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確定拠出年金には企業型(DC)と個人型(iDeCo)がある!?現役DC担当者がまとめてみた

さて、「どうやら確定拠出年金はよいものらしいぞ」となったときに、最近話題のiDeCoにすぐに手をだすのではなく、会社に勤めている方は会社の制度を確認してみてください。

もしかして会社が企業型DCを用意してくれているかもしれません。

企業型DCと個人型iDeCo

確定拠出年金には企業型と個人型があります。
企業型は会社の福利厚生として、最近増えてきました。

ただし、従業員数が少ない会社などはメリットが少なくコストもかかるので導入は進んでいないようです。

企業型と個人型


確定拠出年金の企業型DCは、勤めている会社に制度がある人が対象となります。

確定拠出年金の個人型iDeCoは、勤めている会社に制度がない人、自営業者・専業主婦等の会社勤めではない人、勤めている会社の制度で「個人型iDeCoも可」と決められている人が対象となります。


企業型DCのほうが断然お得!

まあ、企業型DCの担当者ですからね、「お得」と言っておきます(笑)
基本的には会社によって変わるのですが、代表的な特徴だけご紹介します。

勤めている会社で確定拠出年金をやっている場合、ほとんどが強制加入なので商品を選ぶだけの場合が多いですね。

手数料の一部を会社が負担してくれる

まず確定拠出年金には手数料がかかります。
でなきゃ、金融機関も広告なんて出さないですよね。

加入時・移管時手数料、口座管理手数料、給付事務手数料、還付事務手数料は、会社で負担してくれることが多いです。

一方、信託報酬は個人で負担することが多いです。

DC手数料


信託報酬とは、運用商品を選んだ時に記載されている、運用商品それぞれの管理手数料です。
制度に関する手数料は会社、運用に関する手数料は個人の負担となります。


積立金の一部を会社が負担してくれる

積立の方法に下記3つがあります。

DC積立方法


まず会社が積み立てる場合は、退職金の一部として会社が積立を行い、運用商品は個人で選びます。
この場合は会社で強制加入となり、最初の商品を選ぶとき、転職するとき以外は意識することがないかもしれませんね。

会社の積立金に上乗せして、個人でも積み立てるマッチング拠出制度がある場合は、会社の積立金額に個人的に金額を上乗せして積み立てることができます。
上限はありますが、個人の積立額も会社の積立額と同様に税金の優遇は受けられます。

最後に、会社からの積立はないものの企業型DCの制度はある場合です。会社は積立金は負担せず、手数料のみ負担してくれます。


運用商品の選択肢は狭い

会社の制度であるがために、会社が選んだ運用商品の中から選ぶ必要があります。
世の中にはたくさんの運用商品があるのを考えると、運用商品の選択肢は少ないのは特徴となります。

そして企業型DCの担当者として、運用商品の選定は正直めんどくさい・・・その他の業務もたくさんあるのに・・・

「数年に1度見直さなければならない」などの決まりもなく、昔から運用商品のレパートリーが変わっていない企業も多いのでは?

ということは、新しい運用商品などは選べない可能性が高いです。


節税メリットは十分享受できるiDeCo

iDeCoの特徴は、企業型DCと逆です。
・制度の手数料、運用の手数料も個人負担
・積立金は全額個人負担
・運用商品の選択肢が広い

え、あんまりお得じゃないなぁ・・・
とかじゃないですよ?

税金が積立金額の約30%お得ですからね!?

企業型DCが、たまたま国の政策と会社の福利厚生の両方のメリットがあるだけです。

個人型iDeCoで国のメリットはぞんぶんに受けてください。

個人的には、個人型のほうが節税メリットがわかりやすいなと思っています。
企業型の場合は、すべて会社がやるので給与明細をよく見て計算をしないと全く実感はありません。

個人型iDeCoを行い、年末調整または確定申告をすることによって、税金が還付され「よっしゃ」てなるのでうれしいですね。

そして、最近はネット証券や銀行で手数料が無料、又は格安のものもたくさんあります。それほど大きなデメリットもないのかもしれませんね。


まとめ

企業型DCと個人型iDeCoどっちがいい?という話ではなく、できる確定拠出年金の種類は決まっています。

会社によっては確定拠出年金は退職金として必ずやるということもあります。

もしかしたら「知らないうちにやっていた」ということもあるかもしれませんね。

まずはご自身の状況を確認してみましょう。

確定拠出年金には企業型と個人型がある


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