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(8)人外にモテすぎる僕

1‘

ー倉庫ー

〇「暗いな…」

純奈「灯りをつけようか?」

急に耳元で声がする。

2‘

〇「うわぁ!」

驚いて尻餅をついてしまう。

純奈「ご、ごめん!そんなに驚くと思ってなくて」

手を差し出してくる純奈。

3‘

〇「い、いえ、ありがとうございます」

純奈「私をここに呼んでくれてありがとう」

〇「き、聞きたいことが!」

純奈「うん、どうぞ」

4‘

〇「僕は今日、初めてあなたと会いました」

純奈「うん」

〇「でも、あなたと初めて会った気がしません…どうしてですか?」

純奈「覚えていないのもしょうがないね…君が5歳の頃に私達はある約束をしたの」

〇「約束?」

5‘

純奈「そう、私達は結婚の約束をしたの」

〇「えっ!?け、結婚!?」

純奈の言葉に驚く〇〇。

〇「僕、5歳だったんですよね?!」

純奈「うん、公園でベンチに座っていたら君が私のところに来て、綺麗な目だね!キラキラしてる!って言ってくれたの」

6‘

〇「…そんなナンパまがいなことを僕が?」

純奈「その時、驚いたよ、だって人間に擬態していたのに〇〇くんには本当の私が視えていたんだから」

〇「それで僕はそのあとなんと?」

純奈「その綺麗な目を毎日見てたい!だから結婚して!」

〇「そんな幼稚なことを…恥ずかしい…」

7‘

両手で顔を隠す〇〇。

純奈「そんなことないよ?私はすごく嬉しかったよ?だって私達、亜人の目は古から怖がれることが多かったから」

〇「それで?」

純奈「それもあったけど、君の魂があまりのも綺麗だったから」

8‘

〇「魂?」

不思議そうな顔をする〇〇。

純奈「エンシェントエルフは魂の色を見分けることができるの」

〇「魂の色…」

純奈「心が汚ければ黒く見えるし、熱血な人は赤く、冷静な人は青く見える」

9‘

〇「それで僕の色は?」

純奈「今も昔も透き通るような白だよ」

〇「だから僕を助けてくれるんですか?」

純奈「私の大好きな旦那様を殺させるわけにはいかないからね」

〇「そうですか…」

10‘

純奈「安心して?君に結婚を求めるつもりはないから」

〇「…え?」

純奈「私はあくまでも心と心が繋がった状態で結婚したの、君が私を好きになってくれなきゃ意味がない」

〇「純奈さん…」

11‘

純奈「だからチャンスを頂戴」

〇「チャンス?」

純奈「そう、私を好きになってもらうチャンス…誰にもでもチャンスはあると信じてるわ」

〇「…わかりました」

12‘

純奈「よかった…そこに隠れてる2人!聞いてたわね!」

〇「ふえ!?」

物陰から奈々未と麻衣が出てくる。

〇「ふ、2人共!?どうしてここに!?」

13‘

奈々未「勝手についてきてごめん」

麻衣「心配だったの!」

純奈「これからは〇〇くんにアプローチをかけていくつもりだらかそのつもりで」

奈々未「望むところよ!」

14‘

麻衣「ま、負けないんだから!」

睨み合う3人。

〇「け、喧嘩だけはしないでくださいね」

純奈「もちろんだよ、今日のところは帰るわね

15‘

〇「純奈さん!」

純奈「ん?」

〇「今日は助けていただいてありがとうございました!」

純奈「ふふ、どういたしまして」

“ちゅっ💕”

16‘

純奈「お礼はこれで💕」

麻衣「あー!?」

純奈にキスをされる〇〇。

〇「ふぇ…///」

17‘

純奈「ばいばい〜」

倉庫から出ていく純奈。

〇「……」

キスされて放心状態の〇〇に抱きつく2人。

18‘

奈々未「私の〇〇なのに…」

〇「な、奈々未さん!?」

“むにゅ💕”

麻衣「わ、私のでもあるし!」

“むぎゅっ💕”

帰宅すると2人からの求愛が止まなかったとか…

19‘

To be continued

20‘

この作品はフィクションです。

実際の団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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