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夕寝の時の夢の


夢の中でコンロに向かう私の壁向こうに居た彼。
彼が誰かは知っているようで知らない。
とても曖昧な人物像。
私との関係はわからない。
恋人ではないし、友達かというとわからない。

ただ、淡々と話しかけて、淡々と返事が返って来て、さっぱりとした優しさが薄いカーテンから光を透かし見るみたいに降りそそいで積もっていた。

特に踊る感情もなく、ラップがコンロの火で溶けそうだとか、サラダに砕いたアーモンド入れたなぁと洗い場のまな板を見て思ったりとか。

ふと、歌でも歌うかとヨルシカの『晴る』を歌ってみたりする。
壁向こうに届くかは不明だ。様々なことを考えるし、思っているが、どれもこれも淡い。

少し熟し過ぎた桃を眺めながら
「これは、あとで切るよ。今切ると茶色くなっちゃいそう…」
といい
それに対してだって彼は
「そうだね」
と優しくつぶやいただけ。

それでも『これ、君も好きだよね』というのが当たり前に存在する。
そこに跳ねるような空気はなくても、ただ当たり前に、相手の好きを淡々と用意している。


そういう空気。


起きてから、夢で口ずさんだのが『晴る』だったせいか、フリーレンからのヒンメルへの感情はこんな感じでは?とか考える。

夢の中のヒンメル側であろう彼の感情は知らない。

でもさ、思うんだけどヒンメルのそれも恋愛感情って名前にするにはちょっと違うと思うんだよね。
けど、やっぱフリーレン側の私には「よくわかんないや」って、なる。

そっか。
夢と同じで
あれはフリーレンの物語だから、ヒンメルの描き方があぁなのか。
ヒンメルの物語だったら、もっと色鮮やかなのかなぁ。


そんなこと考える。
考えたくなる夢だった。


他にも、桃のこと私は特別と考えていたなぁとか数字と人の列の入れ替わりとかあったけど、とりあえず考えたり思ったのはこれなので。
これもユメもかなぁ。


あーあ。桃食べたいな。

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。