「金融リセット」について思うこと
昨年から『Qアノン』の話がSNSで話題になっていますね。
その中でも多くの人にとって、特に気になる話題はQFS(量子コンピュータによる金融管理)のことではないでしょうか?
◇QFSの発動??
現在の信用創造による貨幣制度がなくなり、事実上の金融リセットが行われる。その後はQFSが発動されて、量子コンピュータによる厳格な管理の元、金本位制による新しい通貨制度がはじまる・・・
Qアノン系の情報ではこのような未来を予測しています。
◇金本位制とは?
金本位制度とは、現在の管理通貨制度(信用創造)の前に採用されていた通貨制度のことです。
具体的には、各国においてそれぞれの政府が保有する金の保有量を上限に、金と等価の貨幣を発行できる、という制度です。いわゆる兌換紙幣です。
逆に言えば金の保有量以上に貨幣を発行できないため、貨幣不足によるデフレが世界中で深刻になりました。そして1929年の世界大恐慌が発生してからは金本位制を離脱する国が続出し、日本も1931年にこれを停止した背景があります。
この過去の事例からもわかるように、金を担保に貨幣を発行するということは、その担保である「金」の奪い合いになります。
この背景からもわかるとおり、金本位制は過去に失敗している貨幣制度なのです。
◇現代社会は「金融経済」が中心
経済には大きく分けて「実体経済」と「金融経済」の2つがあります。
まず実体経済とは、製品やサービスを生産・販売し、それに対価を支払うような実体を伴う経済活動のことで、日本では1970年代前半まではこちらが中心でした。
一方で金融経済とは、株式や仮想通貨等の金融の商品を販売し、モノやサービスなどの実態を伴わない経済活動を指します。これらの経済活動では、レバレッジによって担保として預けた証拠金の何十倍にも相当する資金を動かして取引でき、実はこれが信用創造の仕組みでもあります。
実際に、世界の金融資産の9割は金融経済により過剰に膨らみ、それらは一握りしかいない世界の大富豪の手の中にあるといえます。
◇本当に大事なのは「実体経済」
生身の人間にとって本当に大切なことは衣・食・住であり、これらが満たされてから、はじめて文化的で豊かな暮らしができます。
また、それぞれの国家において、農地、道路、鉄道、工場、森林などは大切な『資本』です。
その資本を維持するために
①食料の積極的自給=自給率向上
②モノやサービスの生産
③未来のための技術開発および研究、技術投資
が必要になるのです。
◇『資本』は国家の共有財産
本来、日本は天皇がすべての土地を所有し、国民は天皇から必要な土地を借りることで経済を回し運営していたはずです。
少なくとも表の歴史上の江戸時代までは、税金は金銀ではなく、米や物資でした。 (→今回の話題は『経済』の本質のことなので、『マッドフラッド』の視点は横に置いておきます。)
そうなれば、みんな「お金」ではなく「農産物や生活必需品」を生産することに重きを置くはずです。
これこそが、その国にとって大切な資本を維持することに繋がり、輸入に頼らずとも自立できる強い国家ができてくるはずです。
◇金融経済はあくまで実体経済をサポートするための補助的役割
金融経済は、本来は実体経済を便利に簡潔に回すためのツールとしてあるべきです。
そして「お金」は便利な反面、人間の欲望を掻き立てます。
仮に「神様のように欲望がゼロの存在」が管理するのであれば、金本位制や信用創造でも平和的な社会が実現できるでしょう。
でも人間が管理していく以上、多かれ少なかれ誰にでも『我欲』が存在します。
今後、どのような金融システムを導入したところで、今までの反省と人間の性質を理解しない限り、また同じ問題が出てくるのは簡単に想像できることではないでしょうか?
いま、物事の本質を問われている時期なのだと強く感じます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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