助産院で産んでよかった
ついに子育てが始まった。30数年自分のことばっかりしてきた自由な女に、常に気にかけなければならない大きな存在ができた。どうしよう、小鳥ちゃんは今不快じゃないか、気になって落ち着かない。ずーっとこれが続くんだ...。こんなに不安な気持ちは、小学校入学のときに引っ越しをしたとき以来だ。部屋に飾られたクリムトの絵『母と子』をぼんやり眺める。こんな女神みたいな母になれるかな私...。
不安でいっぱいの中、助産師さん達の存在が本当に心強かった。いつもは静かな院内も、お産や入院で忙しくなると、次々といろんな助産師さんたちがヘルプにやってきた。みんな現場でたくさんママと赤ちゃんをみてるプロだし、本当にお母さんみたいなんだよね。色んなことがありがたすぎて、入院中は毎日何度も泣いた。(産後は涙もろくなるというよね)するとすかさず先生が「どしたん?大丈夫か?」と部屋をノックして、24時間気にかけてくれた。助産院は、赤ちゃんとママを絶対に守るという強い力に満ちていて本当に安心できた。
あと先生の美味しいご飯が3食食べられて幸せだった。栄養もボリュームも満点!毎日こんなご飯を食べてたら、先生みたいにいくつになっても元気でいられるのかな?「先生いつ寝てるんですか?なんでそんなに元気なんですか」と聞いたら、「そら毎日赤ちゃんから生きるエネルギーもらってるからや!」だって。退院の日、車からまたきれいな虹を発見する。
退院後、先生が郵便が届いた。手作りのアルバムだ!検診での夫との写真、陣痛に耐えている写真、生まれた瞬間の写真。先生なんか写真撮ってるなと思ったらこんな素敵なの作ってくれてたんだ!写真一枚一枚にメッセージが書かれている。感動...!先生はこんなに1つ1つの家族を見守ってくれていたんだ。私たちにも本当にその瞬間瞬間の思い出がたくさんあって、いつも一生懸命だったな。これは小鳥ちゃんにも見せたい宝物だ。私も子育てで悩んだり、将来反抗期が来たりしたらこれを見返そう...。
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