せんせい、あのね
生まれて。初めて。ちゃんと書いた文章は。幼稚園年長さんの時の卒園文集「せんせい、あのね」に載せた文章。
私の通っていた幼稚園では、当時、ハンコによる、識字教育っていうのがあって。あいうえお順のひらがなのハンコが用意されていて。それで、文を作っていく文化があったのです。
みんなが。卒園するときに、ハンコで文章に作るのです。
今思うと。活版印刷みたい。素敵な文化だったな。
当時、住んでた団地の一番近くにある幼稚園ってだけだったけど。
今思うと。言葉に対する教育が盛んだったなって思う。
まどさんや谷川さんの詩を暗唱したのもあの幼稚園。
スイミーを暗唱したのもあの幼稚園。
わらべうた。も盛んだったな。
私のルーツは、あの幼稚園にあるのかもしれないな。
で。「せんせい、あのね」はまさに、先生と話すように。話したいことをハンコで文章にしていく作業で。自由なんだけど。だからこそ、すごく、個性の出る文集だった。
私は忘れもしない。
なぜか。当時、絵本かなにか?で読んだ。アリの話を書いたのでした。テーマは読書感想文じゃないのに。。なぜか。アリの話を読みました。っていう話を書いた。
そのアリの話ってのが。ある女の子が小さくなってアリの家に遊びにいく話でした。
そして。忘れもしない。私にオチを書くような才能はなく。
大好きな担任の先生が。
もし。ななちゃんがこの女の子だったらどうする?ななちゃんの家がアリの家になったらどうする?
って、振ってくれたのですよ。
今、思い返せば、素敵な先生だなぁ。って思う。すごいデキル先生だ。
そして、その先生の問いについて。考えた私。。。。。
ななはいいの。ずっと、いまのままがいいの。
と笑
アリさんの家になって、迷子になったら困る。みたいな話。
で。全部を読んだ先生が題名をつけてくれるんだけど。まんまと。
このままがいい的なタイトルでした。
そして。忘れもしない。他人の目を気にする母親が。クラスの頭いい子と比べて。
〇〇ちゃんは知的なのに。ななこは知的ではない。
的に言われて。かなり傷ついたことを。
その時。私は。ああ。私は〇〇ちゃんより頭が悪いんだなぁ。と思ったのでした。
その〇〇ちゃんは、自分の手相の不思議について書いてまして。ええ。県内トップの高校に進学し。外語大を出て。新聞記者になりましたとさ。はは。
まぁ。いいとして。
私がメルヘンなのは変わらない。もう。小さい時から。若干、妄想少女。
でも。別に嫌いじゃない。というか。
ああ。もう。5歳の時から。ほわっとしてたのね。私。って感じよ。
ほわっ。は変えられない。
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