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オプションパーツ無しでもラジコンは楽しい、というお話。

皆さま日々の業務お疲れさまです。なんにでもマヨネーズをかけてしまう方、ななみです。一時は納豆にまでかけていましたがなんとか卒業できました。

今回は

・オプションパーツてんこ盛り前提な雰囲気のYD-2をいかにフルノーマルに近い状態で

・メカ類も低価格な状態で、特別なセッティングもナシで

・カーペット、Pタイル、カラコン路面で気軽に走れるようにするか

というコンセプトです。

「だってセッティングよくわかんないからめんどくさいしー、マシンもう一台買えるくらいのアンプとかモーター買うのもなんだかなーって感じだしー」というそこのあなた!私もそっちのタイプです。握手。

セッティング大好き!オプションもメカ類もガンガン投入するやで!って方を非難する意図は全くございません。それもRCラジコンの楽しみ方ですから。しかしその点にそこまで興味が湧かない層も確実に存在するのです。

説明書通りに組めば楽々ドリフトできるんでしょ?と思うじゃないですか。ただ個人的にはけっこう難しく感じました。今回はそのあたりのセッティングもお手軽に解消したいと思います。

さて私の方はというと、2019年末から二駆ドリに目覚め、まずは手持ちのTT-02をRWD化、その経験値をもってMF-01XをまたもやRWD化。そして2020年夏、とうとうYD-2に手を出しました。遍歴がおかしいな??

ちなみにこちらがTT-02Dを改造(プロペラシャフトとドッグボーン抜いたりしただけ)して初走行です。全てはここから始まりました。

最初はYD-2Sを買うつもりだったのが奇跡的なタイミングで某給付金が入金され、1000000000%勢いでYD-2SXⅢを手にレジへ向かいました。\カッチッタ/

そうして約半年間、扱いきれる気がしないぜ!さっぱり分からんがとりあえずヨシ!とセッティングだの追加オプションパーツだのいじっててふと気がついたのですが、

「そもそもフルノーマルのYD-2を全く知らないのでは?」

買っちゃうか…?いや待てそれは…だがしかし気になる…。

と昼も眠らずに夜寝て考えていました。

特に最近「それはいかがなものでしょう?」と疑問に思う、私が直接見聞きしたり、自然と流れてくる周りのあまり面白くないお話をまとめると

・いい年した大人がフルオプションのマシンを小中学生に見せてイキっていたり

・メカ類にはこだわりたいという自分のこだわりを店員がお客さんに押し付けたり

・初めてのラジコンでYD-2が欲しいと言っているお客さんにTT-02Dを買わせたり(個人的にはTT-02Dは大好きですが、二駆ドリしたいと言ってる人に対してそれはもはや詐欺に近いと思います)

・お気楽に遊びたいだけなのに「長い目で見れば高性能なもの買っといたほうがいいよ」と言って結果的に10万円近い費用がかかるものを提示したり

・他の人が楽しんでいるマシンを指して「箸休め」と言って水を指したり

あまり列挙してもつまらないのでこのくらいにしますが、金額でしかマウントとれないのかな?と疑問に思う場面が少々あります。ラジコンRCカーは徹頭徹尾不要不急で、それなりに費用も時間もかかる趣味ではありますが、そこから周りの皆様のおかげで生まれる楽しみは何にも代えがたいとこの1年半ずっと感じております。

閑話休題。

毎度お世話になっている「ラジコンカー練習場 元気っ子さん」にもとうとうYD-2Eをレンタルマシンとして導入されたとのことで早速操縦させて頂きました。

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ボディは店主さん作成のPANDORA製カローラバン。塗装が粋すぎる。

ですが…

「なんだかよくわからない操縦感…」

ネジ一つの締め方、ギヤのバックラッシュ等、幾星霜ものラジコンを組んできた元気っ子さんの店主さんの組み方は全然問題ありません。ですが説明書のセッティングだと二駆ドリの生命線であるフロントタイヤのキレ角もそれほどありませんし、何よりあんまり楽しくありませんでした。

ちょうどノーマルのYD-2について勉強したかったのもあり、マシン弄らせて頂いても…?という相談をさせて頂いたところ快諾頂きました。なんて太っ腹。

それではここからメカ類、セッティング編。といっても特別なことは致しません。

はいこちらが全景。ほら特別なこと何もしてないヨ。

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まずメカ類から。二駆ドリの要であるジャイロはキット付属のYG-302。わりとすぐにポイッとどっかやっちゃう人も多い印象ですが、個人的には定価4,300円(税抜)とは思えないほど性能の良いジャイロだと思います。難しいプログラム設定も不要ですし。

そしてその大事な相方であるサーボは同じくヨコモ製のSP-02D。

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このサーボの好き好きポイントは本当にゲイン100%にしてもハンチング(タイヤが駄々っ子みたいにプルプルガタガタ)しないこと。こちらは定価6,800円というなんとも言えない値段ではありますが、おひとつ持ってても損はありません。

お次はアンプ(ESC)ですが、もう迷いなくこれ。

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HOBBY WINGのQuicrun1060ブラシモーター専用ESCです。お値段3,000円弱という素敵な価格。ニッカドバッテリーだけじゃなくリポバッテリーにも対応してるというのが嬉しいポイント。昔のブラシモーター用ESCはリポカット非対応なのが怖いんですよね。過放電でバッテリー使用不可になりますから。

そしてなにより!めんどくさい設定一切不要!コネクター挿せば即発進できます。そしてモーターのプラスマイナス間違えていきなりバック走行するのがワタクシのお決まり。

「アンプにはこだわりたいですね」という某店員さんのご意見も理解できますが、これからラジコンでドリフト始めたい!という小学生のお客さんに、いきなり2万円近い値段のアンプやサーボを勧めるのはさすがに理解に苦しみます。その店員さんのこだわりは聞いてないのです。もっとお客さんに寄り添った営業をしていただきたいという、元販売員をやっていた者としてはそこは強く思いました。

そして二駆ドリの生命線であるフロントタイヤのキレ角。

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色々試した結果、ピロボールの位置はこのあたりが最もキレ角を確保しやすく、コースや路面によってアッカーマンの調整もターンバックルを回すだけでできるように。トー角ゼロでほぼパラレル、弱トーアウトで内切れとなります。

そしてアッパーアームの調整も。カラーを後ろ側に2個持ってくることでキャスターを起こし気味にします。SD-02Dサーボはどちらかというとマッタリな動きなので、キャスターを起こしてハンドリングをクイックに。たかがこのくらいの調整ですが、フロントの動きが全く違ってきます。この辺りの「すぐに効果がわかる」のもYD-2の面白いところ。

ここまでは追加パーツ不要なセッティング。ここからは追加パーツを投入していきます。とは言っても合計1,000円くらいです。

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付属のピニオンギヤは北別府の背番号20枚ですが、このギヤ比で付属のブラシモーターだとさすがにタイヤの回転数が稼げなくてパンチが感じられないので古田敦也の背番号27枚のピニオンギヤに。ブラシモーターでブラシレスモーターのマシンを追いかけ回すの楽しいです。別に古田敦也でなくとも北條史也26枚でもいいですし、カープ復帰した直後の新井貴浩28枚でも問題ありません。

次はダンパーに目をつけました。別にアルミダンパーにするとかオイルやスプリングを変更するとかそんなことはしません。標準の樹脂ダンパーも捨てたものではありません。

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注目するのはダンパーエンドのアジャスターです。こちらをキット付属のよりも長いものに変更しました。

メリットとしては

・プリロードをかけずにスプリングを柔らかい状態で使えるので荷重移動をかけやすい→動きを感じられて楽しい

・リバウンドを多くとる事によって路面への設置感を高める

・リバウンドがとれることでコースのディッシュや紅白の縁石に乗り上げてもタイヤが路面まで届きやすいので脱出が容易になる

個人的には最後の項目が一番重要で、慣れないうちはけっこうな頻度で乗り上げちゃうんですよ。その度に助けていただいたり「すみませーん!」って言って自ら救出しに行くのってまぁまぁストレスじゃないですか。排除できるストレスは可能な限り排除したいところです。

追加パーツはピニオンギヤと長めのアジャスター、これだけです。これだけで走りやすさが断然変わってきます。二駆ドリ歴浅い人やドップリ浸かってる人にも操縦していただきましたが、特に問題ありませんでした。

あとまっっったく効果なかった追加パーツ。

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分かります?アッパーデッキとバルクの間にOリング噛ませてるんですよ。カーボンシャーシだとここを緩めたり締めたりするとピッチングやロール(しなり)を調整できて効果絶大なんですが、そもそもオール樹脂製のシャーシはすでにしなりまくるので、なんの!効果も!ありませんでした!(調査兵団)

こういう小さすぎる試行錯誤もラジコンの楽しみです。

ドリフト用のタイヤはめちゃくちゃ種類があって迷いますが、とりあえずTOPLINEの【TDT-002PEα】ドリフトタイヤ スポーツエディション HDPE αを買っておけばどのサーキットで使用しても文句は言われないと思います。別にこれが性能が良いとかドリフトしやすいとかではなく、これ指定or推奨のサーキットが少なくとも私の活動範囲ではほとんどなので…。路面が傷つきにくいとか、めちゃくちゃ滑るので他のマシンと車速を揃えやすい、というのも分かりますが…。

ちなみに「ラジコンカー練習場 元気っ子さん」は指定タイヤはございません。みんな大好きタミヤスーパードリフトタイヤでもなんでもOK。たまにスーパードリフトタイヤ指定のイベントもやってますよ!ヒューッ

じゃあプロポは?サンワ?フタバ?KO?何買えばいいの!!!

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どう見てもタミヤのエクスペックです本当にありがとうございました。

プロポ談義はそれだけで夜が明けます。近鉄バファローズの最終試合みたいなものですね。なのでそのへんにあったプロポを採用しておりますが、本当にこれで充分です。3チャンネル目がダイヤルではなくスイッチ方式なのでジャイロのゲイン調整は完全手動なのも萌えポイント。

YD-2のセッティングやメカ類については以上となります。ホントにほとんど何もしてないでしょう?別に高価なカーボンパーツやアルミパーツ、アンプやサーボを急いで無理して購入しなくても充分楽しめます。

いささか長文になりましたが、フルノーマルのラジコンをちょこっと弄るってだけで色々書けるのでやはりラジコン最高でござる!に尽きますね。

それでは最後に走行動画を。元気っ子さんはカーペット路面なので、Pタイルとカラコンっぽい路面を備えているwaru Circuitさんにて。広さがちょうどいいし、めちゃくちゃ練習になります。24時間営業なので好きなタイミングで行けるのもありがたいです。

どこから見てもラジコンRCカーという趣味はやはり徹頭徹尾不要不急で、のめり込めばのめり込むほど費用・時間・場所は増大しますが、そこから生まれる「なにか」は何にも代えがたい。それは間違いありませんし、ラジコンを始めてから幸せな日々を送れているのは1000000000000%周囲の皆様のおかげです。ラジコンはお一人様でも充分楽しいですが、運良く仲間ができると天文学的な勢いで楽しくなれます。

特にこの記事を書くにあたって、元気っ子さんの店主さんにはレンタルマシンを貸していただいたり、多大なご協力を頂きました。ありがとうございました。

ここまでご覧いただきありがとうございました。それでは良きラジコンライフを。

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