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小学生から始める発達障害児の高校など進路情報

こんにちは。発達障害を持つお子さんの高校などへの進学について、Twitter(Xともいうらしい)で呟いたところ、反響もおおきかったのでこちらにまとめたいと思います。
小学生から?!と思われる方も多いと思いますが、就学してすぐに情報収集を始めても時間が余ることはありません。
中学3年間は本当にあっという間ですし、支援学級在籍の場合は中学に入ったとたんに進路をどうするか聞かれるケースは多く、支援学校なのか高等支援なのか一般の高校なのかそれ以外なのか、それによって目指す学習内容が変わってくるのです。進路を見据えた上での中学生活、その中学生活を見据えて小学校生活も考えていかねばなりません。
これは普通学級に在籍のお子さんでも、障害の特性によっては中学での内申点が取りにくいなどの問題も出てきます。
地域の公立中学校では内申点をどのようにつけるのか(自治体によって違います)自分の子供の困難と照らし合わせるために調べる必要もあると思います。
もちろん進路は子供本人の意思が一番大切ですが、進路として可能な選択肢を親がどれだけ多く提示できるかどうかは子供の将来に大きく関わってくる問題です。一般のお子さんの進路先とは違うものもあるため、学校の先生もあまりご存じないと思っていたほうがいいかもしれません。

そのためにも自分の居住地で通学できる範囲にどんな学校があるのか、親の会などで横のつながりを作っておいて先輩方からリアルな学校情報を得られるようにしておくとか、とにかく色んな学校に直接見学にいくとか、地域の情報を集めるためにできることはたくさんあります。
これは子供の進路情報だけでなく、福祉や支援の情報を得るためにも役に立つのでぜひともお勧めしたいところですが
とにかく学校情報も親の会探しも自分の足であちこち行って行って行って行って、と親にとっては負担の大きい作業になります。全ての保護者がそれをできる余裕を持っているわけでもありません。なので、できるだけ早くから少しずつ始めておくことが大事だと思います。

発達障害児の高校などの選択肢

他にもあるかと思いますがざっくり分けると

  • 特別支援学校(身体や療育手帳が必要)

  • 高等支援学校(基本的に障害者就労を目指す学校なので手帳は必要)

  • 公立高校

  • 私立高校

  • 定時制高校(昼間部、夜間部あり)

  • 通信制高校(+サポート校あり、なし)

  • 公立通信制高校(サポート校なし)

  • 高等専修学校(職業教育+通信制高校がセットの場合もあり)

  • 高等専門学校(いわゆる高専、学力高め)

  • 一般の専門学校(中学卒業で入学可能なところも多々)

  • 高等技術専門校、認定職業訓練施設などの職業訓練校

この中で例えば公立高校でも、難関進学校から定員割れの比較的低い偏差値でも入れる学校まで様々で、もちろん地域によって違いますが、不登校枠がある学校、特別支援に特化した学校もあります。
私立高校も学校によっていろんな特色がありますし、通信制高校のサポート校も発達障害に特化したところ、理解のあるところ、そうでないところ様々です。
公立通信制高校は各都道府県にあり学費も安く通いやすいですが、一部を除いてはほとんどアナログで、紙プリントでのレポート提出などお子さんの特性によっては卒業のハードルが高くなっています。サポート校はありません。
高等専修学校はTwitterのフォロワーさんに教えていただいたのですが、様々な種類の職業訓練校に通信制高校がセットになっている場合が多い学校だそうです。サポート校の代わりに職業訓練が組み込まれているような感じで高校卒業資格も同時に取得できます。高等専門学校よりも数もたくさんあるので通いやすいかと思います。
地域の中で通学可能な範囲の学校を調べておく必要があるのはこのように様々な特色があり実際に見てみないとわからないことも多いからです。

上記の中で、特別支援学校、高等支援学校、公立高校、私立高校、定時制高校、通信制高校、高等専修学校(高等学校に類する過程として文部科学大臣が指定するもの)、高等専門学校は所得制限はありますが高校等就学支援金の対象となっています。
ただし、通信制高校にサポート校がついている場合、サポート校部分は高校等就学支援金の対象外です。高等専修学校の場合も通信制高校がセットになっている場合が多く、その場合、就学支援金は通信制高校の部分に使われるので高等専修学校の部分においては支援金はないと思われます。サポート校、高等専修学校の大半は私立ですので、金額的にはお安くはありません。

高校の先も見据えた選択を

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