『他人を凌駕する人になることを、他人と同じようにすることで達成しようとしているんだ』 /* デイル・ドーテン */

「彼らはね、他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしているんだ」
    『仕事は楽しいかね?』デイル・ドーテン


 成功者というのは、相対的見地からの評価だ。あの人はあの人よりも成功した、年収2000万に到達した、なんていう。

 けれども成功者の業績というのは、その多くが絶対的なものだろう。未踏の地に踏み入れて旗を立てたのが彼の成したことであり、「まだ誰もその領域に足を踏み入れていない」ということに価値があったに違いない。


 けれども成功者を模倣しようとしたとき、僕らはそこにブルーオーシャンに漕ぎ出す姿勢を学ぶのではなく、レッドオーシャンでの泳ぎ方を見る。始まりではなく道半ば以降の方法に目を向けてしまう。

 僕らはきっと、成功の本質をはき違えている。


思考の剝片を綴っています。 応援していただけると、剥がれ落ちるスピードが上がること請負いです。