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ポロネーズで踊ろう。

こんにちは、夏井魚々子です。
『ぼくらの日常<4日目>』配信されました

ぜひ、ラジオを聴きながら
この放送後記をお楽しみください😌😌

ラジオはここから聴けます📻

舞台の話をしようとしたのに
なぜかラジオでは
池袋駅と新宿駅の話しかしていませんが、

まずは、

<不思議の国のアリスの>
帽子屋さんのお茶の会

無事に終演いたしました!!!!

このような状況の中
劇場に足を運んでくださった方
お家などからLive配信をご覧頂いた方
スタッフ・キャストのみなさん、
応援してくださった全ての方々へ
最大級の感謝と愛を。

本当はもっと早くラジオやnoteを更新して
感謝を伝えたかったんですが、
公演が終わって緊張の糸がゆるんだのか
ただでさえ働かない頭が
もののみごとに動かなくなり
言葉を紡げど紡げどポロポロと溢れ
形に出来ない日が続いていたので
すこし時間が経ってしまいました。


公演を終えて


さて、

公演前にも書きましたが
今、この状況で演劇をやる意味
もっと言えば、
今、ワタシが演劇をやる意味について
何度も考えました。

社会的影響力もなければ
誰かを救える力があるわけでもないワタシが
果たして今、さまざまなリスクがある中
舞台に立っていいのだろうか。

本当に来る日も来る日も考えた。

そんな私の背中を押してくれた
ファンのみなさんをはじめ
ワタシの周りの方々にとても感謝しています。

そして、この作品もまた
ワタシの背中を強く押してくれました。

別役実さんは「不条理劇」と呼ばれる
ジャンルの作品を多く描かれていて、
あまりにも不条理なことが多く
観客も演者も頭の中が「????」となる
シーンの連続なのですが、
帽子屋さんのお茶の会に招かれた人たちは
とにかく真っ直ぐなのです。

お茶の会を開きたい帽子屋
それを支えたいチシャ猫三月兎
この世界の主人公である誇りを持ったアリス
仕事を全うしたい通訳
自分の使命を果たしたい使者
公爵の夫人であることに誇りを持つ公爵夫人
みんなから尊敬されたい市長
森の住民たちと遊びたい魔法使い

それぞれ自分勝手のようでありながら
全ての出来事に真っ直ぐに向き合います。

物語後半の「じゃんけん」のシーンは
それが集約されていて、
それまで別の方向を向いていた住民たちが
初めての文化「じゃんけん」に
真剣に向き合うことで一つになっていくように見えるんですね。

この作品を初めて観たとき、
「じゃんけん」という
ワタシからしたらなんの新鮮味もない文化を
真っ直ぐに楽しむ住民たちの姿に
涙したことを思い出しました。

そして、
この作品は今上演するからこそ響くものが
きっとあるはずだと信じて稽古に励みました。

通常より稽古日数も少なく
もちろん一筋縄ではいかない作品でしたが
それでも多くの方々にこの作品をお届け出来たことを、感謝しています。

日々、情勢が変化していて
公演が迎えられるのかも
危ぶまれる不安定な状況でしたので
カーテンコールで頂いたみなさまからの拍手は
今まで以上に特別に感じられ
毎公演、涙がこみ上げておりました。


正直、今回の公演が終わってもなお
ワタシが演劇をやる意味はあやふやなままです。
色々と考えてはみるものの
全てエゴのように感じてしまって。

(エゴでも良いのかもしれないが)

しかしそれでも
演劇を愛していることには変わりありません。
これからも変化し続けるであろう「演劇」を
私なりに愛していきたいです。

そして、叶うことならば
より多くの方と「演劇」を愛でていきたい。


これからも演劇人たちの挑戦は続きます。
(まさに今戦ってる人もたくさんいますね)

どうか
これから生まれようとしている作品が
無事に多くの人々へ届きますように。


…結局まとまらない文章になってしまった。

とにもかくにも本当にありがとうございました。

演劇を愛するみなさまに幸あれ。



ショパン / 英雄のポロネーズ  を添えて。

夏井魚々子


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