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七重が政治にいいたい事・その二。 国会議員には「自分達が国会で何でも決められる」と思い出して欲しい。間違いが許されない官僚には危険があるアストラゼネカ製のワクチンを承認する事は困難です。だから、国会で議決するべきなのです。


アビガンが今になっても厚労省から薬事承認されない理由は、臨床試験をした結果「アビガンは効果がありそうな気もするが、ないかもしれない」からです。

村上 和巳氏のブログ「アビガンが承認下りないのも不思議でない根拠 2021/02/13」から「すでに一部が明らかになった海外での臨死用試験結果」から抜粋で引用します。 
【引用開始】 
クウェートでの二重盲検試験は終了し、1月27日に結果の一部が明らかになった。…

試験では中等症から重症で入院中の新型コロナ患者353人を対象として症状改善までの時間を評価したが、全体では症状改善までの期間が、アビガンを投与されたグループとプラセボを投与されたグループでは統計学的有意差が認められなかった、ありていに言えばアビガンの有効性は証明できなかった。

ただ、参加患者をよりリスクの低い患者181人のみに絞って解析すると、アビガンを投与されたグループではプラセボを投与されたグループに比べて退院までの期間が3日短縮し、この差では統計学的に有意な差が認められたという。…

残るは…アメリカで軽症から中等症者を対象に症状改善や入院・ICU入りリスクの軽減を評価する目的で行っている二重盲検試験の結果がどうなるかだ。
もっとも、新型コロナの軽症者はほぼ無治療でも回復するのが常識で、この試験で劇的な効果は示せないのではないかとの見方もある。
【引用終わり】
 私は「アビガンに効果があって欲しい」と願っているのでそう思うのかもしれませんが、「インフルエンザ治療薬のタミフルも発熱から48時間以内に服用しないと効果がない」と言われているので、アビガンがリスクの低い患者が対象の場合のみで効果がありそうだったとしても、「アビガンには効果があるかもしれない」と思います。
 と同時に、このような臨床結果では、間違えることが許されない厚労省の官僚には薬事承認をすることはできないだろうと考えます。
 しかし、もしアビガンがタミフルと同じように、発熱から48時間以内には効果があってその後の重症化を防げる可能性があるのであれば、無症状者や軽症者は本人の意思で自由にアビガンを服用できるようにする方がよいと考えます。
 では、どうしたらよいでしようか?
 簡単です。国会が議決して「アビガンにはコロナウィルスの増殖を抑える効能がある可能性があるので、無症状者や軽症者は本人の意思で自由にアビガンを服用できる」と立法すればよいのです。
 厚労省の官僚は、効能がはっきりと証明されたものしか承認できません。法律でそう決まっているからです。
しかし、国会ならば「効くか効かないか解らないけれど、飲みたい人は服用してもいいよ」という法律がつくれるのです。
また、現在日本ではコロナワクチンの承認手続きも滞っています。日本で承認されたワクチンは、現在ファイザーワクチンただ一つだけです。
アストラゼネカ製のワクチンは、血栓ができて死亡する副反応を起こした人がいる為でありましょうか、承認が遅れています。
ですから私も このアストラゼネカ製のワクチンの承認も、国会が立法する事で行うしかないと思います。なぜならば、アビガンと同じ理由で、間違いが許されない官僚には承認できないからです。
ファイザー製ワクチンは承認までの間に血栓死という重大な副反応は報告されていなかったので、すりぬけて厚労省の承認が出たのかもしれませんが、アストラゼネカ製のワクチンはすでに血栓死という副反応が報告されていますので、厚労省の官僚には (普通は) 承認できないと思います。
しかし、日本では現実にファイザー製ワクチンで20代の元気だった女性が血栓死していますので、ファイザーでもアストラゼネカでも、副反応に血栓死があるのは、同じです。
とすれば、4月までに一千回分程か日本に送られてくるはずだったのに実際には百万回分しか届かなかったファイザーワクチン待っていて接種計画がことごとく狂ってゆく状態よりは、国内で契約製造が出来て接種計画を確実に遂行できるアストラゼネカワクチンの方が国民に広く接種するには向いています。
しかも、マイナス70゜で保存しなければならないファイザーワクチンよりも、冷蔵保存が出来るアストラゼネカワクチンの方が扱いも簡便で、無理なく全国展開できます。
このようにアストラゼネカワクチンの方が、絶対に良いです。
しかし重大な危険が立証されている以上、厚労省の官僚には、承認できないはずですが、このままアストラゼネカワクチンが承認できずにいては一歩も進みません。
だから私は、国会議員が「自分達は国会で何でも決められる」と思い出して「ファイザーワクチンにもアストラゼネカワクチンにも重大な副反応もあるが、日本国民は本人が希望すれば接種できる」という法律を作るべきだと思います。
そもそも私は、日本の国会審議は、立法府の在り方としては「変だ」と常々思っておりました。予算委員会はよくNHKで中継されますので偶に見ていましたが、「まるで記者会見のようだ」と感じていました。
何で「議員が質問して、大臣が答える」というのを、国会でやるのか不思議千万です。国会は法律をつくったり、改正したりする所です。質問する所ではありません。ですから、本来は法案に疑問があれば質問票をだして文書で回答をえたのちに「○○だから賛成だ」「○○だから反対だ」と意見をのべて他の議員の賛同を増やしてゆく場所であるはずです。
また仮に質疑の間で質問が混じっていて大臣が答えるにしても、「○○だから、この法案を出したのです」と自分の意見も発言するべきです。
「賛成だ」「反対だ」「こう変えた方がよい・悪い」といって討論するのが、本来の国会の在り方だと考える私には、「なぜ、国会で記者会見の真似事をやっているのか?」不思議でたまりません。
最も、議員が質問するので、正しくは記者会見ではなくて《議員会見》かもしれません。
こうして、国会で《議員会見》ばかりやっているので、「国会議員が、自分達の役割は質問することだと勘違いしている」のかもしれません。
結果、日本では、本来国会議員がなすべき肝心の立法業務の発端、立法案と法律の改正案の国会への提出の方は、国会議員がやらないので内閣と行政官僚がかわりにやっています。
安倍前首相がアビガンを薬事承認したいといっていましたが、「厚労省の役人がダメだ」といったからできなかったという話になって、日本の官僚支配を嘆く声かしきりです。
しかし私は「官僚が支配しなくてはならなくしているのは、国会議員だ」と断言します。
何しろ「自分は、よい法律を作くります」と国民に訴えて選挙に立候補して当選したはずなのに、その「よい法律の案」というモノを一個も国会に出さないのですから、国会議員は立法という業務を放棄しています。
それで、誰かがやらなくてはならないから、本来は行政をになうべき内閣と行政官僚が法案をつくるという立法業務の一部の業務もしているのであります。
このように日本という国は、誠に不思議な立法府の運営をしているのですが、平時だったらこれでもなんとか業務をこなせていましたが、非常事態には全く機能していません。
ですから私は、国会議員諸氏に、自分達の役割は《議員会見》で質問する事ではないと思い出して頂きたいです。
自分は、「よい法律を作くります」と国民に訴えて選挙に立候補して当選したのだと思い出してもらいたいです。
非常事態にふさわしい「良い法律」が速やかに国会で成立しないと、どんなに優秀な行政官僚でも動けないのです。だから、国会議員はさぼっていないで、速やかに今にふさわしい法律をパッパパッパと成立させて下さい。
そうでないと、多分日本人がコロナワクチンを自由に接種できるようになるのは、国内開発の不活化ワクチンが承認される来年が再来年ぐらいになってしまうかもしれませんから…。
 

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