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(8)彼は最強の一般人

1‘

結局、イベントは開催されて、

予感は当たった…

僕が誰かによってデパートから出た時を狙って

イベント会場の高層デパートが武装犯に占拠された。

2‘

そして、犯行声明が出されぬまま、

占拠されて、1時間が経った。

僕以外にもデパートから出ていたのは

今野さん、蓮加ちゃん、桃子ちゃん、みなみちゃん、

さくらちゃん、みり愛ちゃん、伊織ちゃん、あやめちゃん

3‘

今野「どうしてこんな…」

⚪︎「とりあえず落ち着きましょう、蓮加ちゃんは大丈夫かい?」

蓮加「だ、大丈夫です」

⚪︎「僕たちは何もできません…なので待機です」

4‘

<あ、あー、聞こえるかな?>

一斉にモニターが切り替わり、男を映し出す。

<私はこのデパート占拠した武装犯のリーダーだ>

警視「お前たちの目的はなんだー!」

<我々はゲームをしたいのだよ>

5‘

ゲーム?

どういうことだ?

目的は乃木坂じゃない?

<1時間後!1人だけ!1人だけ武装して、デパート内に入ってきたまえ>

警視「どうしてだ!」

6‘

<なぁ〜に、ゲームさ!お姫様達を救出するゲーム!>

警視「何!?」

<人質は3フロアごとに4人の人質がいる!この高層デパートは30階、合計40人の人質を3フロアずつ解放する>

警視「わかった!要求をのもう!」

7‘

<ただし!中に入るのは一般人だけだ>

警視「何だと!?それは無理だ!一般人に武装させて中には入らせられない!」

<1時間やる!それを超えれば人質を1人ずつカメラの前で裸にして、辱めた後に殺す!以上だ!>

警視「ちょっと待ってくれ!」

<もし!一般人じゃないものが来たらすぐさま全員殺す!>

8‘

モニターが切れる。

警視「くそっ!」

警官「警視殿、どうされますか?」

警視「もちろん、警官の誰かを一般人に扮していかせる!」

9‘

まずいな…奴ら本気だぞ?

⚪︎「…っ」

桃子「〇〇さん?」

⚪︎「少し待ってください」

警察に近づく〇〇。

10‘

警官「止まりなさい!」

⚪︎「責任者に話があります!」

警官「君は誰だね!」

警視「どうした?」

⚪︎「私はあそこで人質になってるグループの知人の中村といいます」

11‘

警視「その中村さんがどうされました?」

⚪︎「中には僕がいきます」

警視「それは許可できない」

⚪︎「奴らは本気ですよ?もし一般人以外を突入させたら人質が殺されてしまいますよ!!」

警視「しかし!一般人に我々は武装させることができない!」

12‘

⚪︎「それでもいいです!僕にいかせてください!」

警視「どうしてそこまでして?」

⚪︎「守ると約束したからです…」

警視「…わかった」

警官「警視?!」

13‘

警視「銃火器!それに装備を持ってこい!」

⚪︎「いいんですか?」

警視「言い訳ない…クビは免れないだろ」

⚪︎「ならどうして?」

警視「君が男をしてるからだ」

14‘

⚪︎「ありがとうございます」

〇〇は警察の対策本部を離れて、桃子たちの元に

桃子「行くんですか?」

⚪︎「そうだね…」

さくら「無理ですよ…相手は人を殺すのなんてなんとも思っていない…」

15‘

⚪︎「それでもね…行かないとダメなんだ…」

蓮加「どうして…」

⚪︎「君たちの仲間が…あそこにいるから」

デパートの方を向く、〇〇。

16‘

⚪︎「僕は準備するから…」

そう言って、対策本部に戻る〇〇。

桃子「〇〇さん…」

さくら「みんなを…どうか…」

17‘

〜〜〜〜〜

18‘

警視「いいか?我々が君に提供出来るのはゴム弾と新開発された、この電撃弾だけだ!実弾は渡せない!」

⚪︎「十分です」

“かちゃかちゃ…”

装備を付けていく〇〇。

警視「この電撃弾は対象に当たると30万ボルトの電撃が放出される!着ているものにもよるが一発で気絶するだろう!」

19‘

⚪︎「弾の数は?武器は?」

警視「何発欲しい?何を用意すればいい?」

⚪︎「そうですね…まずはグロッグ17を2丁とマガジン6個なので102発+2発…グロッグ19を1丁のマガジン2個で弾は30発」

※グロッグ17は装填数17発+拳銃のチャンバー内に1発

※グロッグ19は装填数15発+1発

20‘

警視「他には?」

⚪︎「日本は確か…MP5A4を使ってますね?それを1丁とマガジン4個で120発」

※MP5A4は装弾数が30発+1発

⚪︎「それとM870と弾を50発ください!」

警視「聞いたな!すぐに用意しろ!!」

21‘

警視「いいか?中に入れば警察は何もできない…君1人が全てやらなくていけない…」

⚪︎「はい…」

警視「君に持たせている弾は非殺傷だ…敵を突破するのは殺すよりも難しいかもしれない…それでもいくのかい?」

⚪︎「いきます」

22‘

警視「そうか…」

⚪︎「そろそろ1時間です…」

警視「幸運を祈る…」

とうとう建物内に突入する〇〇。

〇〇は全員を助け出すことができるのか…

23‘

To be continued

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