ユメモ 断頭台行きをまぬがれた

いくつか夢を見ていたけれど覚えているものを。

最初はいったことのない歯医者に行ったんだ。
それで、眼科みたいな機械で歯の中みられた。
最新なんだか、古いんだか解らない。
ガムをかんでいたのを忘れてて機械にくっつけて嫌な顔された。
辛気臭い場所というか、やたら混んでて先生も色々いて、古い病院だったな。

ここで一回目が覚めたんだけど、やたら眠くて二度寝した。

その後の夢が酷かった。

すごく大きな観覧車のあるところで、柵の中に入って、そこには長机と椅子があって、何人か試験管がいて、簡単なテストとか、道徳的な事とか書かされる。

それで採点されて点数とかはつかないんだけど、何かが駄目って判断されると死刑になる。
死刑は試験の1時間半後って決まってて、その日のうちに死ぬ。

10人1組くらいで、前の組で死刑になったのは2人。
私は友達と「悪い子じゃなかったよね?」「なんで選ばれたんだろ?」とか話していた。

私とミサは2組目で、私もミサも問題は起こしていないし、仕事もきちんとこなしているし、何も悪いことはないから、テストを堂々と受けた。

なのに。

私とミサが死刑に決まった。
1時間半後に、大きな大きな観覧車の下で私とミサの首が飛ぶ。

淡々とそれを伝えられ、二人呆然として柵の外にでた。
駐輪場に歩きながら、ミサは泣きそうだった。
私は沸々と怒りが沸き起こる。
理不尽すぎるからだ。
テストをさせて、そのテストは手元にあるが赤い丸が沢山ついていて、一番上に店長とエリアチーフとあと2人偉い人の名前が書いてある。

上の人間の死刑OKサイン。

ミサの解答も丸だらけ。道徳的な問題も、何ら問題ない。なんなら、とてもいい。

これをどうしたら死刑に出来るんだ。
こんな事で殺されてたまるか。

私はミサに
「私、やっぱり納得できないわ。おかしいもん。店長に抗議しにいこう」
そう言って手を引っ張って大きな白い建物の裏手に行った。
そして裏口で大声で
「てーんちょーーーっ」「てんちょーーーっ」て呼ぶも気づかれず、事務所に突入。
店長はびっくりした顔をしていたけど、私達は死刑に決まった理由を教えてほしい、納得出来ないと話し続ける。
エリアチーフにも同じように話し、私やミサがどれだけ真面目に今回の試験を受けたかをノートのまとめなどを使って説明。 
テストの内容も話す。

「悪い回答は1つもない。私は1つ☓ついてるけれど、この分所をよく読んでほしい。これは水を少し零してしまったのを素早く拭いているし、次から気をつけたいということも書いてある。けして、それをそのままにしていいとか、気にしていないとか言う話ではない」

私は泣き怒り状態。
その泣き怒りしている時も、店長やチーフとの温度差、人を簡単に死刑にする制度への違和感を感じていた。
私やミサの熱意が伝わったのか

「そうだね。これで、死刑はおかしいね」

と言ってもらい、その場でテストを破いてもらった。ほっと一安心。
これで、私とミサは死刑を免れた。
泣きながらも
「お時間をいただき、ありがとうございました」
と店長達に言った辺り、何か染み付いてんなと自分に思った。

私はミサの肩を抱いて微笑んで
「言ってよかったでしょ?」と言った。
ミサも
「ほんと。無理だと思ってたけどよかった!」と。

大きな観覧車の元に戻ると試験管の一人、メガネをかけてボブの髪でずんぐりむっくりした、いかにも厳しいですよって顔のおばさんが腕を組んで私達を睨んで大声で怒鳴った。

「おそいっ!!死刑の時間はすぐですよ!!早く来なさい!!」

私達は死刑を免れたのだと大声で言い返した。
しかし

「それはできません!!もう、戻れない位置だったのです!!このあと生き延びてもあなた達は苦労するだけです!!認められません!!」
とか言われて
ミサと私は追手から逃げることになる。

駐輪場の柵の鍵をしめつつ
反対側から逃げる。
ミサとはここで別れた。

様々な人が逃げたり、捕まえたりしている。

どの人間が味方で、どの人間が敵か、これじゃわからないなと思う。
足が重い。走りっぱなしだから。
でも、立ち止まれば終わりだと思って走り続けた。

走りながら、きっとこのテスト政策は人類を減らす方法なんだと思った。
こうやって何もわからない人を間引いていく気なんだ。
理不尽だって声を上げなかったら、私も今頃断頭台の下だ。
減らしの人数に入れられてたまるかよ。

と思った。

走り続けている途中で目が覚めた。
 
つかれた。 







サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。