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【習主席、「愛される」中国外交を指示 友好国増やすため】???! ならば、なんで尖閣海域から中国船が消えないの? 尖閣に中国船がうようよでは、中国人のリップサービスを信じる日本人はいませんよ。

習主席、「愛される」中国外交を指示 友好国増やすため
中国の習近平国家主席は5月31日、「信頼され、愛され、尊敬される」中国のイメージを作り、友好国の輪を拡大したいと中国共産党幹部に伝えたという。(国営新華社通信)
習主席は党幹部との会合で、
「友人を作り、大勢をまとめ、大多数の支持を獲得し、国際世論については常に友人の輪を広げていく必要がある」。
国際社会とやりとりをする際には、中国は「オープンで自信をもつと同時に、謙虚で控えめ」な姿勢を示すべきだと述べた。 
主席は加えて、党の広報機関は、中国政府が目指しているのはただひたすら「中国人民の幸せと幸運だけ」だと、明確に伝える必要があると指示したという。
党傘下の英字紙「チャイナデイリー」はこれを受けて、自分たちは「中国と世界の橋渡しとして、より良い意思疎通を実現するという責務を今後も忠実に果たす」ことになると書いた。
習主席の発言は、中国が外交姿勢を変えるきっかけになるかもしれないと受け止められている。  
中国と諸外国の関係は近年、悪化を続けている。
新疆ウイグル自治区での少数民族ウイグル族に対する人権侵害や、香港の民主活動家への厳しい取り締まりなどへの批判は、欧米を中心に諸外国で高まっている。 
最近では、パンデミックを起こした新型コロナウイルスが中国・武漢の研究所から流出したものかあらためて調査するとアメリカ政府が発表したことに、強く反発。
■「異例」との受け止め
専門家の多くは、習主席のこの発言は、中国の国際的孤立を認める、異例の内容だと受け止めている。
習氏は2012年に国家主席に就任。中国は対外的に自己主張を強くし、権威主義的な側面を強めてきた。
この好戦的な外交スタイルは「戦狼(せんろう)外交」と呼ばれている。 (中国のエリート特殊部隊がアメリカの傭兵集団と戦う内容の大ヒット映画からの呼び名)。
(現在) 中国の外交官は、「戦狼外交」を推進するよう、奨励されている。そのため好戦的で時に中傷的な発言を繰り広げ、時には外国政府を直接非難もする。
それだけに、もしも習主席が本当に「愛される」中国政府を目指すのなら、これはいきなり180度の方針転換を指示したことになる。
フィリピンからオーストラリア、そして欧州に至るまで、中国政府に対する世間の好感度は急落し続けている。
中国共産党に忠実な人たちの間にも、このような「戦狼外交」はむしろ中国にとって逆効果だと言い続けてきた。習主席がそうした意見に今や説得された可能性はある。
もちろん、これまでの高圧的な外交姿勢は中国の国際的評価をあまりに傷つけてきたので、ただ単に物言い変えれば修復できるはずもない。評価を挽回するには、行動そのものを変える必要があるだろう。 あるいは、習主席の発言を大勢が読み違えているだけという可能性もある。
【引用終わり】
3~4月に中国の温家宝前首相(78)は マカオ紙に亡母の追悼文を4回に分けて寄稿した中で、「中国は公平で正義に満ち、自由の気質がなければならない」と訴え、毛沢東が発動し多くの人が迫害を受けた文化大革命で、父が激しい暴力を受けたことなども記したそうです。(北京時事)
この追悼文はネット上で閲覧しづらくなり、「現指導部を批判する内容のため制限を受けている」との見方が出ていましたが、 それでも中国の最高幹部の中に、習主席が推進する【「戦狼外交」はむしろ中国にとって逆効果だ】という意見んがあったことは伺えます。  
ですから、【習主席がそうした意見に説得された可能性は】ありますが、いまさら中国の外交官が「謙虚で控えめ」な発言を始めた所で、中国への信頼が回復することはありません。
なぜならば、今現在、中国と諸外国の関係が悪化を続けている理由は、今の中国が高圧的だからという理由だけではありません。
今一つ、かつての中国は「謙虚で控えめ」で外交儀礼をわきまえた発言をしていたけれど、「実は、中国の謙虚で控えめな姿勢は、嘘だった」と、先進国にも途上国にも解ってしまったから、諸外国の関係が悪化しているのです。
昔も高圧的、今も高圧的ならば、関係はよくない状態で変わりがないという事になります。良好から悪いに変わったのは、嘘がばれたからです。
まず欧米先進国は、中国を仲間に入れてやれば、いずれ中国は民主化すると思っていました。中国首脳が「欧米を目指している」と嘘を言っていたからです。しかし待てど暮らせど中国は民主化しない。却って、新疆ウィグル自治区や香港では人権侵害を悪化させたのです。
だから今アメリカは「中国に騙されて、技術も資金も盗み取られた」と思っています。
また、今まで中国を支持してきた途上国も「中国に騙された」と思っています。だから、反中行動が世界中でポツポツ自発的に発生し始めたのです
5日の夕刊フジから引用します。
【(中南米諸国)「中国製のワクチンはちっとも効かない」。(アフリカ諸国)「勝手に工事をして代金請求なんてトンデモナイ」。(南太平洋の某国)「えっ、あれ寄付じゃなかったの? 条件という台湾と断交までしたのに」。以上引用】
これらの国々の不満は、中国がニコニコして「あなたの国を助けてあげますよ」と約束したから、中国様を持ち上げたのに、「騙されて大損した」と、実際に被害が出ているから怒っているのです。
この他、元から「中国は嘘付だ」と知っていた近隣諸国も怒りだしています。
これらの国々は「騙された振りをして、中国から援助を引き出そう」というしたたかな中国外交を繰り広げていましたが、「騙された振りをしても、約束の援助が来ない」「却って、損する」という結果が続いた上に、中国発の新型コロナの流行で同国人が命を失う状況になった為に、抑えられていた中国不満が表に出るようになったのです。
夕刊フジから引用します。
【フィリピンのテオドロ・ロクシン外相「友人である中国よ。どうすれば丁寧に言えるだろうか。そうだなぁ、消え失せろ」と怒りのツィッター。
中国が(日本から奪って受注して)建設する新幹線工事が5年も遅れていることにいらだち、インドネシアは、中国船を砲撃して沈めた。
インドでは、死者が100万人を超えるのではないかと予測され、中国への怒りが渦巻いている。  
華僑人口が4割近いマレーシアも、中国の横暴にヘソを曲げた。  
東南アジアの「中国経済圏」4カ国は感染がすごいことになった。(ベトナム・タイ・ラオス・カンボジア)  
ミャンマーでも、中国のプロジェクトが抗議活動の標的となった。
パキスタンでは、中国人を狙って誘拐、殺人などテロが頻発。以上、引用】
日本と違って台湾のメディアは断固として「武漢肺炎」と表記しているそうですし、どんな言葉を使っても、新型コロナウィルスが中国発だという事は、世界中の人達にとっての真実です。
ですから、「当初中国が、『新型肺炎が発生していない』と嘘をついたから世界に拡散して、自分達が被害をうけている」と、世界の人達が感じる事は止められません。
中国お得意の賄賂を使ってWHOに何と言わせようと、世界の多くの人達が「中国の嘘のせいで、同胞が命を失い、自分が職を失い生活が破綻したのだ」と感じる事を止めることはできないのです。
即ち、今の中国の外交的孤立は、世界中の国々が「自分達は中国の嘘のせいで、《実際に被害》を受けた」と認識しているからです。
ですから、中国が外交的孤立から脱却するためには「《実際の被害》が解消される、又は、賠償される」という事が必要になります。
例えば中南米諸国が、「お金をだして中国製のワクチンを買ったのに、変異種にはちっとも効かないから、パンデミックになってしまった」と怒っている事に対しては、中国は受け取った資金の数倍の資金を差し出したうえで「申し訳ありませんでした。この資金で欧米のワクチンを購入して下さい」と頭を下げて頼む必要があります。
またアフリカ諸国には「勝手に工事をした分は、工事代金は請求しません」、南太平洋の某国には、「台湾と断交したら寄付するという約束は守ります」と、いずれも請求を取り下げねばなりません。
欧米に対しては、新疆ウイグルの強制収容所を実際に閉鎖する、香港での自治を再開させるという実際の行動が必要であります。
日本やベトナムフィリピンには、尖閣や南シナ海の海域から中国船を引き揚げさせるという、実際の行動が必要です。
BBCの言う通り「単に物言い変えれば修復できるはずもない。行動そのものを変える必要がある」のです。
というか、事ここに至って中国の外交官が「謙虚で控えめ」な姿勢を示すと、却って諸外国の反中行動が勢いを増すような気がします。
例えば、今回の日本の台湾へのワクチンの提供に対して、中国外務省報道官は4日「関係方面がワクチン援助に関して命を救うという初心を確実に貫徹し、政治的なパフォーマンスに執着しないよう望む」と、極めて抑制的な発言で不快感を表明するに留めました。
中国は、4月の日米首脳会談の時には「強烈な不満と断固とした反対」を表明しており、3月の日米2+2の時には、趙立堅副報道局長が、日本を「自ら進んで米国の顔色をうかがい、戦略的属国になっている」と非難しました。
ですから、今回も「戦狼外交」の旗手・趙立堅副報道局長だったら、日本のワクチン支援は「中国への内政干渉。日本は台湾を狙う米国の先兵となり果てている。一つの中国に対する許しがたい挑戦だ」ぐらい言いそうですが、今回は登場しませんでした。
確かに中国外交関係者の物言いは、変わったかもしれません。
ただですね、中国がこんなソフトな対応だと、日本の親中派の人達は「これ以上は中国を怒らせるのは得策ではない」といって、台湾への追加ワクチンの提供の阻止に動くことはできなくなります。
つまり、今になって「戦狼外交」→「謙虚で控えめな騙しの外交」に戻すとすると、諸外国が「反中行動を《安心して》より自由に活発におこなえるようにする」効果しかないような気がします。
まあ、おかげさまで、日本としては台湾に続いてベトナムやマレーシアにワクチン支援をしようとか、台湾にも追加でワクチンを送ろうとか、《安心して》自由にドンドン支援に邁進できますので、習主席が「愛される」外交を口だけでも言い出してくれたのは有難い事です。
ただ私は、お隣のよしみで中国の皆さんに申し上げたいです。
中国政府が目指している「《中国人民の幸せ》と《幸運》」とは、「中国が (苦労をせずに幸運によって) 世界を支配して、中国共産党党員が世界の富を収奪して贅沢に暮らす事だ」と、世界中の人達にばれてしまっています。
ですから、中国政府は「中国の嘘が通じる《幸運》な時は、もう消えてしまった」と一日も早く諦める事こそが、中国人民の幸せへの道であります

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