたいな人を好きにならない…2点目、あなたは僕を殺せない…3点目…僕もあなたは嫌いです…はっ!」

警護1の足を払って、転ばせる。

そのまま警護1の首を足で締める。

警護1「ぐはっ!ぐえぇぇええ!!うっ…」

22‘

気絶する警護1

グンバ「早く逃げないと…爆発に巻き込まれますよ…」

⚪︎「はは…喋るのもやっとでね…」

血に染まった手を見せる。

グンバ「約束したのでしょ?」

23‘

“ドガン!”

⚪︎「動けたとしても逃げ道がない…」

グンバ「……一つだけある…そこのダクトは1階までの直通になっている…十分な大きさだ…」

⚪︎「どうしてそれを…」

グンバ「私を楽しませてくれたお礼ですよ…はは…」

24‘

気絶するグンバ。

⚪︎『っ…警視殿…聞こえますか?』

警視『…聞こえてる』

⚪︎『このデパートの爆弾が起動してしまったようです』

警視「そのようだ…」

⚪︎『下のダクトに警察官を配置してもらえますか?』

25‘

警視『何をする?』

⚪︎『今から2人を下ろします』

警視『君は?』

⚪︎『この2人を下ろしてから僕も脱出します』

警視『そこにいるのは悪党だぞ?警察官の立場でいうのものじゃないが…助ける価値なんてないぞ?』

26‘

⚪︎『それでも…いいえ…悪党でも僕の大切な人を傷つけてない…巻き込みはしましたが…』

グンバと警護1にロープを巻く。

⚪︎『今から下ろします…』

“ギシ…ギシ…”

27‘

⚪︎「重い…!」

順調に下ろす〇〇。

しかし、腹からの出血が激しい。

警視『いいぞ!確保した!!』

⚪︎『僕も脱出します』

28‘

〜〜〜〜〜

29‘

〜〜〜〜〜

30‘

奈々未「っ…」

麻衣「大丈夫かな…」

沙友理「大丈夫やって!警察の人らも言ってたやん、今降りてきてるって」

日奈「ぁ…きたみたいだよ!」

31‘

日奈が指差す方向にはストレッチャーに、

乗せられた〇〇がいた。

奈々未「彼の容体は?」

救急隊員「出血多量で気絶してます…すぐに病院に運ばないと」

32‘

奈々未「私もついていきます」

救急隊員「急いでください!」

奈々未も〇〇と同じ救急車に乗って病院に搬送される。

奈々未「〇〇くん…」

33‘

〜〜〜〜〜

34‘

〜〜〜〜〜

35‘

〜〜〜〜〜

36‘

あの事件から1ヶ月…

〇〇くんは無事に目を覚ました。

大量に出血した為、検査も兼ねて入院してる。

そして、彼の殺人に対する判決は正当防衛で無罪になった。

37‘

武装集団の逮捕に貢献したのも考慮してのことだ。

ー病室ー

奈々未「〇〇くん、りんご食べる?」

⚪︎「大丈夫ですよ」

奈々未「遠慮しないでね?あなたは命の恩人なんだから」

⚪︎「奈々未さんこそ、気にしないでください、好きでやったことなので…」

38‘

奈々未「それでも私達は感謝してるの」

⚪︎「奈々未さん…」

奈々未「それで…一つ聞いていい?」

⚪︎「なんでしょうか?」

奈々未「あなたは何者?」

39‘

⚪︎「それはもう知っているでしょ?」

奈々未「まだ一般人って言い張るつもり?」

⚪︎「僕は一般人ですからね」

奈々未「はぁ…それにうそはない?」

⚪︎「僕は奈々未さんに嘘はつきませんよ」

40‘

奈々未「いいわ…信じてあげる」

⚪︎「それはよかった」

奈々未「それで…私のこと好きなの?」

⚪︎「っ…ゴホゴホ!急ですね…」

奈々未「まぁね」

41‘

⚪︎「好きですよ」

奈々未「ストレートなのね?」

⚪︎「今更、隠してもしょうがないですからね」

奈々未「私と付き合いたい?」

⚪︎「そうですね…好きなので」

42‘

奈々未「私ね?乃木坂辞めてから…ずっとフリーなの」

⚪︎「…??」

奈々未「でも最近、結婚を前提の彼氏でも…って思っていて」

〇〇に背を向ける。

⚪︎「ふふっ…奈々未さん…」

43‘

〇〇は奈々未の手を掴む。

奈々未「何…?」

⚪︎「僕と…結婚を前提にお付き合いしてくれませんか?」

奈々未「…しょうがないから付き合ってあげる」

⚪︎「ふふっ、ありがとうございます」

44‘

奈々未「よろしくね?ただの一般人さん」

⚪︎「えぇ…こちらこそお願いします、元アイドルさん」

“ちゅっ…”

これはただの一般人のお話…

⚪︎「ふふっ…そう…ただの“一般人”のね…」

45‘

END

46‘

この作品はフィクションです。

実在の人物や団体などとは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品内での表現・行動なので実際に行っても、

一切の責任は取りかねますのでご了承ください。

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