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コラム 針と糸のおはなし

この記事は、札幌の小さなタティングレース教室からお届けしています。
タティングレースとは、シャトルという糸巻きを使ってつくるレース編みです。


レース糸DMCコルドネスペシャル#60と絹縫い針


コラム 

今日はレッスンの中でお話しした「絹糸」と「細糸の糸始末に使う針」について紹介します。

絹糸について

絹糸の主な種類は、「絹穴糸」と「絹手縫糸」でカード巻き、コマ巻きがあり、比較的手芸店で購入しやすい糸です。

用途は、仕立てや、釦ホールかがりに使用します。現在は、丈夫なポリエステル糸が使われることも多くなりましたが、発色や手触りの良さは絹糸ならではの特徴だと思います。太さは穴糸でレース糸の30~40番手、手縫い糸で80~100番手くらいでしょうか(私個人の使用感です)。

絹糸にはキルト用の「フジックスキルター」(レース糸20~30番手くらい)や、しつけ用の「絹しつけ」(細くて繊細な糸)などもありますので、手芸店で見つけたら試し編みしてみるといいですね。昭和レトロなパッケージも人気で雑貨屋さんなどで目にすることもあります。

絹糸は様々なメーカーが作っています。
「オリヅル」(カナガワ株式会社)、「ニコニコ印」(糸六株式会社)、「都羽根」(大黒絲業)、「タイヤー」(フジックス)、「金亀」「ひょうたん印」「ダルマ」「駒印」「黒猫印」など。もう製造されていないものもあるようですが、手芸屋さんによって取り扱っているメーカーが違いますので、大きなショップで購入する際は、糸の数や好みの色合いなどで選ぶと良いかと思います。色数はカード巻きの方が駒巻きより豊富です。メーカーによって違いますが150~200色くらいです。駒巻きは紳士糸などと呼ばれていた時代もあり、紳士服に使用されるような色目が多いです。

カード巻き
穴糸(20m巻き程度)手縫い糸(80m巻き程度)

糸を使い終わると見えるところに書いてある歌もお楽しみ

コマ巻き
ミシン糸、穴糸(150m~200m巻き程度)

タッセル(絹手縫い糸+絹ミシン糸)飾りレース(絹手縫い糸)



針について


絹糸を使って可愛いレースを作ったけれど、糸始末で形が崩れてしまった(結び目が切れた!伸びた!)なんてお話も聞こえてきますね。糸に太さがあるように針も糸に合わせて変えなくてはいけません。糸端の始末に使うだけですので、針穴に糸が通ればよいのですが、細い糸で作ると結び目も小さくなりますので、「結び目がすくえる細さの針」が必要ですね。

私が絹の手縫い糸で作るときには「絹ぬい」という針を使っています。この針は短いので糸のロスも抑えられるのが良いところ。年々細かい作業が苦手になりますので、始末糸を結びこめるところは結びながら処理する練習もしておくことをお勧めします。最後も引き込んで始末できますが、アクセサリーなどの場合は使用しているうちに糸端が出てきてしまいます。引き込んだ糸も見えないところでもう一度始末しておくと丁寧ですね。

針の種類

針を買いに行くとたくさんの種類があって、どの糸にどの針を選べばよいのか迷ってしまいますね。私のよく使う針をご紹介しておきます。手持ちの古い針はパッケージが可愛いので映り込んでいますが、教室では100円ショップのアソート針セット(写真左)をお勧めしています。

20番手→とじ針(№18)やクロスステッチ針(№19~23) ※クロバーは白いパッケージの針先が丸いタイプ
40番手、絹穴糸→クロスステッチ針やもめん針 ※針穴が長い物
絹手縫い糸→絹ぬい

針は一袋にたくさん入っているので、迷ったときは100円ショップのものを使って、太さを確かめてみるのをお勧めします。

教室で普段何気なくお話していることも、文章にすると長くなってしまいました。
ちょっとしたお道具のお話は、また書き溜めていきたいと思います。


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ナナイロタティングとは

札幌にある小さなタティングレース教室です。「わからない、難しい」タティングを「楽しい!」にするお手伝いをしています。難しい技法は簡単にアレンジしています。
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