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ワクチンを2回接種したはずの選手達が次々に陽性に…。これは、前日は陰性の無症状の選手達を毎日検査しているから解る事実です。もしかしたら東京五輪は、意図せぬ巨大な実験結果で、世界に貢献できるかもしれません。【引用開始】●チェコ代表、陽性6人に 「スキャンダル」と首相が非難

2016年リオデジャネイロ五輪に出場したビーチバレー女子チェコ代表のマルケータ・ナオシュ・シュルコバ(2016年8月10日撮影)。

東京五輪のため来日したチェコ代表団で、新たにビーチバレー女子と自転車ロードレース男子の選手が新型コロナウイルス検査で陽性となったことが22日、明らかになった。同国代表でこれまでに陽性となった選手・スタッフは6人で、いずれも同じフライトで来日。 

アンドレイ・バビシュ首相は事態を「スキャンダル」と呼び非難した。   

新たに陽性が確認されたのはビーチバレー女子のマルケータ・ナオシュ・シュルコバと自転車ロードレース男子のミハル・シュレゲル。検査はいずれも選手村で行われた。ナオシュ・シュルコバはペアを組むバルボラ・ヘルマノバと共に五輪出場が不可能となった。  

チェコ代表で陽性が確認されたのは選手が4人、スタッフが2人。

チームドクターが東京到着時の検査で陽性となったのに続き、ナオシュ・シュルコバのオーストリア人コーチで夫のシモン・ナオシュ氏とビーチバレー男子のオンドジェイ・ペルシッチ、卓球男子のパベル・シルチェクも陽性の検査結果が出ていた。  

バビシュ首相は記者団に対し、「全く気に入らない。なぜこうなったのか理解できない」と表明。「ワクチン接種を受けるよう人々を説得し続けている中、ドクターは接種を受けていなかった。何よりも、選手にとって不公平だ」と憤った。  

チェコ代表団を率いるマルチン・ドクトル氏によると、代表団で発生したクラスター(感染者集団)について同国オリンピック委員会は調査を開始した。

【引用終わり】

チェコ代表のクラスターについて、チェコ首相は「なぜこうなったのか理解できない」そうです。確かにワクチンを2回接種したはずの選手たちが次々に感染するのは、理解不能かもしれません。

一応「ワクチン未接種のチームドクターから飛行機の中で感染か (?) →別々選手村の男女の選手が陽性に…」という事実は解っています。このチェコ代表の感染の広がりを、発表されている各社の報道から追ってみます。

1 [プラハ 17日 ロイター抜粋] (チェコの)チャーター機で東京に到着した代表チームのスタッフ1名(チームドクターが到着時の) 検査で陽性。 出発前に受けた2回のPCR検査では陰性で、無症状。機内の濃厚接触者数名とともに自主隔離。 (その他の) チェコ代表の選手たち選手村に…トレーニング活動や今後の計画に制限は設けない。
2 「7月19日 オリパラ報道」(チェコ) ビーチバレー男子のオンジェイ・ペルシッチ選手が、18日に選手村で行われた新型コロナウイルスの検査で陽性反応。
3「7月22 日 スポーツ報知より抜粋」卓球のチェコ代表、スケートボードのオランダ代表の選手が検査で陽性反応。
(国際卓球協会は、21日に発表)
4[7月23日 AFP時事より抜粋]22日に(チェコの) ビーチバレー女子と自転車ロードレース男子の選手が検査で陽性。
以上、チェコ代表クラスター発生の23日までの報道。
事前の話では、五輪で来日する選手たちは全員ワクチン接種をしてくるし、来日する飛行機に登場する前にPCR検査をして陰性の人達だけ飛行機に搭乗するので、「安全な人たちしか来日しない」という触れ込みでした。

しかし、一人の感染者がいたチェコのチャーター機では、一緒に搭乗していた計14選手の内で  (16日~22日迄に判明しただけで) 5人が感染した訳です。

(医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された研究結果)によれば、

「ファイザー製ワクチン2回接種で、症状がある感染を防ぐ有効率はデルタ株が88%、アルファ株が93.7%。アストラゼネカ製ワクチンはデルタ株が67%、アルファ株が74.5%」です。

よって、チェコの選手たちがアストラゼネカ製ワクチンを接種していて、デルタ株だったとしたら、感染抑止効果は3分の2ですので、14人の内5人が感染するのは当然だという事になります。

また、アルファ株がだったとしても、4人に1人程度が症状がある感染をするのですから、14人の内2~3人が症状の有る感染をして、2~3人が無症状感染をしても不思議ではありません。

さらに、ファイザー製ワクチン2回接種して症状がある感染を防ぐ有効率はデルタ株が88%であっても、無症状感染を防ぐ効果は全く解っていないので、起こりえない事だと否定する事は出来ないわけです。

と、このように考えましたら、私は「東京五輪は、普通ならばとてもできない、巨大な実験をしているのだ」と気が付きました。前日は陰性だった全く無症状の選手たちを、(半分幽閉しながら) 毎日検査することなど、普通だったらできません。五輪だからできるのです。

尚、16日に飛行機に同乗した人達は、18日に陽性になった人もいれば、22日まで陽性にはならなかった人もいます。

また、この5人のワクチン接種したはずの陽性者の人達が、無症状のままなのか、これからコロナを発症するのかも、いずれ解ります。

できたら、陽性にならない他の選手たちに精密検査に協力して貰う事が出来れば、もっといろいろ調べられるでしょう。

即ち、感染源に触れたモノの陽性にならない理由は、何か?を、調べられるのではないでしょうか?

いずれにせよ、この新型コロナが世界中に広がった理由は、潜伏期間1~14日で、4~5日で発症し、発症の2日前頃の無症状の時から他人に感染させ始め発症直後にもっともウイルス排出量が多く、感染力も高いからです。つまり、発症してから隔離しても、すでに他人に感染させているので、流行を止められないのであります。
ですから、ワクチン接種によって人命を守る事は重要ですが、ワクチン接種をした為に感染しても無症状かごく軽い症状にしかならない人達は《歩くウィルス拡販器》になってしまうという側面もあります。

ですから、五輪の選手たちがワクチン接種をしていても感染する。無症状であっても、実は感染していて、他人に感染させるということが、前日は陰性だった全く無症状の選手たちを、毎日検査することで実証できるのならば、「東京五輪は、コロナ感染研究に対して多大な貢献をする」事になります。

まとめれば、東京五輪実験によって、「ワクチン接種率が一定以上で感染者が減ったように見えていても、実際にはウイルスは元気に活動しているので、マスク・手洗い・うがい・アルコール消毒の安全対策は続けた方がよい」と、実際の数字で世界に知らしめることが出来れば、それは素晴らしい事だと思います。

最後に、ワクチン接種をした人達は、自分が《歩くウィルス拡販器》になりうることを理解して、接種前よりも一層「他人に感染させてはならない」と自嘲して、マスク・うがい・手洗い・アルコール消毒に邁進して頂きたいと思います。

(追伸)

ただ私は (矛盾しますが)、《歩くウィルス拡販器》になりうるワクチン接種者はワクチンパスポートによって、国内旅行をしたり、会食が出来るようにすべきだと思います。安全対策を徹底して、旅行・会食を再開すべきだと思います。

理由は2つあります。

その一 ホテル・旅館・飲食店の危機は、すでに限界をこえている。

その二 政府や自治体の「お願い」を聞く気がない国民の数が増えすぎて、みんな自分の好きに行動し始めている。故に、危険性の少ない安全対策を徹底した、旅行・会食を提供したほうが、感染の抑止にとって有効である。

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