物撮り解説② | 大好きなビールをライティングと水でかっこよく撮りたかった
こんにちは、写真を撮ってるななはな ( @nanahana_k ) です。
Twitterで活動しており、主にブツ撮りを中心撮影しています。私の自己紹介と作例は以下の記事をご覧ください。
さて、過去の写真を整理していると以下な写真が出てきました。確かYouTubeの動画で水を使用したブツ撮りの動画を見て練習していたころの写真だと思います。今回は自分の反省も含めつつこちらの写真の解説します。
1. 被写体とイメージ
近所のスーパーにブリュードッグパンクIPAが売っており、週末はいつも会社帰りに買って帰って家で飲んでいました。いつも飲んでいるビールなので缶のブツ撮り練習の被写体としてよく使っていました。また、このころ前述した通りYouTubeの動画で水を使用したブツ撮りの動画を見て、自分もチャレンジしてみたいと考えていました。そんなこんなで水面に浮かぶ岩の小島にこのビールが置かれていて水が滴るイメージで撮ろうと考えました。
2. 機材&セッティング
機材は以下を使用します。
カメラ: α7iii
レンズ: SIGMA 70mm Macro
ストロボ: Godox V860-II ×2
コマンダー: Godox X2-TS
アクセサリー:
折り畳みディフューザ、ライトスタンド、
短いライトスタンド、オレンジフィルター
背景: 折り畳み背景
その他: 簡易レフ板、プラ船、石
セッティングは以下のような画像です。画像左側に移るのがメインのストロボになります。小さく切ったオレンジフィルターを付け、ディフューザーを通して発光させます。机に隠れて見えませんが背景に向けてもストロボを発光させます。肝心の「水回り」ですが、水面はプラ船に水を張りました。このプラ船は深さ15cmほどで無駄に深いのでこういう撮影には向きません。もっと浅くて広いものを使用することをおススメします。石を組んで小島のようにしたかったのですが、プラ船の深さもありまさに氷山の一角のようにチョコンとしか水面に出ていません。ビールはこのチョコン石に立てかけるように置きました。撮影中は水がこぼれて机・床が洪水をおこします。
3. 撮影
上記のようなセッティングで、缶ビールに上から水をかけた瞬間にシャッターを切ります。すると以下のような写真が撮れます。メインのストロボにオレンジフィルターを付けていますが、カメラの色温度を3500Kほどまで下げることで、ちょっと黄色が載ってますがまあまあ白い光になります。一方でフィルターなしの背景のストロボの光は青くなります。
SS 1/250, F16, ISO 100
メインのストロボ 1/1, 背景のストロボ 1/2?
メインのストロボはフル発光なのですがF16まで絞っており少し暗めに撮れています。しかしハイライトが若干強めですね、何度か試しましたが、ほかのカットは以下のような感じです。背景のストロボのパワーを変えたものや普通に水をかけるのに失敗したものです。
ほんとはもう少し水面を広く、被写体を小さく、岩の小島を水面からもうちょっと出して撮りたかったのですが、先ほども書いた通りプラ船をつかってしまったのが失敗でした。
レタッチは以下のようにしました。センサーゴミを除去し、シャドウとハイライトをかなりいじり、露出もあげました。。。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか?こういった水をつかったブツ撮りはやってみると楽しいですが、道具選びが重要です。水がこぼれるのでそれが問題ない環境で撮影しましょう。また解説の中では述べてませんが、背景を照らすライティングは被写体を照らすわけではないので、初めて多灯ライティングにチャレンジするのにもおススメです。ぜひチャレンジしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。お仕事のご依頼いただけるとうれしいです。ご連絡はTwitterのDMまで。
Twitter: @nanahana_k
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