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【緊急事態!】コロナの経済危機で預金封鎖か?!

なんて脅すようなタイトルで申し訳ありませんが、今の日本経済で預金封鎖なんて起こり得ません。

何故ならよく「国の借金」と言われている財政赤字=国債発行とは『貨幣発行』であり、これは単なる記録(データ)でしかないからです。

そして国債は金融機関の日銀当座預金(日銀と民間金融機関の当座預金)から国債と引き換えに借りるのであって、国民の預金との賃借関係はありません。政府(日銀)の持つお金と国民の持つお金は全然別のものです。

なので国債=財政赤字=(国民の)借金というイメージは間違いなのです。

その証拠に国債発行額は1980年代前半には100兆円だったのが、現在では1000兆円を超えています。それなのに金利はほぼゼロで、インフレ率も下がり続けていて、今はこちらもほぼゼロです。

ですので、今後さらに補正予算の追加で国債発行を行っても数十兆円規模の発行額であればインフレにはなり得ません。ましてやハイパーインフレ(インフレ率=13000%以上)なんかには絶対にならないですね。

ちなみに、100年前の世界恐慌は「デフレ」よる恐慌でした。デフレとはモノが売れずに需要不足になることで、まさに今の日本と同じ現象です。

そしてここが一番肝心なところですが、日本政府には自国通貨(円)の通貨発行権があります。従って日本のような先進国で、且つ自国通貨建ての変動相場制で国債発行している国でのデフォルトはありえません。これは財務省のHPにも明記されています。
https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm

そして、20年以上もデフレによる日本経済の停滞が起こっていたのは、適切な財政出動(公共事業やインフラ整備などを積極的に行うこと)をせず、逆に消費税の増税などで更にデフレを加速させるようなことを政府がやってきました。

消費税は文字通り「消費に対しての罰金」です。

ただでさえ需要不足でモノやサービスが売れないのにも関わらず、消費増税をすれば景気がさらに悪くなるのは当たり前の経済現象です。

あと、今は金融緩和の影響下で民間銀行の貸付金額の上限は3京円(30000兆円)ほどのはずです。

これを「貨幣制度」の観点から説明すると、戦前までは貨幣制度が「金本位制」で金の保有量によって貨幣発行額が制限されていましたが、今の貨幣制度は「信用創造」により国家の信用に基いて貨幣発行が行えるので、物理的な上限額はありません。そう、政府はゼロから貨幣発行を上限なしで出来るのです。

従って、インフレが行き過ぎない(2%~4%が上限とされる)段階までは、国債発行は現実的に可能で、これは勿論国民にとっての借金なんかにはなり得ません。

そもそも国債発行は「日銀当座預金」から借りるのであって、国民は日銀当座預金を持つことは出来ません。従って政府と国民との間に賃借関係は最初から無いのです。これが国債発行=国民の借金ではない明確な理由です。

そして、元々はデフレによる不況が問題なのに、何故かインフレ時の対策(消費増税)をやり、デフレ時に必要なはずの財政出動=国債発行をやってこなかった、

①緊縮財政推進派の政治家

②財務官僚

③財務省御用達の経済学者

の思想と体質に問題があるです。

今から20年前から続いているデフレにダメ出しする形で起きたコロナ恐慌は、100年前の昭和恐慌以降と全く同じ問題の経済危機です。

その時に当時の大蔵大臣であった高橋是清は、金本位制を脱却し適切な財政出動=国債発行を実施して経済危機を脱しました。

この歴史的背景を見ていけば、いまの経済危機をどうやって乗り越えられるのかが明確にわかると思います。

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