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中国人(習近平主席)は、中国の常識しか理解せず、国際社会の常識がわかっていないので、中国の手下国を増やそうとして、敵対国ばかり増やしてしまう。だから国際社会で頑張れば頑張るほど、孤立してゆくのです。

(引用開始)
中国、豪州と関係修復狙う 対立を「リセットすべきだ」

6/1(水) 19:49配信(産経新聞 シンガポール=森浩)

中国がオーストラリアの政権交代を好機と捉え、同国との関係改善を狙っている。モリソン前政権期に冷え込んだ関係を軌道修正し、日米豪印の協力枠組み「クアッド」の結束を揺さぶる狙いがある。ただ、中国が発動した豪州産品への高関税は維持されたままで、豪州に態度軟化の兆しはない。豪州国内には対中警戒感も強く、アルバニージー新政権は強硬路線を維持する構えだ。

「中国は太平洋島嶼(とうしょ)国を重視するすべての国、特に豪州とニュージーランドとの対話を強化したい」 中国の王毅国務委員兼外相は5月28日、訪問先のサモアでこう述べ、豪州との連携に意欲を見せた。

王氏の発言について、豪州紙シドニー・モーニング・ヘラルドは「(アルバニージー氏率いる)労働党政権誕生を受け、中国外交が転換したことを意味している」と分析した。 中国国営新華社通信も同日、「豪州は中国との関係をリセットするときだ」との記事を配信。今年が両国の国交樹立50周年であることに触れ、「両国関係を健全で安定した軌道に戻す貴重な機会だ」と訴えた。

豪中関係は、豪州のモリソン前首相が新型コロナウイルスの発生起源について第三者による調査を求めたことを契機に、「史上最低」と呼ばれるまで冷え込んだ。労働党は両国の国交樹立時の与党で、党内には親中派と目される重鎮もいる。中国とすればクアッド切り崩しを目指し、接近しやすい相手といえる。

ただ、アルバニージー氏自身は首相就任後、中国との関係は「引き続き困難なものだ」と述べ、前政権の強硬路線を踏襲する姿勢を示した。高関税については「豪州に制裁を加えているのは中国だ」と反発し、早期撤廃を求めている。

豪州国内には中国への警戒感が漂っており、地元シンクタンクの調査によると、中国を「安全保障上の脅威」と見る国民は2015年の15%から21年には63%に急増した。中国接近は政権への逆風となりかねず、アルバニージー氏は中国からの秋波に慎重に対応しそうだ。

(引用終わり)
中国では(政府首脳ではなく)新聞ごときが「豪州は中国との関係をリセットするときだ」と(上から目線で)宣っていますが、もし「豪州に対中対決姿勢をやめてもらいたい」のであれば、中国のほうから次の2点をする必要があります。

1 中国のほうから(腰を低くして)「もう一度仲良くして下さい」と豪州に言葉でお願いする。

2 豪州に仲良くしてほしいという言葉が、本当だとわかる行動をする。つまり、中国自身が豪州への高関税をやめる。そして、豪州のテリトリーであった南太平洋の島しょ国を豪州から奪い取ろうと画策することをやめる。

それなのに、本音では「豪州に『中国を立派な国だ』思ってもらって、中国のすることに文句を言わないでしてもらいたい」のに、中国は、豪州の人たちが「中国はまともな国ではない」と判断するような人権侵害行為を(香港やウィグル・チベットで)堂々と行っています。

その上、豪州のご近所の備海太平洋諸島を集めて、「中国と安保協定を結んで、中国軍人や中国の警察官を常駐させろ」と提案しています。中国の思惑通りに進めば、豪州の2千キロ先ソロモン諸島に中国の軍港ができそうです。つまり中国は、実際には豪州とニュージーランド喧嘩をうる行動をしているのです。

中国にこのような行動をされるからこそ、豪州の政府も人々も「中国は危険だ」と脅威を感じて、中国から離れて「やはり、世界のリーダーはアメリカのほうがましだ」と、必然的アメリカを盟主としてインド太平洋の自由を守らなければならない」と決心して、中国を封じ込める発言と行動をするようになったのです。

豪州政府も国民も、もともとは「中国と仲良くしていたほうが、豪州にとって利益になるので、多少の事には目をつぶって中国と友好的に付き合っていたほうが良い」と、判断していました。
それが中国を「安全保障上の脅威」と見る国民が63%に急増したのは、中国自身の豪州への、上から目線の批判的言動と、敵対的行動がもたらした結果です。

第一 中国の豪州に対する嫌がらせの高関税政策は、かえって逆効果にしかなりません。つまり、中国が豪州から石炭や牛肉を買ってくれなくても、結局石炭や牛肉が必要な中国は別のA国から買うことになります、とすれば、豪州は、もともとは、A国から買っていた国々に、石炭や牛肉を売ればよいことになりますので、豪州は重要なお客様ではなくなる中国に対して、いよいよ好き勝手なことが言えるようになるのです。

ですから、中国は「世界の覇権国になる」という「『中国の夢』を自分でつぶしている」ことになります。

なんで、こんな愚かな事をするのでありましょうか?

私には、不思議でなりません。

唯一考えられる理由としては、中国は、「最高権力者の意向は絶対で、どんなに理不尽な命令にも逆らってはいけない」という文明社会ですが、その「中華文明社会の決まりに世界の人も従うべきだ」と、習近平主席とその取り巻きが勘違いしているから、日本にも豪州にも、上位国である中国の理不尽な命令に従えと臆面もなく言えるのだと思います。

しかし、中華文明の常識は、中国でしか通じません。だから、日本人も豪州人も「中国はまともじゃないので、中国が世界の覇権国となり、自分たちが中国の命令に従わなくてはならなくなったら大変だ」と考えて、アメリカのほうが中国よりもずっとましですし、アメリカ人は世界のリーダーでいるのが好きなので「アメリカを担ぎ出そう」という動きになるのであります。

結局、中国人(習近平主席)は、中国の常識しか理解していない。国際社会の常識がわかっていない。だから、中国の手下国を増やそうとして、敵対国ばかり増やしてしまうのだと思います。だから国際社会で頑張れば頑張るほど、国際社会の中で孤立してゆき、今現在世界中の嫌われ者になっているロシアとの友好を大事にしなければならない状態になっているのであります。

 現在中国の友好国と言われる国は、ロシア・北朝鮮・イラン・アフガニスタン(タリバン政権)・ミャンマーの軍事政権…。なんとなく私は、これらの国々は、世界で孤立していて中国しか援助に乗り出してくれる国がありません。だから、私は、中国は「金をくれ。武器をくれ。と、たかられているだけ」のような気がします。だから私は、中国人(習近平主席)が賢いのか愚かなのか、皆目、見当がつきません。

 ただ、中国に対しては、「恐れすぎると、中国(習近平主席)の術中にはまってしまう」ので、守りを堅固にして、国際社会の常識通りに冷静に是々非々で対応するのが肝要だと思います。 

なぜならば、中国(習近平主席)は、中国国内では「従わないと身の破滅だぞ」と中国人を脅して権力を維持しています。そしてそのやり方しか知らないので、外交でも同じ手を使っています。しかし、別段外国人は、習近平主席の命令に従わなくても、その身は破滅しません。(賄賂をもらっている人などは、貰えなくなりますが…) 。

だから、私は、「中国に脅されても、中国の要求を拒否して平然といている」のが一番だと思うのであります。

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