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(9)乃木坂警察署

1‘

⚪︎「ふぁ〜…」

沙友理「お疲れやな?今だに張り込みやってるん?」

⚪︎「あ、沙友理…久しぶり」

沙友理「ほんまやで?全然遊びにこうへんやないですか!」

⚪︎「忙しいんだよ」

2‘

沙友理「後輩に張り込みさせればええやない、〇〇さんは係長補佐やろ?」

⚪︎「いいの、僕は張り込みが好きだから」

沙友理「まぁ、ええけど」

⚪︎「それより、みんなには挨拶したの?」

沙友理「〇〇さんが来る、1時間前に終わってるで?」

3‘

⚪︎「それならいいけど」

自身の席に座る、〇〇。

⚪︎「ぁ、与田ちゃん、焼き芋あげる」

祐希「いもっ!!ありがとうございます!」

〇〇は目の前の席の祐希に焼き芋を手渡す。

4‘

⚪︎「与田ちゃんは小動物みたいで可愛いね〜」

祐希「モグモグ…う?」

頬いっぱいに、焼き芋を頬張ってる祐希。

⚪︎「気にしないで、食べてな?」

“なでなで”

5‘

祐希の頭を撫でる〇〇。

美波「こうして見てると、母親みたいですね?〇〇さん(笑)」

日奈「だね〜」

⚪︎「そう?」

6‘

麻衣「〇〇さん」

⚪︎「どうした?」

麻衣「潜入捜査をお願いします」

⚪︎「どこに?」

麻衣「そ、それが…」

言葉が詰まる、麻衣。

7‘

絢音「どうしたんですか?」

給湯室から、みんなの飲み物を持って、絢音が来る。

麻衣「キャバクラです…」

⚪︎「ん…?」

絢音「え…?」

8‘

美波「ほ…?」

日奈「〇〇さんがキャバ嬢?」

七瀬「ほんまに?」

美月「何かの間違いじゃなくて?」

9‘

麻衣「間違えじゃないわ…今回、潜入するキャバクラ…【うっふん】は最近、怪しい取引が噂されているの」

遥香「それで、キャバクラに潜入を?」

麻衣「そういうことね」

⚪︎「それって、僕じゃなくてよくない?」

10‘

麻衣「上が女性警官にそういう所に潜入させるのはダメだって言われたわ」

祐希「それって、〇〇さんならいいと?」

沙友理「〇〇さんは男性やからやな」

⚪︎「はぁ…どうせ、衣装も持ってきたんでしょ?」

麻衣「はい」

11‘

カバンから衣装を取り出す。

遥香「す、すごいですね…この衣装…」

日奈「これを着るんですか?」

⚪︎「ちょっと、着替えてくる…」

衣装を持って、男子更衣室に向かう。

12‘

〜〜〜〜〜

13‘

数十分すると更衣室から〇〇が出てくる。

美彩「〇〇が男って、疑いたくなってきたわ…」

一実「女として、負けた気がする…」

沙友理「その胸、どうなってるん?」

⚪︎「特殊メイクで胸をつけたんだよ」

14‘

麻衣「これなら、潜入できそうですね!」

⚪︎「絢音はどうするの?ペアと行動しなくちゃならないんだよ?」

麻衣「絢音は〇〇を指名するお客として、行ってもらいます」

絢音「私が?」

15‘

沙友理「確かに、今は女性がキャバクラに行くのは珍しくないからな」

絢音「了解しました!」

⚪︎「いつから潜入?」

麻衣「明日からです!」

⚪︎「了解〜」

16‘

____

17‘

⚪︎「はぁ…」

絢音「いいですか?」

⚪︎「うん」

絢音「〇〇さんが出勤してから、1時間くらいしたら、私もいきます」

⚪︎「わかった」

18‘

麻衣「いいですか?これは服の下につけた送電シールを叩くことでモールス信号を送れるようになっています」

⚪︎「そうなんだ」

麻衣「何かあれば、すぐに信号を送ってください」

⚪︎「了解」

19‘

麻衣「絢音にはこれね」

ペン型カメラを渡す。

絢音「了解しました!」

⚪︎「じゃあ、行ってくる」

いよいよ、キャバクラ【うっふん】に、

潜入する〇〇だった。

20‘

To be continued

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