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日本のワクチンが台湾へ…さて、米国バイデン政権は「台湾重視」の体裁で動いていますが、台湾へはWHOを通じてワクチンを提供するようです。バイデンさんは中国の顔色を伺っているのか?それとも、台湾ワクチン支援は日本がやれという事なのか?●台湾メディア、日本のワクチン提供速報


台湾の中央感染症指揮センターを視察し、ワクチンの開発状況について話す蔡英文総統(右から2人目)=総統府提供・共同 
台湾メディアは3日、日本政府が台湾に新型コロナウイルスの英アストラゼネカ製のワクチン約120万回分を4日に提供する方針を固めたことを日本メディアを引用して速報した。4日午後に台湾北部の桃園国際空港に到着すると報じた。

台湾では5月中旬から感染が拡大し、ワクチン調達が中国の妨害などによって遅れている。不安や不満を強めた市民らによる蔡英文政権批判が高まっている。

インターネット上には「ありがとう日本政府」などの書き込みが相次いだ。

●ワクチンの台湾提供、安倍前首相ら動く 中国妨害警戒 日米台が水面下で調整 6/3(木) 22:09配信【産経新聞 抜粋】
台湾に対するワクチンの提供は、中国からの「横槍(よこやり)」を警戒しつつ、水面下で慎重に準備が進められてきた。
ワクチンを共同購入して途上国に分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて台湾に供給する案も検討されたが、「時間がかかりすぎる」と判断。安倍晋三前首相ら自民党議員も動き、迅速な提供を実現した。
5月24日夜、台北駐日経済文化代表処では、台湾の駐日大使に当たる謝長廷代表と米国のヤング駐日臨時代理大使の意見交換会に薗浦健太郎元首相補佐官が招かれていた。
「日本はアストラゼネカ製のワクチンを…を台湾に譲る動きもある」 薗浦氏はこう答えた。薗浦氏の発言にヤング氏も「グッドアイデアだ」と賛意を示した。
台湾は5月中旬から感染が拡大。与党関係者によると、日本政府にも5月 (当初) から、台湾側から複数のルートで「100万回分ほどワクチンが融通できないか」と打診が届いており、水面下での検討が進められていたという。
薗浦氏は翌日、安倍氏に謝氏らとのやり取りを報告して協力を要請した。安倍氏も「すぐにやろう」と応じた。
国有財産であるワクチンの譲渡は財務省の了解が必要となる。麻生太郎副総理兼財務相に報告した上で、菅義偉首相のゴーサインを得た。関係省庁間の調整役には加藤勝信官房長官が当たった。
外務省は当初、コバックスを通じた提供を検討したが、安倍氏らから「それでは時間がかかりすぎる」との声が上がった。台湾側からは「数量はともかく、スピード重視で対応してもらいたい」との意向が伝えられていたこともあり、コバックスではなく日台間の相互援助の一環として提供する方針に転換した。
日本が震災や新型コロナのマスク不足で困難に直面した際、台湾からは多額の義援金やマスクが届いた経緯がある。今回はその「返礼」としてワクチンが送られることになった。
提供に関わった議員は「災害など、困ったときには互いに助け合ってきた歴史がある。国民の理解も得られるだろう」と語る。
懸念は中国側の動きだった。台湾はドイツのバイオ企業ビオンテックからの購入に動いたが、契約寸前で頓挫し、蔡英文総統は「中国の介入で契約できていない」と主張。
中国側は妨害工作を否定しているが、日本側も中国の動向を警戒して情報管理には細心の注意を払う必要があった。
こうした中で、手続きのスピードアップを図り、こぎつけたワクチンの提供。政府は台湾に対し、追加的なアストラゼネカ製ワクチンの提供も検討する方針だ。(大島悠亮)
●米国、ワクチン提供先を発表…台湾・インド
2021.06.04 03:17【日テレ】
アメリカのバイデン政権は3日、国外に無償提供するとしていた新型コロナウイルスのワクチンのうち、第一弾として2500万回分の提供先を発表しました。台湾も含まれています。
サリバン大統領補佐官「アメリカは他国を助ける立場にあるので、各国を支援する」
ホワイトハウスの発表によりますと、2500万回分のうち、4分の3を途上国などにも分配する国際的な枠組み『COVAX』を通じて提供します。
具体的には、感染が急拡大した台湾やインドなど、アジアに700万回分、中南米に600万回分、アフリカに500万回分としています。
一方、韓国やパレスチナ自治区のガザ地区などには、600万回分を直接提供します。
サリバン大統領補佐官は、「アメリカは何も要求しないし、条件もつけない」と強調していますが、中国やロシアが進めるいわゆる「ワクチン外交」をけん制する狙いもあるとみられます。
【引用終わり】
命に係わる事なので、ワクチンの確保は政権の命運を左右する大変な事なのかもしれません。「中国政府の妨害でワクチンが確保できない」らしい台湾でも、「蔡英文政権批判が高まっている」のですから…。
勿論、台湾市民として、妨害している中国政府に対しても反感をもつでしょうが、その妨害によってワクチンを確保できない蔡英文政権にも「ふがいない」と不満が高まる構図のようです。
すると、これを好機として、中国政府の息のかかった台湾の親中派が蔡英文政権批判を繰り広げて、「蔡英文政権を引きずりおろそう」というのが、中国政府の狙いかもしれません。
最も、この計画を成功させるには、日米が台湾へ「ワクチンを供与しない」事が前提になります。「中国政府が台湾の自力調達を妨害したから、日米がワクチンをくれた」という事になると、台湾市民は反中・親日・親米の気持ちを強くしてしまいますから…。
ですから、日本政府がグズグズせずに直接台湾にワクチンを届けることにしたのは、とても良かったと思います。
ただここで気になるのは、米国のバイデン政権の対応です。
バイデン政権は、ワクチンの提供先に台湾を含めたモノの、「コバックを通して」と決定しました。
これはどういうことでしょうか?
例えば、個別に提供するとした韓国には、今日にでも100万回分のジョンソン&ジョンソンワクチンが到着するそうです。ですから米国だって、中国の妨害に対抗する為に台湾にワクチンを届けるのならば、コバックを通さずに直接届けることは簡単です。なのに、日本が時間がかかりすぎると却下した「コバックを通して」と決定したのです。
バイデンさんは、「中国憎しで台湾を助けろ」という国内世論をなだめる為に、ワクチン提供国に台湾の名前を挙げたけれど、あまり迅速に動いては中国を不快にさせると気を使っているのでしょうか?
それとも、「台湾ワクチン支援をどうするか?」の会合を、日米台で開いた時に、「「台湾ワクチン支援は主に日本がやる」という事で、3ケ国合意が出来ていたのでしょうか?
勿論、こんな外交の裏側のことは、私には解りません。
ただ米国も、韓国やパレスチナ自治区のガザ地区の他「隣国のメキシコ、カナダ(共同通信)」にも直接届けるそうです。するとやはり、台湾へはお隣の日本が届けるべきですよね。
いずれにしても、台湾メディアは日本のワクチン支援を大きく取り上げてくれるようです。
すると、ワクチン支援は「コバックを通して」ばかりではなくて、日本にとって大事な国には直接迅速に届けた方が良いと思います。
日本にとって大事な国は、TPP参加10ケ国。
近隣国のベトナム・フィリピン・マレーシア・シンガポール・ブルネイ・インドネシア(?)
南太平洋諸国
中東では 昔からの友好国のトルコや、東日本大震災の時に多大の援助をしてくれた、クェート・サウジアラビアなどの中東産油国
なとには、直接届けた方がよいと思います。
(クェート・サウジアラビアは自力で調達しているかもしれませんが、中東のバーレーンは中国製ワクチンを接種した為に、現在変異種感染爆発中だそうなので…)
ス本外務省が、手抜きで「コバックを通して」ワクチン支援をしそうなので、ちょっと心配になっています。
日本にとって重要な国には 追伸のような報道を、してもらった方がよいと思います。
(追伸)
●日本政府提供のワクチン、4日午後台湾に到着へ


6/3(木) 22:26配信【フォーカス台湾】

日本航空の航空機=facebook.com/japanairlines.taiwanから
(台北中央社)日本政府が台湾に提供する新型コロナウイルスワクチンを積んだ日本航空の航空機が4日午後、桃園国際空港に到着することが分かった。 同社の台湾支店によると、ワクチンを載せて台湾に向かうのは、東京(成田)と台北(桃園)を結ぶ定期便(JL809)の旅客機。4日のフライトは運休となっていたが、ワクチン輸送のため特別に乗客を乗せずに運航されるという。
NHKなど複数の日本メディアが3日、日本政府は4日にも英アストラゼネカ製のコロナワクチン約120万回分を台湾に提供すると伝えている。
5月中旬からコロナの国内感染が急拡大している台湾。だが3日までに届けられたのは、アストラ製や米モデルナ製の計約88万回分にとどまっている。
(汪淑芬/編集:羅友辰)

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