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(15)乃木坂警察署

美波「ありがとう!」

あやめ「いえ!お役に立てたなら光栄です!」

美月「梅!行くよ!」

美波「はーい」

美月「さっき、気になる情報を聞いたの」

美波「なに?」

美月「この先の倉庫で怪しい人物を見たって!」

美波「行きましょう!」

美月「うん!」


〜〜〜〜〜


<青壁倉庫>

美波「ここ?」

美月「そうらしいけど…」

美波「誰もいな…うっ!」

美月「梅っ!?うっ!」

2人は気絶する。


〜〜〜〜〜


日奈「どうですか?」

真夏「う〜ん、手がかりはないね」

祐希「なんでもいいんです!」

日奈「そうは言っても、痕跡がなにもないのよ〜、かなりのプロだね」

爆発した倉庫では秋元達が何か手がかりを探していた。

祐希「待ってください!」

真夏「見つけた?」

祐希「ここに、タバコの吸い殻が!」

日奈「多分、組織の人間のだね!」

真夏「私はすぐに科捜研に戻って、分析をするね!」

引き上げる秋元。

日奈「私たちも一旦、戻ろっか!」

祐希「はい!」

車に乗る2人。

日奈「…ん?」

何かに気づく樋口。

日奈「っ!ここから出なさい!!」

祐希「え!?」

急に叫ぶ樋口。

“プシュウウウ!”

エアコン吹き出し口から車中内に煙が吹き出す。

日奈「くっ!開かない!」

祐希「こちらも開きません!!」

“ガンガン!!”

窓を警棒で叩くが防弾仕様の強化ガラスの為、割れない。

徐々に気を失う樋口達。


〜〜〜〜〜


“prrrr“

⚪︎『はい、中村です』

絢音『問題発生です!』

⚪︎『どうした?』

絢音『白石警視と連絡がつきません!』

⚪︎『携帯の電波を探って!』

絢音「すでにしましたが、壊されたようです」

⚪︎『それなら最後の途切れた電波から近くの電波塔を使って、携帯の微弱電波を探って!壊されてから数時間なら微弱電波が残ってるはず!』

絢音『了解!七瀬!』

七瀬『出たで!乃木坂西4丁目の…1番最初に警官が襲われたところ!』

⚪︎『了解した!すぐに向かう!』

ー刑事第二課ー

絢音「私達も行きましょう!」

七瀬「そやな!」

現場に向かう鈴木達。


〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜


麻衣「ん…ここは…?」

周りを見渡す白石。

そこはなにもない倉庫。

麻衣「っ…これは」

目の前のドラム缶の上には爆弾がある。

麻衣「くっ…解けないか」

縄を解こうと試みるが、解けない。

麻衣「どうにか抜け出さないと」


〜〜〜〜〜


美波「んっ…ここは…はっ!」

目が覚めて早々、周囲を確認する。

美波「美月!起きて!美月!」

美月「んぅ…まだ眠い…」

美波「起きなさい!美月!」

美月「はっ!な、なに!?」

美波「やっと起きたのね」

美月「梅!ここは!?」

美波「どこまで覚えてる?」

美月「確か…怪しい人物の目撃情報をもとに倉庫に向かって…」

美波「そこで襲われた」

美月「ここは、倉庫のようだね」

周りを見渡す美月。

美波「後、現実逃避をしてる所悪いんだけど」

美月「言わないで!目の前に爆弾があるなんて思いたくない!」

美波「その通りよ、目の前に爆弾、逃げる方法を考えないと」

美月「了解」


〜〜〜〜〜


日奈「ん…ここは…」

周りを見渡す樋口。

足元には爆弾がある。

日奈「しくった…それにしてもいつ車に仕込まれた?それにこの爆弾…与田ちゃんは無事かしら」


〜〜〜〜〜


祐希「すぅすぅ…」

爆弾付きのチョッキを着せられている与田。

祐希「…グゴッォォ…むにゃむにゃ…いも…」

こんな時でもいもの夢を見てる与田だった。


〜〜〜〜〜


⚪︎「ここかっ…麻衣!麻衣!」

白石の名前を叫びながら辺りを捜索する中村。

⚪︎「麻衣!!っ…!」

何かを見つける中村。

⚪︎「君!大丈夫か!」

近くの建物と建物の間に見えないように倒れてる警官2

⚪︎『こちら中村!警官が1人、倒れている!意識がない!乃木坂西4丁目12番地に救急車を至急来させて!』

警察6『こちら乃木坂警察署!了解しました!至急手配します!』

“キィィ!”

絢音「〇〇さん!」

⚪︎「絢音!」

鈴木と西野が合流する。

七瀬「白石警視は!」

⚪︎「いや、見つからない、どうやら犯人に連れ去られたようだね」

絢音「また問題が発生しました」

⚪︎「今度はなに?」

絢音「梅澤巡査長と山下巡査長と連絡が取れません!」

⚪︎「多分、麻衣と一緒で連れ去られたね」

“prrrrr”

七瀬『はい、西野!』

真夏『なぁちゃん?組織について手掛かりが見つかったよ!それでひなちま達に連絡したんだけ、連絡つかないの』

七瀬『ほんまですか!はい、わかりました!』

⚪︎「どうした?」

七瀬「祐希達とも連絡つかないって…」

⚪︎「くそっ!」

“prrrrr”

⚪︎『次はなに!はい!中村です!』

奈々未『〇〇さん!至急、対策室に戻ってください!』


〜〜〜〜〜


⚪︎「報告して!」

奈々未「対策室宛にこれが」

モニターを操作する橋本。

そして、動画を再生する。

<やぁ、アネモネの諸君、初めまして>

絢音「これは…」

美彩「多分組織からね」

<私はトゥルー日本支部の支部長という立場に立つ者だ>

七瀬「日本支部長?」

<さてと、本題に入ろう、君達の捜査員達はこちらで預かっている>

⚪︎「やっぱりか」

<CDケースの中の紙に書いてるURLを開きなさい>

⚪︎「奈々未ちゃん!」

奈々未「はい!」

橋本はパソコンを使ってURLを開き、別のモニターに映し出す。

そこには捕まってる白石達が映し出されていた。

<さぁゲームをしよう、簡単なゲームだ!アネモネの諸君だけで、1時間以内に彼女らを助け出せばいい!各場所には爆弾が仕掛けられている!さぁ!見つけられるかな?あははははは!>

“ブツッ!”

映像が終わる。

⚪︎「手がかりは?」

美彩「おそらく、この警察署から1時間以内の場所だと思う」

絢音「それでは候補が多すぎますね…」

奈々未「絞りましょう!映像を見る限り、どこかの倉庫なのはわかる、七瀬!地図を!」

七瀬「ほい!」

テーブルに地図を広げる。

奈々未「警察署から1時間以内で行ける距離は…30kmくらいね!」

橋本は警察署を中心に30kmで行ける範囲に囲む。

⚪︎「この中から30km圏内に入ってる使われてない倉庫に丸を付けて!」

全員で丸を付けていく。

七瀬「全部で30ヶ所もあんで!?」

⚪︎「絢音と七瀬は映像を解析!、光の入ってきてる角度、周りの音、麻衣達の目線!全てから居場所を探して」

絢音&七瀬「了解!」

美彩「私たちは?」

⚪︎「僕達は“3人“でしらみつぶしに倉庫を当たろう!」

奈々未「了解です!」

美彩「了解!」

タイムリミットは1時間…


To be continued

この作品はフィクションです。

実在の人物や団体などとは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品内での表現・行動なので実際に行っても、

一切の責任は取りかねますのでご了承ください。

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