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反体制派のジャーナリストが○○飛行機に乗ったという情報 がはいると、「民間旅客機を強制着陸させて反体制派を逮 捕しよう」と大統領が考えると従う人がいる。→ だから 、ベラルーシでは大統領が怪しい選挙で居座れるのだろう 。 ●交信記録では目的地直前で転換 ベラルーシ「強制着陸 」否定も

ベラルーシの空港に強制着陸後、リトアニアの首都ビリニ
ュスの空港に到着した旅客機=23日(AP=共同)
(ベラルーシが民間旅客機を強制着陸させ、反体制派のジャ
ーナリストを拘束した問題について) べラルーシ航空当局

は25日、アイルランドの旅客機が首都ミンスクの空港に緊
急着陸した経緯を示す交信記録と共に、着陸は強制ではな
く機長らの独自判断と主張する文書を公表した。
しかし、記録によると旅客機は目的地リトアニアの首都ビ
リニュスに接近していたにもかかわらず、ベラルーシの管
制官の爆弾情報に基づく勧告で方向転換しており、強制性
をうかがわせる内容となっていた。  
同航空当局がネット上に公表した文書はその後、閲覧でき
なくなった。
●米国務長官、ベラルーシ“強制着陸”を非難
5/24(月) 19:03配信【日テレNEWS 抜粋】
アメリカのブリンケン国務長官は声明で「ルカシェンコ政
権による衝撃的な行為は、アメリカ国民を含む120人の
乗客の命を危険にさらした」と非難。
「独立した報道機関は、法の支配を支える重要な柱であり
、民主主義社会に不可欠な構成要素だ」「アメリカはルカ
シェンコ政権が継続的に行っているジャーナリストへの嫌
がらせや恣意的な拘束を改めて非難する」としています。
●ベラルーシ強制着陸は「国家ぐるみ」、欧米非難 ロは
関与否定 5/25(火) 20:01配信 [ロイター 抜粋]
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総
長は、「国家的ハイジャック」と断罪。
ドイツのメルケル首相は「前例のない、許されない行為
」。マース外相は、「高い代償を伴う」と警告した。

フランスのルドリアン外相は「ルカシェンコ政権が主導す
る盲目的な抑圧政策がさらにエスカレートしたものだ」。
マクロン大統領は、英国の同意が得られれば、G7サミッ
トにベラルーシの反体制派らを招待したいとの考えを表明

これに対し英政府報道官は、現時点でそうした計画はない
ものの、会議ではベラルーシ問題が議題になると述べた。
EUは、ベラルーシに対し、経済制裁を含む追加制裁を発
動することで合意。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、事件への関与を否定。
最近は反ロシア感情により、あらゆることでロシアが批判
されているが、批判する側はロシアに対する憎しみで正し
い分析ができなくなっていると述べた。
公開された動画によると、プロタセビッチ氏は自身の健康
状態が良好であるほか、合法的な扱いを受けていると発言
したが、反体制派のスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は記
者会見で「プロタセビッチ氏が殴られ、圧力を受けている
ことは明白で、拷問されたことは間違いない」と話した。
ベラルーシ当局からのコメントは得られていないが、当局
はこれまで一貫して拘束者に対する虐待への関与を否定し
ている。
カナダのトルドー首相は「ベラルーシ政府の行動は言語道
断かつ違法であり、まったく受け入れられない」、制裁強
化の是非について検討していると明らかにした。一方、在
カナダのベラルーシ大使館は今年9月1日をもって大使館
を閉鎖すると発表した。

複数の外交筋によると、エストニア、アイルランド、フラ
ンスの3カ国は26日、 国連 安全保障理事会の非公式会合
においてベラルーシ強制着陸問題を提起する見通しだ。
【引用終わり】
ベラルーシは極めて怪しい選挙で ルカシェンコ 大統領が、
自ら「再選された」と宣言したモノの、広場や道路を埋め
尽くす市民の抗議デモが世界に報道されていました。けれ
ど、今もって ルカシェンコ 大統領が、大統領の椅子に座っ
ています。
なぜ、 ルカシェンコ 大統領が、大統領として振舞えるのか

私は、それは、反体制派のジャーナリストプロタセビッチ
氏がミンスク行きの飛行機に乗ったという情報がはいりま
した。大統領が「旅客機を強制着陸させて反体制派を逮捕
しろ」と命令すると、その国際的には異常な命令に管制塔
の管制官が従うからだと考えます。
即ち、国民全体から見れば少数派であっても、行政府・警
察・軍といった国家を運営する実働部隊が、 ルカシェンコ
大統領の命令通りに動くので、 ルカシェンコ 氏が国家を運
営するという事が出来ているのです。
尚、 ルカシェンコ 大統領はプロタセビッチ氏を逮捕した翌
日の「24日、無許可デモについて、記者らによる組織や参
加、リアルタイムでの報道を禁止する法案に署名した━共
同通信」そうです。
これは、プロタセビッチ氏を逮捕したことでデモが活性化
する事を抑止する為だろうと思います。また有名な反体制

派のジャーナリストを逮捕したから、ジャーナリスト達に
恐怖心が広がって報道禁止命令を出せばジャーナリストが
従うだろうと考えたからかもしれません。
いずれにせよ、 ルカシェンコ 大統領は、ベラルーシ市民に
「自分は市民の為に働く 慈悲深くて有能な良い大統領だ
」と宣伝して、市民が自発的に自分を支持するように仕向
ける事はもうできないとあきらめています。
だから、「大統領に逆らえば拘束されて拷問される」とい
う恐怖心で市民に反抗をあきらめさせようとしているので
あります。
つまり、良い大統領に見せる事をあきらめているからこそ
、欧米諸国からどれ程避難されても構わずに、市民に恐怖
感を持たせる為に頑張っているという事になります。
故に、誰が見ても「殴られ拷問された」ように見えるプロ
タセビッチ氏をテレビに登場させて、氏に『自身の健康状
態が良好であるほか、合法的な扱いを受けている』と発言
させたのは、反体制派に対する「お前たちもこうなりたい
のか?」というメッセージだったろうと思います。
このように、独裁者は、昔から、よく反抗する市民を恐怖
で押さえつけようとします。近頃の欧米では流行らなくな
った統治方法ですが、流行に鈍感な人はどこにでもいます
ので、ルカシェンコ氏はベラルーシでは昔のやり方が通じ
て欲しいと願望して、恐怖による統治を進めようとしてい
るのでありましょう。
しかし、これはいつまで持つでしょうか?
私はあまり長くはもたないような気がします。

もって、数年かな?
たとえば、ミャンマーでは一般の公務員の中には、軍に抗
議して職場放棄したり・サポータージュをする動きもあり
ますが、ベラルーシでは一般の公務員は大統領にいまだ忠
実のようです。
しかしこれをもって、ルカシェンコ政権は公務員の支持を
取り付けていると断言できないような気がします。
それは、ミャンマーの一般の公務員は軍に倒された民主政
権に雇用されていた公務員だったので軍のクーデターに反
発するのは自然の成り行きです。一方で、ベラルーシの一
般の公務員はルカシェンコ政権に雇用された公務員ですの
で、ルカシェンコ氏の命令で動くのが自然の成り行きだか
らです。
ミャンマーでは 当初クーデターに抗議する市民のデモが
全土に広がりましたが、軍が武力で制圧に乗り出しました
。また、民意で選ばれた議員達を逮捕して、今、軍が政権
を実力でわがものにしている最中です
一方で、ペラルーシでは去年からのデモがまだ出来ている
ようです。とすれば、大統領からの命令が無いからかもし
れませんが、警官隊がデモ隊に発砲する事はあまりないの
でありましょう。
つまり 街に出る市民がパトロールしている軍人に殺され
ています。だから街頭デモはできなくなっているのに、ル
カシェンコ氏は軍にデモ隊を虐殺しろと命じる事が出来な
い。もしくは命令しても、側近が止めるか、軍が命令に従
わないことになります。

反抗する市民を武力で抑えるには、軍を自由自在に動かせ
なければ無理です。
ベラルーシは、ルカシェンコ政権を非民主的と批判する国
々に囲まれています。頼みのロシアでさえ、関与を否定し
ました。ですから、ベラルーシの国民だけでなく、公務員
も警察官も軍人も「自分達は悪役の味方をしている」とい
う意識をもたざるを得ない環境にいます。
ですから、今ベラルーシでは、軍と警察と一般の公務員の
人達の心の中に、迷いが渦巻いているのだろうと思います
。そして、何かのきっかけでパンとはじけると、東欧諸国
で1989年から1992年頃に起こった民主革命のよう
に、ベラルーシのルカシェンコ政権は瓦解すると思います

(注) ただ、ミャンマーは、中国やタイといった軍事政権が
軍事力で治安を維持する事を肯定する隣国に囲まれていま
す。ですからミャンマーの軍人は必ずしも「自分達は悪役
の味方をしている」と考える人達ばかりではありません
。「自分達は、自分達軍に都合がよいミャンマーを壊そう
とする反乱軍を殺しているのだ」と自己肯定するから、本
来は自分達が守るべき国民に銃を向けられるのであります

ですから、ミャンマーでは内戦になる可能性もあると思い
ます。

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