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言葉の暴力について考えてみた

コロナ騒ぎになる前の話。毎週通っていたサークルに変なおばさんがいた。

毎回私の顔について攻撃してくるのだ。あなたは目が三分の一しか開いてない、とか、いつもあなたの目が開いてないってみんなで話してるの、とか。

私の瞼はたまに眠そうと言われるから、事実なのかもしれない。ちなみに彼女は口に出しては言わないけど、一重の釣り目でぱっちりしているわけではない。

私はサークルの中で新人だし、年も下なので、自分の方が上だとアピールしたいのかなと思い、彼女の持ち物を褒めたり、つまらない話を大笑いして聞いてあげたり、気を遣えば遣うほど、攻撃はひどくなった。

だんだん、サークルに行っても、言われたことに対する心の傷のリカバリーにエネルギーを奪われて、活動に身が入らなくなったので、そのおばさんと一緒になる事が多い方の小グループを辞めることにした。

数日後、サークルの管理人から、何かありましたか?と連絡がきた。私が辞める前に親しい知人に相談していたことが耳に入ったようだった。

「仕事が忙しくて」とかごまかしても良かったが、めんどくさいから正直に話した。管理人が申し訳ないと謝ってくれたので、そこで気は済んでいた。

それから数か月、コロナ騒動でサークル全体の活動は停止になり、多分七月から再開すると思う。私も全体活動の方は行くつもりだった。

ところがだんだん、気が重くなってきたのだ。あのおばさんがいる、また何か顔のことで笑われる、と思ったら行きたくなくなってきた。

活動休止期間中に、サークルのメンバーとグループLINE で話をしたことがあるのだが、会話の途中からそのおばさんが参加してきたら、変な動悸がして黙ってしまった。

自分が思った以上に傷ついているんだと思う。事実だって、いや事実だからこそ、容姿のことで人からあれこれ言われたくない。

そんなある日、例のおばさんから急にLINEが来た。

あなたが辞めたと聞いて驚き、私が原因らしいと知って、とてもショックだった。私は人を傷つけることは絶対しない主義だから、かなり落ち込みました。もし私が原因なら謝罪します。云々。。。

コロナ期間中になぜか噂が広がり、本人の耳に届いたらしい。

ますます行きたくなくなってきたので、彼女の心理と私の心理について考えてみた。

彼女は自称”人は傷つけない主義”らしいので、人の悪口を言っても人は傷つかないと考えている。中高年の人にありがちな、脳と言葉が直結していて、これを言って大丈夫、これはダメの判断ができなくなっているのかもしれない。でも人を傷つけたのは私が悪いみたいだから、落ち込んだって言ってやれ。みたいな感覚かな。

言われた方は、言った人の知らないところで傷ついている。敵?が意図しない攻撃で傷つくのは、無駄なストレスだ。でもそのことについてスルーしなきゃ、とか意識するのもストレスだ。

どうしたら良いのか。アドラー的に他人のことなんかどうでもいい、そんなおばさんがいるところは近寄らなければいいのか。

そんなおばさんに「大丈夫ですよ、気にしないでください」なんて言いたくない。でもサークルの活動は続けたい。

仕事でも家庭でもないところで、そんな神経を使いたくないので、できるだけ自分が楽に過ごせるように、工夫してみようと思う。

とりあえず既読スルーしている。

私も自分が知らないところで、そんな風に人を傷つけていないか、言葉には気を付けようと思った。


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