【10/2発売】『これからも読みたい!もっと少女小説ガイド』のお知らせ
4年前、少女小説を紹介するガイドブック 嵯峨景子・三村美衣・七木香枝編『大人だって読みたい!少女小説ガイド』(時事通信出版局)を上梓しました。
その続刊となるガイドブック『これからも読みたい!もっと少女小説ガイド』が10/2に発売します!
この本について、おすすめポイントごとにご紹介します。
どんな本? 前のガイドとの違いは?
前回は、コバルト文庫をはじめとする少女小説レーベルの作品を中心に、懐かしいあの本からいま読みたいあの本まで、さまざまな少女小説を紹介しました。
今回は、取り上げる本の範囲を一般書やライト文芸、ライトノベル、ミステリ、SF、青春小説、時代小説にも広げ、皆が知る話題作から今はまだ広く知られていない傑作までご紹介しています。
それに伴い、下記の皆様に書評をご担当いただいています。
書評執筆協力:池澤春菜・香月孝史・タニグチリウイチ・細谷正充(敬称略)
野村美月・高殿円インタビュー
前回のガイドでは、津原泰水(やすみ)さん・若木未生さんの知られざる少女小説家の事情を伺った作家インタビューが話題を呼びました。
今回は、少女小説からデビューして現在も活躍し続ける野村美月さん、高殿円さんのインタビューを掲載しています。
今回七木は、野村美月さんのインタビューの構成を担当しました。
……あれ? 野村美月さんって、ファミ通文庫からデビューしなかった?
そんな疑問を抱かれた方は、前回のガイド刊行時に寄せて野村美月さんが書いてくださったこちらの記事をどうぞ。
カテゴリごとにおすすめ本を紹介
前回・今回のガイドでも、紹介する本を9つのカテゴリに分類しています。
紹介する本に合わせて、前回と今回ではカテゴリ分類が異なります。
カテゴリごとの章仕立てになっており、作品ごとに内容の傾向がわかるキーワードを付けていることで、未読の本でも「お仕事もの読みたい!」「知らなかったけど好きかもしれない」と、これから読みたい本を探しやすくなっています。
今回のカテゴリは以下の通り。
好きな作品の傾向をたどって、次に読みたい本を見つけてみてください。
充実のコラム8本&座談会収録
前回に続き、今回も章の間に少女小説にまつわるコラムを掲載しています。
前回の津原泰水さんインタビューと併せて読みたい北原尚彦さんのコラム、前回のレビューやコラムで触れられていた小説合同誌『少女文学』(少女文学館)誕生秘話が語られる紅玉いづきさんのコラムをはじめ、いずれも読み応えたっぷりです。
また、今回は編者三人による座談会も収録しています。
編者三人はそれぞれ少しずつ世代がずれており、少女小説との接点やリアルタイムで読んだ本も異なります。少女小説を読み始めた時期や思い入れのある本などについて、さまざまに語りました。
対になったカバーイラスト
今回も、丹地陽子さんによる素敵なイラストが目印です!
丹地陽子さんの絵は、決められた四角の中で本の中身やその奥に広がる世界を感じさせてくれるところがとても好きです。
今回も、いったいどんな本が載っているんだろう? と見ているだけでもわくわくするイラストを纏うことができました。
(装画をどなたにお願いするか相談したとき、ぜったい丹地さんがいい! と駄目元ながらも力強く主張して、本当に良かったと思います)
2冊を並べると対になっており、書店や本棚で面陳していただけると、ガイドブックから広がる読書の世界の広さを感じていただけるかと思います。
書籍情報
本を読むことは、物語の扉を開けていきながら自分の世界を深めていくことだと思っています。
前回も今回のガイドも、好きな本を誰かにおすすめしたい、もっとこの本のことを好きな人が増えてほしいという気持ちで書きました。
これまで好きでいた本との再会や、これから読んでみようと思える本との出会いになれば幸いです。
ぜひ、身近な本屋さんでお手にとってみてください!
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