ねえ、ナナ 日記7
我が家は、全員名前か、あだ名呼びだ。
ママパパ、父ちゃん母ちゃんと呼んだことがない。
砂川に引っ越してきて、三ヶ月くらいして、妊娠した。
いずれ生まれてくる(ハナ)だ。
その頃から、
「ねえー、ナナぁ!」
と、なにかにつけて、私を呼ぶことが多くなったココ。
呼ばれるたびに、最近ストレスがたまりまくっている。
原因は、遊んで、かまって、見て見て、イヤイヤのオンパレード。
しんどい。
疲れたって言ったって、マンツーマンというのは、どっかで、何かのエネルギー源を補給しないと、続かない。自分が老朽化してしまう。
しかも、眠いだるい、妊婦。
ちょっとでも、横になりたいと思うときに、
「ダメ~一緒に遊ぼう!」
故郷も離れ、身寄りのいない島に来て、こちらの都合で、淋しい思いをさせてしまっているなっていう後ろめたさが、仇になって、遊んで上げなきゃなと思ってしまうが、イライラはマックスを超えてゆく。
「ね~、ななぁ!」
甘え声に、「何?!」
厳しく返事すると、
「ななが、あんまり可愛くって、話しかけちゃう」
といって、おっぱいさわりながら擦り寄ってくる。
あの手この手、口八丁手八丁ながらも、甘えてくるわが子をときに、ふっと、イライラしてごめんねと、ちょっと優しい気持ちが戻るときもある。
そんなとき、ふと振り返ると、後ろ向きに何かしてる息子と鏡ごしに目があって、こちらにアカンベーしてるのを発見。
あたしに見られて、キャハっと逃げてゆくココ。
最近わたしのイライラは、すぐに沸点マックス超えの記録を受理中。
妊婦のなせる業か、はたまた、四歳児童神からの洗礼なのか。
ココ四歳児in宮古島