「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」感想【ネタバレ注意】

原作は未読ですが、ドラマ「岸辺露伴は動かない」は好きな私。この映画も発表されてから非常に楽しみにしていました。
ドラマに引き続き、とても良かったです。
どこが良かったのか、これから記したいと思います。

ホラー色強めな演出

ドラマ同様演出面がとても良かったです。ストーリー展開はけっこうゆっくりなんですが、非常に緊張感がある画が続くため、飽きずに観れることができました。
個人的には特に音が良かったです。場面場面にあった音の使い方がされてて非常に引き込まれました。特に"黒い絵"と対面したところの無音の演出。めちゃくちゃ怖かったです。

豪華な映像

ドラマ同様漫画原作にありがちなコスプレっぽさや安っぽさがなくて良かったです。登場人物たちの衣装やセットも非常にリアリティがありました。
構図もとても良かったです。映画館でも映えるようなカットが非常に楽しめました。個人的にお気に入りなのは地下室に向かう際のカメラワーク。ホラーとサスペンスが良い具合に混ざってて素敵でした。

俳優陣の演技

素晴らしい俳優たちの素晴らしい演技も非常に見応えありました。特に今回重要キャラである奈々瀬を演じる木村文乃さんが素晴らしい存在感でした。不気味さと妖艶さの両立が非常に上手でした。ジョジョの雰囲気によく合ってたと思います。その他のキャストも素晴らしく「下手だなぁ」と思うような方はいませんでした。

丁寧なストーリー展開

非常によく練られた脚本だなと感心しました。映画の中でいろいろ不気味な事象が起こりますが、謎を残すことなくだいたい解決されていたと思います。非常に丁寧に説明されるため、少し間延びした印象はありますが、個人的にはあまり苦にならない長さでした。原作知らなくても「ホラー色強めなミステリー映画」として充分楽しめるかと思います。

総括

非常に良くできたミステリー映画だったと思います。一ファンとしては非常に満足しました。
世間では「間延びしてる」「絵面が地味」という評価も時々見かけますが、この作品はそれが正解だと思います。
ただこの映画「蜘蛛が死ぬほど嫌いな人」にはお勧めできないです。観る際は覚悟を決めてから臨んでください。

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