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人間って、案外カンタンには死なないんだな

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ベッドの上で目覚めた私は、かろうじて生きていた。 「人間って、案外カンタンには死なないんだな」と思ったのが、私の素直な気持ちだった。 私の病気の発症から、緊急手術になってオストメ…
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人間って、案外カンタンには死なないんだな~目覚め編~

緊急手術気が付いた時に私はベッドの上にいた。視界に入ったのは病院の無機質な天井の模様と、…

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人間って、案外カンタンには死なないんんだな~ホームでの入院生活編~

ホーム病棟は絶対的な安心感~長年の信頼と実績~あの怒涛の手術が終わって、何度も生死の境を…

人間って、案外カンタンには死なないんだな~毎日エンジョイ編~

ホームにただいま!外科での入院が1か月近く経った頃に、やっと内科への転科が決まった。これ…

人間って、案外カンタンには死なないんだな~自覚し始める時期~

お腹に付いている異物手術に成功して、ストーマのフランジ交換も自分で出来るようになって来た…

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人間って、案外カンタンには死なないんだな~知らぬが仏編~

菌だらけ娘と、ご飯の完食縫った傷口から、細菌感染を起こしていて、その膿を検査に出したとこ…

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人間って、案外カンタンには死なないんだな~心の拠り所編~

内科の主治医は運命共同体内科の主治医は、毎日夕方に来てくれるけど、「一応、内科の所属には…

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人間って、案外カンタンには死なないんだな~チャレンジ編~

行動の範囲も制限がなくフリーに体力と筋肉を付けるという目的と、たまには気分転換したい目的で、行動制限が今までは病棟内だけだったが、その制限もなくなって、下の階にあるコンビニと、コーヒーショップまで行けるようになった。 今まではデイルームまで歩いて、デイルームにある自販機でお茶やジュースを買ったり、テレビカードを買ったり、自分でお水を汲みに行くだけだった。 お風呂には入れなかったものの、その間は看護師さんが洗髪してくれたり、体を拭いてくれていた。 だが、フランジ交換をする

人間って、案外カンタンには死なないんだな~恐怖の外科回診編~

良い大人が大号泣手術が終わってから、毎日、毎朝のお決まりのコース。それは、外科回診。 外…

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人間って、案外カンタンには死なないんだな~トレーニング編~

まずは体力面のトレーニング少しは歩けるようになってきて、行動範囲も少しだけ広がったことに…

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人間って、案外カンタンには死なないんだな~オストメイト編~

手術が終わって、私は人工肛門になってしまった。私の衆院していたWOC(ウォック)ナースさん…

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人間って、案外カンタンには死なないんだな~色々と始まる編~

次々と災難祭りその2日後には、外科病棟のベッドに空きが出て、外科病棟のまたまたナースステ…

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人間って、案外カンタンに死なないんだな~さよなら集中治療室編~

手術から5日でやっと個室へ紆余曲折あって、5日目で一般病棟に移れることにはなったが、ナー…

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人間って、案外カンタンには死なないんだな~入院編~

朝の10時頃に入って、手術室から出て来たのは、17時近かったらしい。 しかも、当時の私の…

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人間って、案外カンタンには死なないんだな~入院生活編①~

入院生活大腸カメラの結果を受けて、大量のステロイドと抗生物質での治療が始まった。採血やCT検査、大腸カメラで徐々に減量していくことを考えても、退院するまでは3ヶ月近く経ってしまうし、退院出来たとしても自宅療養中に体力を付けて、職場復帰するのが目標だった。 その時点での大きな目標が職場復帰で、目の前の小さな目標を1日1つずつ決めるようにしていた。 『今日はコンビニまで行く』、『今日は洗濯をする』、『この本を読んでしまう』、『病棟内を散歩しよう』といったように、クリア出来る目