子育ての挫折の先の、少しの希望
次男くん。本当に苦労した園時代。
真ん中っ子の難しさ。内向きな世界に閉じこもる性質。
トイレの失敗は大も含めて毎日。数年。
質問しても返事がこない。
たくさんの試し行動。
トイレ行こうかって言うだけで怒る。
お菓子のごみを家具の裏に隠す。
三男にいじわる。
ぜーんぶ、愛情が足りてないからって分かってた。
それでも、ワンオペで3人見ながら、次男だけに割く時間も労力も、限られてる。
言葉が遅い子だから、言葉では伝わらない。
視線を合わせる、一緒に遊ぶ。助けてほしい時に助ける。。。
あっちこっち飛ぶ空想の話に、できるだけ辛抱して聞き役に徹する。
そうやって母なりに努力してもまぁ、手を焼いた。
道路や駐車場、病院でも走り出して、制止が効かないこと。一人でどっかへ行っちゃうこと。激しい兄弟げんか。
もう心のコップはいつも溢れそうで、取り乱して強く怒ったこともいっぱいある。
どうしたら分かってくれるの。
いつになったら分かってくれるの。
怒ってるときに出ちゃうのは、このセリフ。伝わるわけないけどね。
母の愛は底なしの海なんて言うけど、疲れ果てて何も絞り出せない、そんな状態だった。
ああ、いつまで支えればいいんだろう。
いつまで待てばいいんだろう。
大人の身勝手とは分かっていても、トイレの失敗も、言葉のやりとりができないのも、家具の裏にゴミを隠すのも、三男にいじわるするのも。とにかくしんどかった。
それがさ、今、6歳超えて数か月。
ゆっくりだった成長が、ぐぐっと伸びてきた感じ。
とにかく言葉のやりとりが成立する。
今日何したの、と聞いたらちゃんと文章で返事が来て、
駅前で走り出してしまっても、注意すればハッとするようになった。
おねしょはするけど、お漏らしはない。
昼間の行動で、「あのとき〇〇しちゃったね」と自分から反省?してくる。
「うん。〇〇してるのやだったし、ヤメテって言ってもちょっと続けてたけど、あとからこうやって話してくれて、お母さんは嬉しいよ」
本当に本当に、お兄さんになったね。
内面が豊かな子だから、お友達にやさしいの、知ってるよ。
おっとりしてるから人を待つのが苦じゃないみたい。
たくさん笑うようになったし、おしゃべりもいっぱいできるようになった。
三男くんさっきちょっとウトウトしてたよ、なんて教えてくれて、兄らしいところも出てきたね。
苦しかった数年。
少し先が見えてきた。
この子は大丈夫って、やっと思えるようになった。
また数年したらさ、お友達のほうが大事になるから。
それまで、いろんなところへでかけよう。
いろんな虫を捕まえて、映画を見に行って、電車に乗ってホテルに泊まろう。
子どもが三人欲しいっていう夢をかなえてくれたのは君なんだから。
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