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ツイッター社は、自社がトランプ氏を断罪したら、ロシア当局に断罪されることになりました。『汝人を裁くことなかれ、しからば汝らも裁かれざらん』って本当なのですね。 ●露当局、TikTokやツイッターに罰金…抗議デモ参加呼びかける投稿巡り


ロシア通信監督局は27日、ロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求めて23日に露全土で展開された抗議デモを巡り、無許可集会への未成年者の参加を呼びかける投稿を削除しなかったとして、SNS大手に罰金を科すと発表した。
 対象は、動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」やフェイスブック、ユーチューブ、ツイッターなど国内外の企業で、罰金は80万~400万ルーブル(約110万~約550万円)になるとしている。ナワリヌイ氏側は31日にも抗議デモを予定しており、圧力をかけてデモの拡大を阻止する狙いがあるとみられる。
 露治安当局も27日、モスクワにあるナワリヌイ氏の不正追及団体「反汚職基金」の動画撮影スタジオなどを捜索した。23日の抗議デモが新型コロナウイルスの感染対策に違反した容疑で実施し、捜索に絡み、ナワリヌイ氏の実弟らを拘束した。
【引用終わり】
確かに、ツイッター社は米国の議事堂占拠(=違法行為)をトランプ氏が煽ったとして永久追放したのですから、ロシアにおける無許可集会(=違法行為)を野放しにしたと考えれば罰金も当然です。
米国の違法行為の呼びかけには迅速に対応して、ロシアの違法行為の呼びかけには対応しないのは、怠慢と言われても仕方ありません。
しかしツイッター社と米国のリベラルの人達は(自分達もトランプ氏の言論を封じたのに) 今回はロシア当局が言論の自由を抑圧しようとしていて、ツイッター社はその被害者だと認識するでしょう。
反プーチンの立場米国のリベラル派の人達は、「ナワリヌイ氏は良い意見を言うから、彼の意見を世に広めたい」と感じるからです。
そしてリベラル系の知識人に共通する特徴の中には、自分が世に広めたいと感じる、即ち、「自分が好きな意見の拡散に対する障害物は、言論の自由の障害物だ」と自動的に感じるという事があるからです。
今現在のロシア当局は、ナワリヌイ氏の悪い意見の拡散の阻止は『善だ』と認識しています。だから、ナワリヌイ氏と彼の同調者を逮捕して、ロシアにおける違法行為の阻止に動かなかったツイッター社等SNS大手に罰金を科しました。
ツイッター社は、トランプ氏は悪い意見の拡散の阻止は『善だ』と認識しています。だから、自らトランプ氏から発言の機会を取り上げました。
ロシア当局もツイッター社も、自分が気に入った意見は世に広めようと動き 気に入らない意見は封殺しようと動くのは同じだと、私には思えます。
最も、ロシア当局には(ツイッター社にはない)自分に反対する人間への身体拘束力がありますので、全く同じではありませんが…。

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