81日『タイム〜君と過ごす100日〜』
1‘
奈々未「ねぇ、この前病院の前で見かけたって言ったじゃない?」
⚪︎「うん」
奈々未「やっぱり見間違いじゃないよ」
⚪︎「でも行ってないよ?」
2‘
奈々未「嘘つかないで」
⚪︎「嘘ついてないよ」
奈々未「その病院に衛藤美彩って知り合いがいるの、その子が病院内で見たって…」
⚪︎「……」
3‘
奈々未「…もういい」
バックを持つ奈々未。
奈々未「実家に帰る…」
⚪︎「奈々未っ…待って!」
4‘
引き止める〇〇。
奈々未「本当のこと教えてよ!」
⚪︎「っ…」
言葉が詰まる。
5‘
⚪︎「それは…」
奈々未「言えないならもういい…」
家を出ていく奈々未。
⚪︎「奈々未…っ…」
6‘
〜〜〜〜〜
7‘
麻衣「〇〇〜?」
⚪︎「ん…」
麻衣「寝てるの?」
ソファーで眠っている〇〇。
8‘
麻衣「起きて?」
⚪︎「んぅ…ま…い?」
麻衣「うん、また飲んでたの?」
⚪︎「うん、そうだねぇ」
麻衣「どうして、迎えにこないの?」
9‘
⚪︎「……」
麻衣「奈々未、心配してるよ?」
⚪︎「そっか…」
麻衣「理由があるの?」
⚪︎「…かもね」
10‘
麻衣「私に言う必要ないけどさ、奈々未には言うべきなんじゃないの?」
⚪︎「逆だよ、奈々未にだから言いにくいんだ」
麻衣「やっぱり病院に関係するの?」
⚪︎「…うん」
11‘
麻衣「奈々未には言わないから、教えてくれる?」
⚪︎「……」
シャツを脱ぎ始める〇〇。
麻衣「ま、〇〇!?」
12‘
急に脱ぎ出す〇〇に焦る麻衣。
⚪︎「僕は後、数十日しか生きれない」
上のシャツを脱ぐと、
〇〇の左胸に数字が刻印されていた。
13‘
麻衣「っ!?それ!!」
⚪︎「タイム病…時間のように自分が死ぬ日数が刻印されて、日が経つごとに数字が減っていく」
麻衣「どうしてっ…」
その場に座り込む麻衣。
14‘
⚪︎「申し訳ないけど、奈々未にはまだ黙っててくれる?」
麻衣「っ…わかった、でもちゃんと伝えてあげて?何も知らないまま〇〇を失ったら、絶対に後悔するから」
⚪︎「うん、わかってるよ」
麻衣「病院は行ってるの?」
15‘
⚪︎「一応ね」
麻衣「なら行こう、最近行ってないでしょ?」
⚪︎「そうだね」
麻衣「車でいく?」
⚪︎「うん、鍵は…どこに置いたっけ?」
麻衣「玄関にあったよ?」
16‘
⚪︎「…そうだった」
麻衣「私が運転してあげるから」
⚪︎「お願いするよ」
病院に向かう2人。
残り81日
17‘
To be continued
18‘
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。
またこの作品内の表現や行動はあくまでも、
作品内での表現・行動なので実際に行っても、
一切の責任は取りかねますのでご了承ください。
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