『恋の始まり…なのかこれは?』な妄想話でも書こうか?
自分が恋愛するのは苦手でも、妄想は得意だからね。
何しろ私は妄想族の頭なのだよ( •´ω•` )ﻭバーンッ!!
※本気でただの妄想。思いつたハンネが気に入り過ぎて出したかっただけ。
…どうしてこうなったのかしら。
私は今日、ずっと画面の向こうだった人と合う約束をした。
相手は同い年。実業家らしいけどほんとうかな?ネットなんて何が本当かわからない。
顔は……『どうせ何時か会うならお楽しみにしましょう』なんて私が気取ったことを言ってしまったから見ていない。音声通話とチャットのみの関係がなんと半年。
よく続いたなと我ながら思う。
「まぁ、面白ければ顔なんてなんでもいいよね~。」
なーんて、昨日の友達との電話では大口叩いた。
………今更、どんな顔が来るか不安だなんて言えない。どうしよう。凄い、苦手な顔の人だったら。
まぁ、相手の顔のことより、自分の顔が勿体ぶるほどの顔じゃない事の方が恥ずかしいか。
あぁ、神様!どうか、顔で判断する人じゃありませんよーにっ!!
待ち合わせ場所は海の見える公園。
大きな観覧車がある。
水族館もある。
デート…にはぴったりね。
土曜日の真っ昼間。
健全すぎるそんな時間を彼は指定してきた。
そういうところが、紳士だと……思う。多分。
広場にはたくさんの家族連れ。
なんだかやたら不思議な動きのお父さんが子供を笑わせているのを見かけた。
奥さんも楽しそうだ。
いいよね。仲の良い家族ってさ。
憧れるけど、彼氏もいない私には遠い世界だわ。
私は海の見える柵まで来てボーッと景色を眺めた。
どんな人が来ても、きっと私とどうこうなりはしないのよ。
だって、私は可愛くもなければ美人でもないから。
漫画の主人公みたいに私も可愛い女の子だったら良かったのにね。
そうやって、浸っていた30分前が懐かしい。
私は今や全身ずぶ濡れだ。
ボーッとするにもほどがある。
近づいてくる雨雲をアホみたいに眺めていたら
一気に降られた。
私がいた位置から建物までは遠くて
走ったけれどずぶ濡れだ。
今日のためにおろしたワンピース。
黒でよかった。白だったら透けていた。
今日のためにカットした髪。
ボブでよかった。ロングだったら滴る水もひどかった。
今日のために…
今日のために色々したものがぐちゃぐちゃ。
あーあ。
こんなんじゃ、彼に会うわけには行かない。
デートをドタキャンするとか嫌だけれど、
アホみたいにずぶ濡れな女と遭遇させるのは可哀想だ。初対面だし。なおさら。
スマホを取り出して連絡をする。
『ごめんなさい。通り雨にやられてずぶ濡れだから、今日は帰ります。本当にごめんね。』
送信。
電車…どうしよう。
近くにUNIQLOかなんかあったかな…。
この辺商業施設遠いよね…。
トボトボと駅の方にむかう。
さっきまで溢れていた家族連れが全くいない広場。
なんだか、世界に私だけ取り残されたみたいなんて、考えて泣きそうになる。
「普段しないお洒落なんてしたから雨降ったのかもぉ…」
慣れないことはするもんじゃない。
そんなこと、昔、婆ちゃんに言われたじゃない。
スマホが鳴る。
見ると彼からだ。
怒ってるかな…いや、ネットの付き合いなんてこんなもんと思ったかな…。
『黒のワンピース着てますか?』
へ?着てますが…
『着てますが…どうして?』
返信ボタンを押して数秒。
「ふふっ…はははっ、、本当に雨に、、ズブ濡れ、、はははっ」
急に聞こえた笑い声に振り返ると、見知らぬ男の人がお腹を抱えて笑っている。
けど、私にはわかる。
彼こそ、私が今日会うために頑張ってお洒落をした相手だ。
声がそうだ。笑い方とか…。
えー…まずい。
長身で痩躯。
どちらかといえば清楚。
柔らかな物腰も感じる。
まずいぞ。私。これはただのイケメンじゃないか!!
イケメンは……私には荷が重い。
高級食材。
言うなれば回らないお寿司。
ふだん回転寿司の100円皿を攻める私には荷が!重い!!
そう瞬時に思う。
雨に降られてズブ濡れの女がお相手するような容姿ではなかった初対面の知人を眺める。
いや、どんな人でもズブ濡れ女の相手は可哀想だけどね。
イケメンは駄目だわ。イケメンは。
とりあえず、笑われっぱなしなのも何なので話しかける。
「あの…えっと『生昆布丸呑みさん』ですか?」
この男。この容姿でこのハンドルネーム付けたのか。名前を確認しつつ思う。だいたい、なんなんだよ、生昆布丸呑みって。
「ははっ、、あ、ごめんなさい。想像以上にズブ濡れだったから、、はい、はい、そうです。そういうあなたは『地上に舞い降りたクワガタさん』……ですよね?」
私のハンドルネーム…適当につけすぎたけど変えるの面倒で変えなかったこと…今後悔してる。
イケメンに呼ばせていい名前じゃなかった。
「そ、そうです。」
「よかったー。会えて。急に断りのLine来たから…」
「まぁ、ご覧の通りなんですよ。」
「凄い…なんで、、ふふ、、雨、気が付かなかったの?」
「建物から遠いところに居たから…海、見てたから…」
「それにしたって、ははっ、見事な、、はははっ」
「…んん〜っ!!仕方ないじゃないですか!!もうっ!!というわけですから、このまま出掛けたり出来ないので帰りますっ!!ごめんなさいっ!!」
こんな恥ずかしい事今まであっただろうか?
イケメンに腹をかかえて笑われるとか…。
これは友人達の間で生涯語り継がれるネタ決定。
これ以上のネタはない。
さすが高級食材、回らない寿司………。
腹を抱えて笑うイケメンを目に焼き付ける。
もう、この先、こんなイケメン会えないかも。
私の鉄のハートよ…グッジョブだぞ……。
「ごめん、ごめんね。ふふ、、じゃあ行こうか」
「は?」
その言葉にクエスチョンマークだ。
こんなズブ濡れ女とどこに行くと言うのだろうか。さんざん笑った女とどこに行くと言うのだろうか。
このイケメン昆布野郎様は。
「笑っちゃったお詫びに、服。かってあげる」
「は?」
何を言っているのでしょう。わかりません。
イケメンだからキラキラしてるけど…普通にありえないよね?
初対面の人に服買ってもらうとか、そんな、なんか、申し訳無さが上から降ってきてペチャンコにされるイベントある?え?プレイしてきた乙女ゲーにはなかったよ?!こんなイベントなかったよ?!
「いやいやいやいやいや、駄目だって!!帰るって!!」
ここで可愛くできたらいいけれど、私には無理でした。アーメン。
さぁ、諦め給え。回らない寿司の昆布イケメン。
「だめ」
「いや、駄目に駄目でかえさないでくださいっ!なんなのよ!服買ってもらうとか悪すぎるし、その他もぐちゃぐちゃだしっ無理だって!!」
「整えればいいわけでしょ?服買って、美容院行こ?」
「はぁ?!」
これは現実でしょうか。
いや、夢だ。
混乱する私の手を取ってイケメンは歩き出した。
なんか、華麗に手を繋がれました。もうここまできたら、どうにでもなれって感じ。
私はまるで引きずられる汚い野良犬のような気分だ。
「…きさま、さてはただのイケメンだな?」
私は恨みがましく手を繋ぐその人の顔を睨む。
この状況。胸キュンというより惨めな気がする。
凄く…周りの目が…ささります。
いっそ、誰か私と代わって……。
「ははは、イケメンって。まぁ、じゃぁ……イケメンでいいか。そう、俺イケメンだからズブ濡れの女の子はほっておけないし、なにより、今日は楽しみにしてきたし?それに、好みの服を着てみてほしいって下心だからさ。それに、仕方なく付き合ってよ。」
はぁ〜?!ただのイケメンというより、圧倒的スパダリ感なんですが?!
もう、容量オーバーで怒りが湧いてくる不思議。
もうホント…どうにでもなれ。
イケメンなんて嫌いだ、ちくしょう。
「へぇへぇ。イケメンの旦那。仰せのままに。」
「ふふふ。クワガタさんならそう言ってくれると思ってたよ。」
こうして、やたらイケメンスパダリな昆布野郎と、舞い降りたというよりは貧弱すぎて地面に落ちたと言う方が正しいクワガタ娘は出会ったのである。
www
己の妄想www
とりあえず思いついたハンネが気に入ったから書き上げたけど妄想にも程があってよろしいかとwww
変なハンネで変な部屋行って、変な書き込みするの好きだったよ。
忘れもしない「眠れる子羊たち永眠」というチャットルーム。当時、カラー文字を適当に打ち込んで部屋を荒らして去ってスミマセンでしたwww
水族館と観覧車は私の中の鉄板です。
大好きだった『うたプリ』の藍ちゃんルートのデートは完璧だったわ( ˘ω˘)そして藍ちゃんルートは最高。藍ちゃん好きだわ。最高か。
妄想って盛り上がるよねwww
でもさ、私が登場すると盛り上がらないwww
観覧車は「面白いけど眠くなる…」だし
水族館は相手そっちのけで「くらげ」と「イルカ」になっちゃう。
私を見てる視線は気がつくが『真面目に生き物みろ(#^ω^)美しいだろがっ!!』って思って苛つく私がいるらしい。
夢あふれるデートとか現実にあるんですかね?
誰か教えて~。
そんな事を思う妄想族の頭koedananafusiでしたとさ。
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