「異世界召喚されたら女性が主体の王国でハーレム剣聖になりました」8
1‘
○「さてと…行くか」
佑美「よろしくお願いします」
○「なんで敬語なんだ?」
佑美「一応、貴方はこの隊の隊長ですから」
○「いつも通りでいい」
2‘
佑美「そう?ならいつも通りでいかせてもらうわ」
純奈「そろそろ行きましょ」
○「そうだな」
〇〇達は黒き森に向かう。
3‘
ーーーーー
4‘
さくら「見えてきました!」
○「名前の通り、黒いな…」
和「黒き森ですからね」
○「それもそうか…よし!入る前に各自装備品のチェックだ!なお今回は宮廷研究員も同行してる!必ず守りきれ!
各員「御意!!」
5‘
黒き森に入る、〇〇一行…
○「筒井は前衛で周りを警戒しつつ進め、遠藤は後方で広域警戒」
あやめ「了解しました!」
さくら「は、はい!」
順調に進んでいく。
6‘
1時間程進むと〇〇休憩の合図をする。
○「よし、休憩にしよう」
各員「はい!」
各自休憩に入る。
7‘
佑美「はい、コーヒー」
○「ありがとう」
コーヒーを受け取る。
佑美「初めてとは思えない程完璧な指示出しね」
○「そんなことないさ」
8‘
未央奈「いやいや、研究員がいてこんなにスムーズに進めたのは初めてよ」
○「まぁだろうな」
〇〇達が話していると1人の宮廷研究員が話しかけてくる。
クルス「おい、異世界人!」
○「なんだ?」
9‘
あやめ「隊長に失礼ですよ!」
クルス「黙れ!平民上がり!」
あやめに怒鳴るクルス
○「佑美、こいつは?」
佑美「この人は貴族主義の貴族で階級は子爵よ、確か…アーバント家の息子ね」
10‘
○「平民上がりってのは?」
佑美「騎士の殆どが貴族なのは知ってる?」
○「なんか聞いたな…」
佑美「それは騎士になると女王から爵位をいただけるからなのよ」
○「平民にもってことか」
佑美「そういうことね」
11‘
○「筒井は元平民ってことか」
クルス「それより異世界人!俺はお前が気に食わない!」
○「だからどうした」
クルス「なに?」
○「あんたが俺を気に食わなかろうが関係ないからな」
12‘
クルス「貴様!口の聞き方がなってないな…」
○「この世界では階級で変わるんだろうが、俺の世界では年上は敬うって教わるんだよ、その点、あんたはなってないな」
クルス「私を侮辱するか!」
○「あんたも筒井さんにしたろ?」
13‘
〇〇は立ち上がり、荷物を片付け始める。
クルス「貴様!無視するな!」
クルスが剣を抜く。
未央奈「なっ!やめなさい!」
和「っ…」
14‘
絢音「ばかね」
佑美「はぁ…」
騎士達が止めようとすると調査隊の周りが殺気に包まれる。
その殺気の発生源を皆が一斉に見る。
15‘
○「剣を抜いたってことは死ぬ覚悟ができてるんだよな…?」
クルス「ヒィ…!!」
調査隊を包んでいた殺気がクルス1人に向けられる。
クルス「あが、う、か」ガクガクっ!
16‘
佑美「〇〇っ!」
○「……」
殺気を治める〇〇。
佑美「大丈夫?」
○「あぁ…すまない…大人げなかった」
17‘
純奈「さ、さぁ!進みましょう!」
さくら「そ、そうですね!」
絢音「さぁ、アーバント研究員、立ちなさい」
クルス「は、はい」
〇〇一行は気を取り直して先に進む。
18‘
その後も進むが異変は見つけられなかった。
○「今日はここで野営にしよう」
佑美「了解!みんな!今日はここで野営だ!何人かで交代しながら見張りをする!」
各員は簡易テントをはる。
19‘
ーーーーー
20‘
さくら「さっきの黒石隊長すごいですよね!」
未央奈「ええ、そうね!」
あやめ「それにいい人ですよね」
和「そうでしょうか?隊長は何か変です」
純奈「どうして?」
21‘
和「だって、隊長は平和な異世界から来たんですよね?それなのにあの殺気…変じゃないですか?」
あやめ「そう言われれば確かに…」
佑美「ほら、くだらないこと言ってないで早くご飯を食べなさい」
和「でも…」
佑美「〇〇がどうであれ、彼はこの調査隊の隊長であり、賞賛に値する人間よ」
22‘
和「はい…」
佑美によって諭される和。
一方〇〇は…
○「…ズズっ…」
1人みんなの輪から離れて、コーヒーを飲んでいた。
23‘
絢音「お隣よろしいですか?」
○「鈴木さんか…どうぞ」
絢音「ありがとうございます」
○「どうした?」
絢音「昼間の殺気はすごく寂しさを含んでいたのが気になって…」
24‘
○「っ…気づいたのか…?」
絢音「はい…私の加護【ヘスティア】は信頼する相手の思いをよりよく感じやすくするものなんです」
○「そうか…」
絢音「話してくれませんか?」
○「聞いても面白くないぞ?」
絢音「知りたいのです」
○「そうか…あれは俺が25歳のときだ…」
25‘
To be continued
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