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関係性の名前

今日大学の階段を降りている時に、上がってくる女の子がいた。
ザ骨格ストレートで、少しオーバーサイズのジャケットを羽織り、グレーのプリーツミニスカート、ハイカットの黒のブーツを履いていた。
友人かと思って、思わず振り返ってしまった。違ったけれど、黒髪ストレートなのも一緒で、彼女のことを思い出した。今はロサンゼルスにいる彼女のことを。
どうして、あんなにもかわいいのだろうか。余裕のある表情、いつもおしゃれで、すらっとした脚を見せている。ぷっくりとした唇はいつも紅く彩られている。前髪なしの黒髪ロング。
ふにゃっ、と笑うのだ。大きな瞳を細めて、口角を上げて。仕方ないのだ、好きになってしまうだろう。抗えないあの笑顔。美味しいものを、本当に美味しそうに食べる。好きなものを、好きだと大きな声で言う。ああ、そのままの彼女がわたしは好きなんだなぁ。
何かを極めていくのだろう、多趣味でいつもアクティブで。好き、だなぁ。
この関係性に名前はいらない。友人でいい。友人がいい。
彼女の笑顔がまた見たい。

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