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子宮内フローラと不妊の関係

私は不妊治療(体外受精)を経て妊娠中なのですが、そもそもなぜ自分が授からない体になってしまったのか、ということは、今も謎なままです。私に限らず、なぜ現代日本において、こんなにも子どもが授かりづらいのか、こんなにも不妊治療をしている人が多いのか、何が私たちを蝕んでいるのか、これは自然なことなのか、不自然なことなのか、謎は謎のままなのです。

先日、ある記事を読み、ピンっときました。

子宮内フローラの乱れは不妊の原因になるので、昨今とても重視されています。体外受精まで必要な不妊患者では、子宮内63.90 %と膣内65.21%と、乳酸桿菌の割合が少ないことがわかりました。(※Reprod Med Biol. 2018 May 6;17(3):297-306)子宮内で炎症が起きてしまうことで、妊娠が難しくなると考えられています。
さらにスペインの研究では、子宮内フローラが乱れている人は、
妊娠率:33.3%
妊娠継続率:13.3%
出産率:6.7%
上記の確率で、出産にまでなかなか至らないこともわかっています。
子宮内フローラが正常であれば、妊娠率が70.6%、妊娠継続率が58.8%、出産率が58.8%と実際に赤ちゃんを出産できる人が半数以上になります。つまり、妊娠のために子宮内フローラが健康であることが超重要なのです。

元になった論文はこれのようです。

私が、体外受精をしても受精卵が子宮内に着床せず、妊娠できなかった時、次にするべきかと検討していたのは、ERA/EMMA/ALICEという検査でした。子宮内膜の状態を検査するものですが、この中で、EMMA検査は、子宮内膜の細菌の状況を調べ、ラクトバチルス菌がどのくらいいるのかを調べるものです。ラクトバチルス菌の割合が9割以上占めていると、妊娠しやすい、ということらしく、もしラクトバチルス菌の割合が少なければ、薬を処方されるようでした。

この検査は、検体をスペインまで送る必要があり、結果が出るまで時間もお金もかかるとのことだったので、それよりは、もう1度次の周期で体外受精にチャレンジしたいと思い、私は検査を見送ったのですが、無菌かと思われていた子宮内の細菌の状況によって、妊娠率が変わる、ということに、驚きました。

子宮内フローラは、なぜ乱れるのか。上記の記事の中で、医師の桐村里紗さんは、生活リズムの乱れとストレスに言及しています。もちろん、生活リズムとストレスは大きな要因なのでしょう。ただ、現代人の腸内フローラのバランスが不調であること、腸活や菌活が注目されていることを鑑みると、腸内フローラと子宮内フローラとの関係もあるのではないか、と思うところです。

過度な殺菌・除菌、腸内細菌・子宮内細菌を育てないような食生活、細菌を殺すような抗生物質・抗菌剤の多用(薬品として摂取するだけではなく、食品として摂取するものも含めて)、様々な環境ホルモンや食品添加物の影響、など。。。

病院が処方する抗生剤も、抗菌剤(農作物、動物性医薬品に含まれるもの)も、食品添加物も、巷に溢れる殺菌・除菌商品も、それぞれ1つ1つは、「科学的に安全」とされ、それが必要だから流通しているのでしょうけれど、本当にそれらは私たちの健康にとって、複合的・慢性的に影響がないのでしょうか。

文系な私ですが、子宮内フローラと不妊との関係、これから追求していきたいテーマです。

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