ツーオーツー

それだけが書かれていた
そんなことが書かれていた

誰も 何も 何もかも 誰も彼も

その意味は知らないまま。


「ツーオーツーって、あれでしょ?元素の記号的な」
「CO2的な?」

何処か嘘みたいな新しい街角で
そんな会話が交わされる。

飲んだジュースの味を缶の色で判断した。
多分グレープ味だ。


「ツーオーツーは通信暗号だろ?ほら、あの、なんだっけスモール信号とか?」
「モールス信号のこと?」

何処か嘘みたいな古びた遺跡で
そんな会話が交わされる。

剣の重さは知らないけれど錆の臭いは知ってる。
だからコレは錆びた剣なんだ。


「ツーオーツーだってさ。」
「&?!\/*<>*\@!!1」

何処か嘘みたいな美しい宇宙で
そんな会話が交わされる。

覚えていなくても懐かしいけど
偽物だってわかっちゃうんだよ。


あなたのツーオーツーはどうだった? 
あなたのツーオーツーはなんだった?

私はねお部屋。

おやすみ。

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