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「異世界召喚されたら女性が主体の王国でハーレム剣聖になりました」29

1‘

美彩「旦那様!」

○「美彩、どうした?」

美彩「精霊の森に行くわよ!」

○「精霊の森?」

美彩「そうよ、精霊の森に行って、大精霊様旦那様の体を見てもらいましょう」

2‘

○「なぜ?」

美彩「旦那様の蓄積ダメージが減らないのはスキルが関係してると思うの、スキルを発動するには体の魔力回路を通す必要があるの」

○「つまりは俺の魔力回路がどこか変かもしれないから、その大精霊様にみてもらおうと?」

美彩「そういうことね」

3‘

○「それはいいが、美彩の口ぶりからすると大精霊様っていうのは美彩達にとって偉いじゃないか?」

美彩「そうね、国によって違うけど…私が生まれたエルフの国とこの国にとって大精霊様達は上位の存在ね」

○「そんな大精霊様とやらんに会えるのか?」

美彩「そこはすでに大精霊様に許可を頂いてるわ」

4‘

○「そうか、わかった」

美彩「なら早速だけど、明日、精霊の森に向かうわ」

○「わかった、向かうのは俺と美彩だけか?」

美彩「いいえ、私と花奈…あと…沙友理ね」

○「沙友理?なんで松村さんを?」

5‘

美彩「精霊ってのは基本的に人の前に現れないの、大精霊様なら尚更ね、でも森の民であるエルフには姿を見せるの」

○「花奈はハーフエルフだからわかるが…松村さんは?まさかエルフなのか?」

美彩「沙友理はエルフでもなきゃハーフエルフでもないわ」

○「ならなんで…」

6‘

美彩「沙友理は精霊王の加護持ちなのよ」

○「精霊王の加護?」

美彩「精霊王の加護は精霊王に選ばれた者のことよ」

○「それが松村さん?」

美彩「そういうこと、だから沙友理を連れてくの」

○「ふむ、了解した」

7‘

________

8‘

○「ここが精霊の森…」

入り口ですでに神聖の雰囲気を感じる

美彩「久しぶりだな」

○「ここに来たことが?」

美彩「私の部族はこの森に“住んでた”のよ」

9‘

花奈「私は精霊自体見たことない!」

沙友理「そういえば花奈ちゃんは生まれた時から渓谷の谷底にいたんだもんな」

美彩「さぁ!入りましょう」

○「そうだな」

10‘

森の中に入る〇〇達

“”ギャア!ギャア!

獣の鳴き声がそこらじゅうで聞こえる。

花奈「まだ〜?」

美彩「すでに聖域に入ってるわよ」

11‘

○「花奈はわからないのか?」

花奈「うーん…ホワホワした感じはするけど」

美彩「花奈はハーフエルフだから精霊を感じ取りにくいのかも」

沙友理「うちは入る前から感じとったけどな

美彩「それは精霊王の加護のおかげね」

12‘

○「しっ!何かくる!」

各自構える。

“ガサガサ”

?「ん?其方達は何者じゃ?」

13‘

草陰から人?が出てくる。

○「俺は黒石〇〇という」

?「ふむ、〇〇か」

美彩「あなた様は大精霊様ですね」

膝をつく美彩。

沙友理「大精霊やないで?」

14‘

美彩「え?」

沙友理「精霊王様や」

?「さすが、余の加護持つ者だ」

美彩「失礼しました!」

?「よい、其方はエルフだな?」

美彩「エルフ族の衛藤美彩です!」

15‘

?「其方はハーフエルフか」

花奈「わかるの?」

美彩「こら!花奈!」

?「あははっ、よい(笑)」

花奈「うちは中田花奈です!一応、美彩の養子です!」

?「花奈だな、よろしく頼む(笑)」

16‘

沙友理「うちは松村沙友理や、加護として近くに精霊王様の気配は感じ取ってたけど、お目にかかるのは初や」

?「すまぬな、おいそれと人の子に会いに行くわけには行かなくてな」

○「それで、精霊王様は名乗ってくれないのか?」

美彩「旦那様、精霊王様が名乗るのは王族か、精霊に選ばれた者しか…」

?「それらなら其方たちは大丈夫だな」

17‘

美彩「…え?」

?「その者は異世界人だろ?それに精霊に好かれとる…いや…その者自身が精霊に近い」

沙友理「〇〇さんが?」

?「それは精霊の泉に行ってから説明をしよう…そして、余は精霊王…ハルナ・ハウ・リップ・トゥだ…長いからハルナでよい」

○「よろしく頼む」

ハルナ「では行こう」

ハルナを先頭に森の奥に進む〇〇達。

18‘

To be continued

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