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「哀れなるものたち」観たんだわ。

ネタバレしないようにがんばるけどたぶんあるので観る予定ある方は観てから来てね!
あと口調(文体)が毎回全然安定しないのは大目に見てね!

感想:私ら全員Poor Things。(あと我が夫が大変まともなことに気付き産後クライシスがちょい薄れる)

あらすじ(ざっくりにもほどがあるver):ヴィクトリア時代(仮)のロンドン。自ら川へ飛び込んで瀕死の女性に彼女の胎児の脳をマッドサイエンティストが移植。実験対象兼娘として箱入りに育てるが、やがて自我に目覚めた彼女は世界を知るため外へ…
まあググれば私より何倍も優れた文章が山のように出てくるので、どうぞそちらを参考に。

R18+ということでエロもグロも結構苦手な私はかなり躊躇したんだけど、最近

「映画を観なければ!」

という考えにやたら取りつかれているので話題作のこちらを観ることに。会員権勿体ないし。私は観てよかった。
ヨルゴス・ランティモスの過去作品を観たことがないので作風については全く詳しくないのだけれども、割と「強烈な映画を作る人」という印象はあったかも。エログロがどうとかいう前評判も少し目にしてしまったので、観るかどうか結構迷った…

結果、エロは割合は多いけれども良くも悪くもかなりあっさり(賛否両論あると思う)していたように感じるし、グロの方は解剖学的なパートが多くてさらにとてもフェイクぽかったので、そういうの苦手な方でも薄目で乗り切れる範囲かと…

正直な感想を書くと、もっと精神的にガツンと衝撃を受ける何かを少し期待していたところはある。構えていた分、見やすさに拍子抜けしたというか。エマ・ストーンの幼児の演技はリアルな感じで「あーこれ〇歳くらいね」…と思ったら突然ベラが性に目覚めて反抗期からの旅立つところは全く年齢不詳(若いというか精神が幼いことはわかる)だった…ベラが知性に目覚めてからは痺れっぱなし。マーク・ラファロの「情けな演技」が良かったなー最初から最後まで、全く格好良いと感じる瞬間がなくてむしろ清々しい。

というか、

「昔のオトコってこんなだったのかー!ひっどいわねーアタシ現代に生まれて自由に生きれて良かったー」

とはならないところが本当に残念なんですけれども。出てくる男みんなが「こんなヤツいるよねえ。めんどくせー(溜息)」に当てはまるんで。若きマックスくんの穏やか&成長っぷりを見られるのでそこは希望があったかな。男児を育てる親としても。

個人的に特に好きだった点
・3部形式(たぶん)の各章の間に挟まれる画像がとっても素敵だった。あと映像がとにかく綺麗。冒頭のドレスが目に焼き付いて離れない。もうこれはアートフィルム。
・エマ・ストーンの目力と、動じない態度が最高すぎる。「で、それがどうしたの?」
・音楽めっちゃ雰囲気に合っとる…(現代音楽なつかしー)

雑な感想文ですみませんね。何度か観た方が解像度もより上がってもっと楽しめそうだなという気がしましたよ。少しでも気になってる人は是非映画館で観るのがおすすめ!





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