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(15)冴えないマネージャーは乃木坂46の最強ボディーガード

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高頻度で襲撃者に襲撃されていた。

最初は1ヶ月に1〜2回

その次が1ヶ月に2〜3回

今では1週間に2回のペースになっていた。

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ー乃木坂定例会議ー

今野「まずいな…」

奈々未「ですね、今週は既に2回も襲撃に遭ってます」

今野「被害報告をしてくれ」

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絢音「それでは私から、まず警備スタッフ100名中70名が軽傷、20名が重傷です、10名が死亡してます」

今野「そんなにか…」

絢音「それと護衛マネージャーの高山が左腕骨折、久保が右足捻挫・肋骨が3本骨折です」

今野「他には?」

4‘

絢音「桜井、早川、そして私は軽傷で戦闘に問題ありません、しかし…」

言い渋る鈴木。

今野「何か心配ごとが?」

絢音「マスクドパラディンのことで…」

5‘

周りを見る、鈴木。

今野「橋本チーフ、鈴木、渡邉、小林以外は退出してくれ、後日まとまった内容をフィードバックする」

今野の指示で名前を呼ばれた者以外が退出する。

由依「私も?」

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絢音「マスクドパラディンこと、只野〇〇さんの体は限界がきてます」

理佐「確かに、ここ最近は真っ先に襲撃者の相手をしてるし、心なしか襲撃者達が只野さんを狙ってる気がしますね」

奈々未「それは私も思っていたわ、襲撃者達は意図的に〇〇さんを狙ってる」

由依「休ませたら良いんじゃないですか?」

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今野「それは難しいだろうな…」

由依「どうしてですか?」

奈々未「今、警備スタッフ達の士気が下がり始めてる、そこで〇〇さんを下げたら一気に下がるわ」

由依「でも、只野さんも人間です、休ませないと」

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理佐「そうなんだけどね…」

由依「何か?」

理佐「さっきも言ったけど、襲撃者達は只野さんを狙ってる、てことは警備スタッフよりも狙われやすい」

由依「それがどうしたの?…まさか!」

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理佐「うん、只野さんに出てもらってた方が警備スタッフの負傷率が下がるんだ」

由依「でもそれじゃ!!」

声を荒げる小林。

今野「落ち着きなさい、何も渡邉だって無慈悲にそんな事を言ってるわけじゃない、それはわかるだろ?」

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由依「…失礼しました、理佐もごめん」

理佐「ううん、由依が言ってることは正しい…1人にこんな大役を任せっきりなんて、警備スタッフの名折れよ…」

奈々未「だからこそ、〇〇さんに負担にならないようになるべ警備スタッフで制圧したいの」

絢音「そこで、わざと襲撃させることにしました」

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由依「わざと?」

奈々未「そうよ、襲撃者達はライブ・イベント・事務所に襲撃にくる、なら逆に言えばそれさえしなければ襲撃してこない、だから1ヶ月後に大体的にイベントを開催すると触れ回って、襲撃者達を誘き寄せる」

絢音「そこで小林さんの出番です」

由依「私の?」

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絢音「イベント会場にトラップを仕掛けるんです、メインホールに来るまでにトラップで数を減らしつつ、トラップから漏れた襲撃者達を確固撃破」

由依「それで私の出番ってわけね」

絢音「はい、それでも溢れた襲撃者達をメインホールで迎え撃ちます!」

奈々未「今野さん、どうでしょうか?」

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今野「良い作戦だと思う、しかしメンバーはどうする?メンバーを現地入させないと襲撃者達もこないぞ?」

奈々未「それはメンバーを説得して現地入りしてもらいます」

今野「それにはリスクが大きいぞ?」

奈々未「やるしかないでしょう…今のこの状況を打開するには」

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今野「んー…」

腕を組み、考え込む今野。

理佐「それしかないと思います」

今野「そうだな…俺から秋元先生に伝える、お前達から各スタッフ、メンバーに説明してくれ」

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奈々未「わかりました」

絢音「心配なのは〇〇さんですね」

理佐「腹部の刺し傷だって塞いでも動くから開いてるんでしょ?」

絢音「はい」

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奈々未「由依の方で強化アイテムの開発をしてみてちょうだい」

由依「了解〜」

今野「それじゃあ、解散!」

襲撃者、一掃作戦の準備がはじまった。

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To be continued

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この作品はフィクションです。

実際の人物や団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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