日記散乱 アリスとテレス

・ようわからん
 キモい映画だが、見た方がいい

・既出要素のツギハギの中に(これtrue tearsで見たやつだ)ちょっとした新規性とどぎつい作家性を感じた。いい感じのモチーフと映像に騙されかけたが、面白くはないし、死ぬほど気持ち悪かった。

ここまでキモいと逆に良いとは思っているが、褒めポストを見てるとなんかムカつくので、トータル嫌いということなんだろう。二度と見ない

新規性など

・前にも似たような要素含んだ作品はあったんだろうけど俺にとっては新規性なのです

・セカイ系/日常系の対立構造の否定
退屈な田舎の日常を明らかに否定したうえで、大人があえて日常を選択するのに対して、
子供は「大げさではない革命志向」=ゆるめのセカイ系に行ったって感じ

セカイ系→日常系→ポスト日常系→ポストセカイ系とでも言うべきか

・入れ子構造

1.一人の人物が子供かつ大人である
子供っぽい大人/大人っぽい子供
前者は逃げるお父さんとスケベな叔父さん
後者はシンプルに歳を重ねていることから滲み出る達観というか あと女の子の母性

2.心と世界が互いを支配している
神様の心による世界があって、その中に留まり続けたい心、その外に留まっていたかった心がある(※)

※ こう見ると留まりたさ優位っすね
なのに死へと向かう欲望、希望が全部ぶち壊し
美しく死のう、的な感覚はセカイ系らしさある

二項対立やめない?ってやつですかこれ はぁ

・セカイ系と日常系はお互いの要素を内包している入れ子構造なんや!ってのを思いついた 根拠は忘れた

気持ち悪さ

・そんなに子供産みたい?
てか産みの痛みの話ずっとしてたの?ウゲー
女性的支配欲というか、罪悪感を抱いてほしい、忘れないでほしいって悪い女のやつじゃん

・母と女の生臭さ、レディースポルノ
女としての悦びと、子に自身を捧げる自己憐憫
それ両立可能なんすね

これって俺が女性作品に慣れてないだけや
宮崎駿のマザコンポルノはそんなにキモく感じなかった 偏りに気づけてよかったです

・母親/女性を支配したい欲望と、しかしできないという自己憐憫
(ex.おれが最近見たガングレイヴ
 マフィア・ロマン・ファンタジーっすね
 女を好きだからこそ身を引く潔さ……的な)
この手の男性的欲望の矛先が子供に向いたものがレディポルなんですかね

・性欲強くない?
この映画に限った話じゃないですけど 肉欲の話されると奇形のコミュ障的にはムカつくんすよね、意味わかんないし 勝手にやっとけや 

実際「肉の生臭さこそがリアル」みたいな話ってみなさん受容できる感じなんですか まぁバーチャル人間にとってはそうだよな、くらいの遠さでしか自分は理解できてません 俺らは「滑らかフローラルな社会」の方が好きでしょ

・オタクが急に現実の色恋の話始めた時のウゲー感に似てる 肉、肉体の話をするとしても、性欲をぼかしてくれると嬉しい

その点『シドニアの騎士』はプラスチック人間と異星人だったし、『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』は白人、年齢も私よりだいぶ上、倒錯的性欲と同胞らしさが薄く、リアリティを感じなかったので楽しく受容できた

・こんな映画を澄まし顔でレビュー出来るのはかなり理解できない 俺がおかしいんだろうね

余談 クライムズ・オブ・ザ・フューチャー

・アリテレの後に見た 異形が出てくるので
 わりとふつう  序盤のワクワクはすごい

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