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「15年間誘拐されていた少女」11話

1‘

ー〇〇宅前ー

○「ふぅ…久々だな…」

釈放された〇〇。

○「飛鳥と姉さんには悪いことしたな…」

家に入る〇〇

2‘

“ガチャ”

○「ただいま〜…」

“バタバタ!!“

麻衣「〇〇っ!」

○「ただいま、姉さん」

麻衣「おかえり!」

3‘

〇〇に抱きつく麻衣。

○「リビングに行こう」

麻衣「そうね」

リビングに移動する〇〇。

4‘

飛鳥「お兄ちゃん…」

○「飛鳥…」

“ぎゅっ”

〇〇に抱きつく飛鳥。

○「辛い思いをさせたね」

5‘

飛鳥「お兄ちゃんこそ…大丈夫?」

○「大丈夫だよ」

七瀬「感動の再会はええんやけど、説明してもらいましょうか」

○「七瀬さん…」

リビングには飛鳥達以外に七瀬、沙友理、美波、遥香がいた。

6‘

七瀬「なんでこんな方法をとったん?」

○「そうですね…最初は一通の手紙でした、内容は飛鳥を守りたいなら何も喋るなって内容でした」

美波「何も喋るな?それだけ?それならイタズラって可能性も…」

○「確かにそれだけならそうでしょうね…でも俺は相手の感情に共鳴してしまう」

七瀬「手紙から…」

7‘

○「そういうことです、俺は手紙から犯人に感情を感じ取った」

遥香「すぐに白石警視に相談すれば…」

○「いや…それはできない」

遥香「どうして…」

沙友理「そんなの決まってる、〇〇くんの病気の事を知ってる人物が犯人やって事」

8‘
○「そういう事です、俺の病気を知ってるのはごく一部で家族なら姉さん、飛鳥の2人、知り合いなら真夏さん、あとは警察関係者の一部です」

美波「それなら、犯人は警察関係者だけ…」

遥香「じゃあ、どのタイミングで北風巡査が犯人だと?」

9‘

○「それは4回目の誘拐が起きたタイミングで、北風さんが捜査に合流した」

遥香「それが?」

○「そうして捜査協力ということで俺の家にきた…少しばかしタイミングが良すぎる」

遥香「でもそれは普通のことじゃ?」

○「もちろんそれだけじゃないが俺はかけてみた…飛鳥に協力をしてもらって俺が犯人になることにした」

10‘

美波「あの時逃げたのは…」

○「そう…俺が逃げた後で俺の部屋から犯人だという証拠が出てくるはず…そうなれば1番最初に俺の部屋に入った者が怪しいってことになる」

美波「あのとき、1番最初に入ったのは北風巡査…」

○「そういうことです」

11‘

美波「でも、あれは私が指示して…」

○「いや…あのtタイミングで貴女は飛鳥を男性に任せる判断はしない」

美波「なっ…そこまで計算して…」

○「俺が犯人になることで姉さんには大変迷惑をかけたけど、姉さんには一度捜査から手を引いてもらう必要があった」

12‘

沙友理「これは一本取られたな、麻衣ちゃんを捜査から外すことで真犯人の注意を逸らしたってことやろ?麻衣ちゃんが捜査できないってことは余計なことができなくなる」

○「そういうことです」

麻衣「飛鳥ちゃんから通帳をもらった時はびっくりしたけどね」

13‘

飛鳥「通帳の中には紙が入っていてそこには指示が書かれていたの」

みんなに髪を見せる

そこには事細かく犯人の行動パターンや特徴などが書かれていた。

遥香「ここでまで細かく…」

14‘

○「結果的には俺の思い描いた通りに事が運んで良かったけど、飛鳥には怖い思いをさせてしまったね」

飛鳥「お兄ちゃんの役に立てたならそれでいい」

○「そう言ってもらえると助かるよ」

七瀬「それにしても危ない賭けをしたもんやな」

15‘

○「そうですね(苦笑)」

沙友理「ほんまやで?賭けに負けたら〇〇くんがほんまに犯人になってたところや」

○「まぁ、そこは姉さんと飛鳥、そして皆さんを信じてたって事です」

麻衣「はぁ…本当に心配したんだからね」

16‘

○「ごめんよ」

麻衣「まぁいいわ、さて!今日は〇〇の釈放祝いってことでパーティよ!」

全員「おっー!!」

麻衣「真夏と絢音と怜奈も後でくるわよ

○「3人にも謝らないとな…」

17‘

ーーーーー

18‘

パーティーの準備をしていると残りの3人も合流して

パーティーが始まった。

〇〇の釈放に皆喜び、盛大に盛り上がった。

そして酔いに酔ったみんなはリビングで潰れていた。

19‘

○「飛鳥…」

飛鳥「……」

ベランダには飛鳥と〇〇がいた。

○「どうした?体が冷えるぞ?」

20‘

飛鳥「お兄ちゃん…いや…〇〇さん」

○「飛鳥?」

いつもと違う呼び方…

いつもと違う雰囲気…

飛鳥「私…〇〇さんが……」

21‘

To be continued

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