「異世界召喚されたら女性が主体の王国でハーレム剣聖になりました」24
1‘
七瀬「暇や…」
奈々未「しょうがないでしょ…」
スタンピートをあと、大半の騎士達が天使隊によって回復したが、回復しきれず入院したものもいる。
七瀬「でも、もう1週間やで?」
奈々未「私と七瀬は他よりケガがひどいのよ」
2‘
回復スキルはあくまで自己治癒能力底上げするだけで
傷が酷ければ酷いほど治りが遅い
七瀬「玲香〜、りんご剥いてや〜」
玲香「七瀬は少しおとなしくしてください」
奈々未「玲香も大変だね」
3‘
玲香「まぁ〜ね」
佑美「奈々未さんはりんご、いりますか?」
奈々未「大丈夫よ、それより〇〇の様子は?」
佑美「〇〇はまだ目を覚ましていません」
奈々未「そう…」
4‘
〇〇はあの戦いのあと、その場で倒れた。
すぐに複数人の回復スキル持ちの騎士達によって
回復を試み、傷こそは治ったが意識は回復しなかった。
それからずっと寝ている〇〇。
5‘
佑美「まぁ、今は一実さんと絢音と美彩さんが看病してますから、奈々未さん達は自身の回復に努めてください」
奈々未「そうね」
七瀬「りんごー!!」
玲香「はいはい!」
6‘
ーーーーー
7‘
○「……」
絢音「起きませんね…」
美彩「無茶するからよ」
一実「ローアイアスってスキル…強力だけど…危険すぎる…」
絢音「どうやったらあのスキルを得られるんですかね?」
美彩「と…いうと?」
8‘
絢音「この世界でスキルは固有スキル・条件スキル・武器スキルの3種です」
※【スキル】
固有スキル
生まれ持っての能力であり似てはいても同じスキルはない。
条件スキル
生き様、環境、性格、感情によって取得できる。
武器スキル
武器特有の能力
9‘
絢音「〇〇さんの『コネクト』は固有スキルに属します」
美彩「そうね」
絢音「ではローアイアスはどれに属するのか…」
一実「武器スキルって感じでもないね、私やなぁちゃん、みなみの刀と一緒で刀自体にスキルはないからね」
美彩「なら条件スキルってこと?」
絢音「ええ、おそらくですが妹さんを守れなかった思いからスキルに至ったんでしょう」
10‘
一実「〇〇らしいね…」
美彩「確かに旦那様は自分を軽んじる傾向にある」
絢音「もしかすると蓄積ダメージが回復しないのも何かしらのスキルが関係してるのかもしれませんね」
美彩「とりあえず様子見ね…」
“ガラガラ”
11‘
麻衣「失礼する」
一実「麻衣様!」
3人は一斉に立ち上がる。
麻衣「よい、楽にしろ」
美彩「旦那様のお見舞いですか?」
麻衣「あぁ、見舞いの来れてなかったからな」
12‘
絢音「女王様…〇〇さんはまだ眠っております」
麻衣「起きる兆しは?」
絢音「…今はまだ…」
麻衣「そうか…」
美彩「旦那様に触れてあげてください、旦那様も喜びます」
麻衣「そうだな」
13‘
〇〇の横に座り、額と額をくっつける。
麻衣「起きたら礼を言わせて…〇〇は私の大切な民を…騎士を…友人を…愛する家族を救ってくれた」
○「……」
麻衣「だから…起きてくれ…」
祈るように〇〇の額にキスをする。
14‘
麻衣「…よし、余は王務に戻る!」
一実「私もお供します」
麻衣「ふむ、一実には黒猫隊の臨時隊長になって遺跡の探索に行ってもらいたい」
一実「御意!」
麻衣「では、いこう、またくる」
15‘
退室する麻衣達。
美彩「絢音、私も席を外すわ」
絢音「どこに?」
美彩「私は私で〇〇をどうにかできないか探ってみるわ」
絢音「わかりました、〇〇さんはお任せを」
16‘
病室から出ていく美彩。
絢音「あの方に連絡してみますか…あの方なら〇〇さんの精神世界いける…」
何かを書いた手紙を伝書鳩にくくりつけて窓から飛ばす
絢音「無事に届けばいいですが…」
17‘
To be continued
ありがとう!