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NKODICEを見て思い出したチ〇コ無双できる自作アナログゲーム

今ヤバいくらいにバズっているNKODICEを見て、そういえば昔カードに書かれた文字を組み合わせて役を作る麻雀を考え、実際にA4のコピー紙に印刷して作ったのを思い出した。あくまで身内で遊ぶために作ったので、これまで特に公開などしていなかったが、作った当時は一度遊んだ友人のほうからまたあのゲームで遊ぼうと言われる程度には好評だった。
友人たちも年を取り、このご時世のこともあってしばらく遊んでいないが、このままタンスの肥やしにするのも少々もったいないかと思い、公開することにする。

作ったもの

タイトル:ワードマージャン
普通の麻雀と同じように引いては捨てを繰り返し、カードに書かれた文字を集め、役を作るゲーム。
麻雀のリーチ後のドキドキや大きな役が揃いそうなときのワクワクの部分を抽出し、技術介入度を下げたパーティーゲーム。プレイ人数は3人から5人程度推奨。

作ったきっかけ

友人たちの中で麻雀が流行りだした時、私は最初にルールを覚えたグループだったので、後から遊ぶようになった友人に色々と教える役だった。
私は初心者に麻雀の役を教える時、まず最初に役には大まかにグループに分かれていて、階段で揃えるものと同じもの3つで揃えるもの、2から8までを集めるものとそれ以外の1と9と字を集めるもの、リーチといった集め方に関係ない特殊なもの5グループに分かれているといった説明をしていた。加えて役は音だけで記憶するのではなく文字も一緒に読めるようにしておくとイメージしやすくて覚えやすいと教えていた。混一色と清一色なんかは文字を見て覚えた方がホンイツやチンイツといった音で覚えるよりよほど分かりやすい。
麻雀で遊べる友人を増やしていくと、麻雀をやるつもりで集まったが5人といった半端な数になってしまうことがしばしば起こる。また、普通の麻雀牌が広げられないような場所でも遊ぶためにミニチュアサイズの麻雀牌だったりカード式のものを買って遊んだりもしたが、普通の麻雀牌と比べてしまうとやはりどうにも使い勝手が悪い。
そうやって遊んでいる時に、ふと「1枚のカードに書かれているものが麻雀牌1つである必要はないのでは?」「麻雀の役の文字は被っている部分が多いので、麻雀牌ではなく役の文字を集めるようにすれば必要なカードの枚数を圧縮できるかもしれない」と考え、作ってみたのがワードマージャンになる。

カードの見方

カードの見方

ルールと始め方

1.カードを裏向きにしてよく混ぜ、裏向きのまま各プレイヤーにプレイ人数に合わせた枚数のカード(借金)を配る。プレイヤーはこのカードの中身を見てはいけない。

2.次に手札となるカードを4枚ずつプレイヤーに配る。残ったカードを山札とし、プレイヤーの中で一番最近麻雀を遊んだ者を最初の親とし、ゲームを始める。

3.手番は親から反時計回りに進行する。プレイヤーは手番では
①山札から1枚カードを引き、捨てる。
②「チー」と宣言し、1つ前のプレイヤーが直前に捨てたカードを拾う。次にそのカードと手札から2枚の計3枚を公開し、1枚捨てる。
このどちらかを選択し、おこなうことができる。

4.山札からカードを引き、手札の組み合わせによってなにかしらの役が完成した場合、プレイヤーは「ツモ」と宣言し、そのラウンドを終了させることができる。その際、上がったプレイヤーは役に設定されている枚数分の借金を山札に混ぜて、次のラウンドを開始する。

5.誰かがカードを捨てた直後、各プレイヤーは手札とそのカードの組み合わせによってなにかしらの役が完成する場合、手番に関係なく「ロン」と宣言し、そのラウンドを終了させることができる。その際、上がったプレイヤーは役に設定されている枚数分の借金をカードを捨てたプレイヤーに渡し、次のラウンドを開始する。

6.「ツモ」または「ロン」を宣言したプレイヤーが親だった場合、次のラウンドも同じ親で始める。もし上がったプレイヤーが親以外であった場合は反時計回りに1つ親を移動させる。また、山札が尽きるまで誰も上がらなかった場合も同様に親を移動させる。

7.ラウンド終了時の処理によって誰かの借金がなくなった場合、そのプレイヤーを勝者とし、ゲームを終了させる。

8.なんかごちゃごちゃと書いてあるが、普通の麻雀ができる人なら上がったときの処理以外は大体同じと考えて問題ない。

補足とルールデザインの意図

まず、なぜ点棒ではなく借金を押し付け合うようなデザインになっているかだが、これは単純に点棒にあたるなにかを用意するのが面倒なのが1つ。その上でツモとロンの違いをプレイ人数が違う時でもシンプルに表現するためという理由がある。
普通の麻雀ではツモの場合、各プレイヤーから均等に点棒をもらうことになるが、それをこのワードマージャンで同じようにした場合、プレイ人数で割り切れない得点の役をツモ上がりしたときに困ったことになる。かといって3人4人5人とすべてのパターンに対応する点数を設定しておくのもスマートではない。しかし点棒を奪い合うのではなく借金を押し付け合うデザインにすれば、役の点数は1つ決めておけば解決する。
この借金として伏せられたカードはゲームのテンポを調整する意味もある。厳密に計算して作ったわけではないが、ワードマージャンは文字の枚数を調整して普通の麻雀と同じく安いヤクハイやピンフが出やすく、高い役満などは文字の枚数を抑えて出にくくしている。さらに借金という一部のカードを伏せておくデザインにすることでゲーム序盤で即役満が出て終わってしまう大味な展開をある程度予防し、逆に何度かツモ上がりが発生したあとであれば高い役も狙えるデザインになっている。

ワードマージャンはシンプルに、普通の麻雀でドキドキする瞬間をカジュアルに楽しむことを目指している。なのでカード以外の物は使用しないし(テーブルくらいはあると便利だが)、親と子の違い、リーチ、ドラ、その他普通の麻雀にあるもろもろの要素は最初から取り入れていない。というか、そういった本格的な駆け引きなどを楽しみたいのであれば普通の麻雀をすればいいだけの話だからだ。

最初に配る借金の枚数はこれまでプレイしてきた感じだと全員の合計が20枚前後になるようにするのがバランスが良かった。プレイ人数の推奨は3人から5人で、6人以上でも遊べなくはないが最初に配れる借金の枚数と上がりやすさのバランスが悪くなってくる。とはいえ元々カジュアルに楽しむパーティーゲームなので、あまり気にしすぎる必要もないが。

麻雀は簡単なゲームではない。一見運のゲームのように思えて、何度も対局を重ねれば弱者と強者がはっきりと分かれる実力のゲームだ。しかし同時に初心者でも役さえ分かればそれが揃うか揃わないかのワクワクが楽しめ、また仲間内でなら特殊ルールやローカル役などを入れてカジュアルに楽しむこともできるゲームだ。なのでこのワードマージャンも一応のルールは作ってはあるが、あくまで基本ルールと考え、遊ぶ際は各自が楽しめるようにカスタマイズしてほしいと思う。
私はそのフレーズを役として設定しなかったが、一緒に遊ぶ友人が認めるのであればタイトルにあるようなチンコ無双も役としてしまうのも楽しいだろう。

ダウンロード

印刷用ファイル

興味が出て遊んでみたいと思ったけどなんかダウンロードできないとかあったらコメント等で教えてください。

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