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七重の長年闘病記-そしてコロナウィルス について思うこと・・

七重の長年闘病記 発熱は自宅往診すべきと思った訳。
私の顔にキッカイな水疱が広がったのがいつだったのかは 実ははっきりは覚えていません。10年と少し前だったのはだ鹿ですが…。
今にして思えば 水疱瘡の再来だったのですが、なぜか皮膚科の先生も内科の先生も ちっとも効かない塗り薬ばかりくれるものですから、間もなく顔全体に広がりついには体中に広がってゆきました。
いや その凄い事といったら、頭皮が水疱だらけになると髪の毛も抜けますので、まだらな髪の毛に 赤黒く膨れて顔から頭から水がたらたら出ているさまは、まさしくお化けとしかいいようもありません。
鏡をみれば 水木氏の妖怪マンガに出てくる妖怪の一人によく似ていて、「昔にも私と同じ病気になった人もいたに違いない。だから こんな妖怪が描かれたのだ。いざとなったら、ユーチューブに画像を公開してか稼ぐしかないかもしれない」などど、かなり人生を悲観する状態が続きました。と申しますのは、TJ医大病院 J大学病院 T大病院と何年にもわたって 有名大学病院をはしごしましたが、一向によくならなかったからです。
東京の病院に通う時、電車の中で隣に座ろうとする人がいないのが当たり前のお化け状態で、全身の皮膚の、どこがかゆくて・どこが痛くて・どこが熱いのかもよくわからない状態だった時は もはやどうでもいい「とこか入院させてくれる病院が欲しい」の一念でした。
ところが どこにも入院させてくれるところはありませんでした。なぜかといえば、数十種類の血液検査を含めてありとあらゆる検査をした結果、でたのはアレルギーだけだったのです。
膠原病の治療で有名なJ大学病院では、私の手足に膠原病でよくでる環状紅斑がいっぱいあったので「膠原病に違いない」と目いっぱい検査をしてくれました。しかし 検査の結果は 膠原病の数値には達しない。
すると膠原病の権威の先生は、「あなたの病気は 皮膚病です」と診断して、皮膚科にまわされます。
皮膚科に行くと、環状紅斑・水疱・蕁麻疹風の全身皮膚病に対して 「取り合えず ステロイドだな」という事になります。しかしですね ここで患者が「今までもステロイドは、山のように貰ってつけていたのですが…」と言います。すると先生は「何か 特別なアレルギーかもしれない。となれば「アレルギー内科なのだか…」
そこで 患者は思います。
「アレルギーは 最初から分かっている。その中で あなたは膠原病だと思います。ということで 膠原病科にまわされて 目いっぱい検査した。もしアレルギーだったら 膠原病科の方で 皮膚科ではなくアレルギー科にまわすのではないですか…」と
結局 私が東京の有名大学病院に通って解ったのは、「えらい先生方でも 病気の原因がわからんことも有る。そして わけがわからないから自分に治せない患者に それでも治してくれと言われると、先生方はみんなご機嫌が悪くなる」という事でした。
例えば こんな風です。
「あなたは すべての検査で異常数値が出ない。ということは 医学的には病気ではないという事です。病気ではない人間は治しようがないんです」電車の中で隣に座ろうとする人がいないお化け状態の患者に対する診断。
「あなたの内臓器官に異常は 見受けられません。大丈夫ですよ 何十年でも生きられるでしょう。皮膚病だけですから…」
はあ━。もはや溜息しか出ません。
つまり お医者さんでも 解らない事がある。そして解らなければ 治せない。治せない患者は 来ないで欲しい。だから「うちじゃないです。(多分)○○科です」と追い出すわけです。
これに対して お医者さんは 原因が解っていて自分が治せると思うと 意欲を出します。
私が 角膜ヘルペスを繰り返して眼科に通っていた時です。眼科の担当医師は、最初は私が「ヘルペスウィルスを抑えるアミノ酸が足りないです」と申し上げても 半信半疑でしたが「こんなに 何度も繰り返すのは やはり普通じゃない」と思ったのでしょう 「目が充血したり 見えづらくなったら 予約がなくてもすぐ来てくれ」といっていてくれました。
ところが 私の方では段々と気楽に構えるようになってきていました。最初は失明するのかと戦々恐々でしたが、1年も過ぎますと、視力が落ちても投薬である程度までは回復すると解ってきましたので、「失明はしないな」と安心していたのです。
この為に ある時目の充血を見ましたが、5日後が予約診療だったので すぐ病院に行きませんでした。なぜなら、予約外で行くと4~5時間は雄にかかったからです。この時軟膏の薬が余分にあれば 薬の回数を増やすだけで問題なかったのですが、ぎりぎりだったので薬の回数を増やしませんでした。
それで 5日後にいくと 案の定立派に再発していますから、片眼の視力が落ちている訳です。
患者の方は また治せばいいと思っているのですが、長い付き合いになっていた 眼科の先生はかなりご機嫌が悪くなりました。「予約外でも すぐ来てといっといたでしょう。せっかく視力が戻ってきていたのに、また下がっちゃったじゃないか」等々。
何処の病院いっても 面倒な患者で「来ないで欲しい」扱いを受けていた私は、本当にビックリしました。
と同時に 成程、自分が治せる患者の時は 医師も意欲が出るんだな。と思った次第です。
また 私の観た所では 内科等の先生方は「死んだら大変だ」と「死にそうだったら 訳が解らなくても全力を尽くしてくださる」ようです。これに対して眼科の先生の場合には「失明が、死と同様の意味を持つ」らしくて、何度か「本気で治す気があるのか」と 私の方が苦情を言われました。目が見えなくなったら大変なのは私なのですから、私は真剣に病気と向き合っていたのですが…。
 
と このように10人以上お医者さんに通ってみた私は、新型コロナ感染の患者に対するにあたり、「酸素マスクがいるようになったら、病院来てね」というのがお医者さんの本音だろうなと思う訳です。
というか 薬もないのですから、無症状や発熱段階で入院されても経過観察しかできません。色々薬を処方してみてという臨床研究はできますが、大学病院ならまだしも、どこの病院でもできる訳ではありません。
ですから 「発熱後4日しても 熱が下がらない場合に 電話してくれ」という日本政府の要請は 医療現場から見た場合は当然の処置なのかもしれません。
しかし 発熱と言っても コロナばかりではなく 普通の風邪もインフルエンザもその他の病気もあります。そして病気はいずれも 早期発見早期治療が原則です。すると コロナ以外では発熱後4日も家で寝ているのは 良策ではありません。特に今の所 発熱の理由は コロナよりも他の病気の確立の方がはるかに高いのです。
ですから 私は「発熱の場合 自宅への往診診療が 最も妥当である」と考えた次第です。自宅への往診の場合には、確かにお医者さんに感染の危険があります。しかし、患者は往診してくれなければ結局は病院へ行くのですから、「感染危険の総量は、患者が病院へ行っても 往診診療でも同じ」になります。
確証はありませんが、この新型肺炎は スペイン風邪がその後インフルエンザとして人間社会に居座ったように、社会に居座るような気がします。
となると 来年は冬の訪れとともに 新型肺炎との戦いが始まります。ですから 「春から夏の間に 診療体制・検査体制・感染抑止体制を、総合的に整えておく」ことが肝要であると考えます。
感染抑止策は マスク・手洗い・うがい・鼻うがいの徹底。
風邪をひいたら すぐ休む。
自宅に往診。検査を受けてコロナだったら、会社・学校へすぐ通知。
周囲の人達も すぐ検査。
感染抑止策を徹底するためには 企業も社員も安心して休める体制づくりが必要です。でないと 無理して働く人が出てきます。
何人(何%)が陽性だったら 休校あるいは休業するのか。
休業中の手当は 有給手当か 疾病手当か それとも完治後に余分に出勤するのか。社会保険料などの自己負担はどうするのか?
学校が休校・企業が休業した場合。後で土曜に働くなどの就学・就業カレンダーの変更をするのか しないのか?
 ざっと上げただけでも 総合的なコロナ抑止体制と整える為に決めておかねばならない事は 沢山あります。
これからが重要だと思います。春から夏の間にしっかりと来冬の再流行に備えて準備する。それができなければ、イタリアや中国のように コロナショックを超えて国の隔離=経済活動の停止=経済破綻が待っていると 私は思います。

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