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18. 別の施工会社のお家も検討してみる その1〜吹き抜けの家〜

リヴさんで土地探しが始まったのはいいけど、探せば探すほどリヴさんで良いのか?長岡京市で良いのか?と迷走し始めたマルコ一家...(前回の土地探しブログはコチラ

すごろくで言えば「1マス戻る」になるのかもしれませんね。

土地探し・家探しで「1マス戻る」はかなり精神的に疲れますが、一番大きい買い物なのでここは冷静な判断をしようと戻ることにしました。

まず施工会社を変えてみたらどんな家があるんだろう?

我が家は東京に住んでた頃から気になってた、別の施工会社Aの住宅見学と家づくり講座に参加しました。

施工会社A

この施工会社で建てるなら「外壁ガルバリウムの吹き抜けが特徴の家がいいな!」ということはおおむね決まっていたので、京都市内のお家見学が開催されてたイベントに参加する事にしました。

お家見学...結構子どもと参加するか迷いますよね。
当時、我が家の子どもたちは当時1歳&4歳。落ち着きのない子どもは目に付くものあちこち触って物を壊しかねない→落ち着いて見学ができないのは予想できたので、ジジババに子どもをみてもらって夫婦で参加しました。

少し脱線しますが、ほんまに子連れのお家見学&家づくりの打合せ、悩ましいですよね。
我が家は運よく両家のジジババが車で来れる距離にいてくれますが、打合せ中や見学中「子ども見てますサービス」があれば本当に良いのになって、家づくりをしてるとつくづく思います。

中には保育士さんが常駐してはる施工会社さんもいらっしゃいますね。そういう会社があったら良いのにな〜と探したこともあったんですが、滋賀だったので打合せ行くのしんどいなーと思ってやめました。
私の勝手な妄想ですが、打ち合わせしてる間にお子さん同士が一緒に遊んだり...仲良くなれるきっかけもあれば、それはそれで家づくりがもっと楽しくなるのかな〜なんて思ったりします。
まぁ子どものおもちゃの取り合いとか、絶対合わなかったら喧嘩に発展しますけどね。笑

さて話を戻すと、ここの施工会社の特徴は、セミオーダーのようなコンセプトで外壁はガルバリウム、窓や断熱材など、仕様がある程度決まっています。基本的に同じような仕様で建つので、完成形がイメージしやすかったです。
実際に何年か住んでいる方の住宅見学もできるので、実際に住んでみてどうか?後悔ポイントは?こだわったポイントは?etc. 実際住まれてる方のリアルな意見を聞けるのはとても勉強になりました。

ここの施工会社は外壁がガルバリウムの家をチョイスすると、大きい窓と吹き抜けをどこかに設けることができます。

大開口の吹き抜けが実現できるこのお家はSE構法
以前家の作り方もブログでざっくり紹介させてもらったんですが(家の作り方を紹介したブログはコチラ)SEとは、Safety Engineeringn(Engineering For Safety)の略で、「工学的に安全な構法」という意味のようです。

簡単にいうと、壁を極限まで廃止した状態でも高い強度を保つことができる工法。マンションとかで使う高コストの鉄骨造の建物でしか実現できなかった広大な自由空間が木造でできるんです。木造ラーメン構法ってとこでしょうか。在来工法プラスアルファで接合部分が金物で補強されてて、「100年経っても丈夫な住み継ぐ家」がコンセプトでした。

吹き抜け

吹き抜けの特徴としては、空間の解放感があるところです。
光も窓を2階からも取り込むことで、広く明るい空間を確保できるところが良いポイントですよね。

吹き抜けの懸念事項「空間が広いことで冬寒いんじゃないか?」というマイナスポイントをこの施工会社さんの家は標準仕様をトリプルガラス・ダブル断熱工法にするという、(建てる時点で)一番最高レベルの仕様にすることでカバーされてました。

トリプルガラスとは、3枚のガラスを使い、ガラスとガラスの間の2つの層に空気、またはガスを封入したものです。(空気よりも熱を通しにくい気体が入ってるらしい)
結構「家が寒い」と感じるのは、窓から入ってくる冷気が関係してたりしますよね。窓の性能がいいと断熱効果が高い→冷暖房費用を抑えられ、電気代の節約になります。(防音性・防犯性も高いですしね◎)

トリプルガラス

ダブル断熱工法とは、超簡単にいうと家の壁の断熱材を内側と外側のダブルに貼ることでとっても暖かいよ〜というものです。
ダブル断熱

通常、断熱材は内断熱材か外断熱のどちらかなのですが、ここのお家は標準仕様で両方に断熱材が入ってるんです。

結構ネットで検索してみると、断熱材どこのが良い、外断熱だけで良いとか賛否両論あって繰り広げられてますね。ここは家建ててしまうと変えられないポイントです。

ただ断熱材両方入れちゃうということは、お値段もその分ダブルになっちゃうので...家の性能にどこまで求めるのか?というところですね。

「日の光がたっぷり入る吹き抜けって夏は暑いんじゃないの?」という問題も、一軒一軒その土地・気候にあった日照時間をシミュレーションで計算し、夏眩しくない・冬あたかい庇の長さを調整しているみたいです。

実際に住まれてる方の意見としてもエアコンなどに頼りすぎず、一年快適に過ごせてます〜と生の声を聞くことができました。

このお家は建てる前に1.見学会 2.土地講座 3.家の構造、4.お金講座 etc.
振り返れば2ヶ月くらい、毎週末子どもを親に預かってもらって2、3時間ここの勉強会に参加してました。
よく通ったと思いますホント...( 通い終わったあとは夫婦ともにグッタリしてました^^; )
ここの勉強会で、家の構造や土地の選び方、どういう基準で選べば良いかとても考えさせられました。

暮らしのイメージ

最終的にここの施工会社さんに決めてなくて本当ごめんなさいって感じですが、この勉強会の序盤に「家を建ててどんな暮らしをイメージしてるか、お互いに書いて見せあってみましょう」っていう作業があったんです。

「何のために家を建てるのか」、「家を建ててどんな暮らしがしたいか」お互いに書く事で違いや共通点を見つけて、どんな家にしたいか、どんな土地を求めてるかすごくクリアになり「自分たちの求める家」はここでまとまった気がします。

家賃が勿体ないから、子どもができて手狭になったから、家古くなったから建て替えるから、で我が家も「なんとなく」家探しのスタートって始まると思うのですが、暮らしのイメージがまとまると、求める土地や家のカタチってこういうものが良いな〜って同じ目線で探せると思います。

片づけのカリスマ、こんまりさんも言ってましたけど、自分の言葉で自分で紙に書く作業というのは自分の頭の中を整理する上で、とても大事ですよね。紙に書くと「こんなこと考えてたんや〜」ってお互いの考えがわかって面白かったです。

ただ、めっちゃ熱心に通いましたが、最終的に我が家はこの会社さんで建てようという結論に至りませんでした。

決定的な理由は予算オーバーですが、細かな理由は色々あります。

1.標準仕様が(自分たちにとって)必要以上・変更できない
もちろんお家を建てる上で「冬寒くなくて、夏も暑くない」etc.
家の性能は結構大事でしょ、とは思うのですが、トリプルガラスは北海道など寒冷地で採用するガラス。
そこはワンランク下のペアガラスでも良いのかな...と自分たちがそこまで必要としてなくても、このお家の標準仕様を変更することができない、というものでした。
トリプルガラス・ダブル断熱は家の性能としては2019年時点で最高仕様ですが、その性能と比例してお値段もそれなりにかかってくるわけです。
土地がすでに高いので、家の性能だけにそこまでのお金はかけられへんわ...というのが我が家の結論でした。
家の本体価格が仕様が高い事で、内装に棚をつけたりタイルを貼ったり...他の部分が色々こだわれなくなるのは嫌だなーと思い、その時点で自分の思う家づくりとは違うのかなと思いました。
こだわりたい

2.土地がそこそこ広くないと生きてこない間取り
あとはこの家の特徴の良さである吹き抜けを活かすには、土地がかなり広くないと意味がないのでは...と思いました。

見学に行ったお家は60坪の土地に30坪のお家。手前に広がる庭が景色になるから良いものの、狭小地だったら大開口の窓から見える景色はお隣の家の壁。狭小地には向かない間取りだと思いました。

吹き抜けのコピー

長岡京市は30坪でも土地が2,000万以上するので、60坪以上では予算オーバー。
担当の営業さんにも自分たちの資金感で行けば長岡京市は地価が上がりきってるので予算内では難しいですね...とのこと。
京都府下の亀岡市、奈良寄りの土地はどうか、滋賀という選択肢はないのかetc.  予算内でこの家を建てたいのなら、乙訓エリア外への地価の安い選択肢を勧められました。
我が家も乙訓エリア外ではダメなのか?という他の土地という選択肢をこの時すごく議論しました。

滋賀や亀岡だときんちゃんの大阪通勤が厳しい...
私自身も、東京→京都でようやく暮らしに慣れてきたのに、また暮らしがガラッと変わるのはものすごく疲れそう(保育園変わるだけでもグッタリするのに)
せっかく気のおけない友達と距離が近くなったのに、また離れるのか...
と思うと、そこはあんまり前向きに考えられませんでした。

馴染みのスーパー、保育園、病院、市役所の色々、友だち、実家との距離。
確かにコストは押さえられるかもしれないけど、環境が変わると慣れるまでに大人も大変ですよね。
暮らしのイメージとして「通勤の便利さ」もある程度必要としてたので、環境をガラッと変えてまでこの家にしたい!というほどの魅力は感じませんでした。

3.設計の自由度が低い
また吹き抜けにすると、当然その分二階の面積が狭くなります。
実際見学に行ったお家も我が家のリヴさんで作ってもらった間取りと同じ30坪の広さでしたが、1階リビングは広くて開放的だったけど、二階は吹き抜に圧迫されて空間の使い勝手が難しそうやな...と感じました。

間取り

子どもが大きくなって個室をもうけた時に、子どもにとって快適な空間の広さがあるのかな?という目線で見てみると、子ども部屋をあえて仕切らずに作られてたけど、仕切ってしまったらかなり狭くなるんじゃないか...etc. 
リビング以外の空間が体感的に狭いような気がしました。

夫きんちゃんは標準仕様の「水回りの標準仕様があんまり好きじゃない」と言ってました。私は当時、水回りなんて「使えれば良いやん」と思ってあんまりこだわりなかったので、どこの何が入ってたのか忘れてしまったのですが... ^^; 
(見学当時こだわりなかっただけで、家づくりが本格化するとめちゃくちゃこだわり出しまくる事になるのですが 笑)

総合的に性能はしっかりした家でデザインもこだわりがある家が建つんだろうな〜と思いましたが、自分たちの求める自由な家づくりが自分たちの求める場所では建てるのが難しそうだなと思ったことです。

思い描く理想は広がるんだけど、家建てるにはお金がかかりますしね。
家を建ててからもインテリアやら収納雑貨買ったり植物などイロイロ...

お金は、なんぼあっても足りませんね ^^;

まだまだ続きます、施工会社めぐり。
お楽しみに〜

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