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確定拠出年金ってなにがいいの?現役担当者がメリットデメリットを解説!!

こんにちは、お金大好きナナチアンです。
つづきまして、確定拠出年金のメリット・デメリットについてご紹介します。

というよりも、確定拠出年金の特徴を私がメリットだと思うこと、デメリットだと思うこと、プラスもマイナスもないただの特徴に分けて紹介しているだけです。

他のHPやまとめサイトとは違う切り口になっているかと思いますので、参考にしていただければと思います。


確定拠出年金の特徴

確定拠出年金の特徴をメリット・デメリットにわかるとこんな感じです。

メリットデメリット


メリットはずばりこれ!

メリット①税金の優遇がある

確定拠出年金の最大のメリットは税金の優遇です。
お金を積み立てるとき、運用するとき、受け取るときすべてにおいて、税金の優遇があります。

※※ここからは会社員を例にご紹介していきます。

そもそもの話をします。
まず、給与から税金・社会保険料が差し引かれたものが、手取り額となります。
その手取り額から、お金を運用すると、その運用益に対して税金が取られます。
会社からの退職金や、国の年金をもらうときにも、税金は取られます。

とにかく、通常は私たちの手元にお金が入るときに、必ず税金が取られるようなしくみになっています。


【積み立てるとき】
さて確定拠出年金は、積み立てた金額が課税所得より差し引かれます!

はい、専門用語(笑)
こんな感じです。

所得税


例えば年収400万円の会社員の所得税・住民税率は25%とします。
400万円×25%=100万円が税金として給与から天引きされます。

1万円/月×12か月=12万円確定拠出年金でお金を積み立てた場合、
(400万円-12万円)×25%=97万円
となり、本来100万円支払うはずだった税金が97万円となり、3万円節税となります。

おおよそ積立額の2~3割節税することができます。

厚生年金や健康保険も、金額によっては減る可能性があります。


【運用するとき】
確定拠出年金の運用益は非課税です!

はい、また専門用語(笑)

複利

たとえば、元本100を運用して、利益が10でたとします。
すると通常は、運用利益10に対して税金が約2割とられるので、運用結果としては
元本100+(利益10-税金2)=運用結果108となります。

運用益が非課税の場合は
元本100+利益10=運用結果110となります。

毎年12万円を30年間積み立て、年利3%で運用した場合、
運用益に税金がかかるのと、非課税の場合、最終の運用益は約50万円変わります!

チリツモ(塵も積もれば山となる)ですね! 


【受け取るとき】
年金として受け取る場合は、国の年金を受け取る場合と同じ計算方法で、
一括で一時金として受け取る場合は、退職金を受け取る場合と同じ計算方法で、それぞれ税金が計算されます。

この計算方法は、日本の保険・年金ならほとんどが採用しているので、確定拠出年金だけのメリットではなく、割愛させていただきます。

また、年金と一時金、どっちのほうがお得なの?

という問いも、金額や会社員の勤務年数など人によって異なるので、実際に受取るときに改めて考えてみてください。


メリット②転職や脱サラ(専業主婦を含む)でも継続できる

今の会社で60歳まで働くかわからないし・・・

そうですよね。

個人で確定拠出年金をやっている場合はもちろん、会社の確定拠出年金をやっている場合でも問題ありません。

転職先に確定拠出年金の制度があれば、今まで積み立てたお金を転職先の確定拠出金制度へ移すことができます。

転職先に確定拠出年金の制度がない場合、あるいは会社員でなくなった場合は、今まで積み立てたお金を個人型に移すことができます。


それぞれ手続きをしなければならないのですが、退職後6か月以内に手続きをしない場合は国民年金基金連合会に自動移管されてします。

確定拠出年金は基本的に一度始めるとやめられないしくみなのですが、この方法が唯一途中解約できる方法になりす。ただし今まで積み立てたお金をドブに捨てる感覚になるので、おすすめはしません

・自動移管に4,348円、元に戻すのに1,100円(税込・2021年時点)手数料がかかる
・管理手数料52円/月(税込・2021年時点)かかる
・自動移管期間を含まずに、確定拠出年金での積立期間が10年未満の場合は年金を受け取れない。(10年以上の場合は受取可)
・積立金の運用はされずに、手数料が引かれ続ける

ね、ドブに捨てるようなものでしょう?


もっとなんとかしてほしい!デメリット

デメリット①なんといってもわかりにくい

メリットでご紹介した税金の優遇、これって本来払うはずの税金を払わなくていいという、まったく目に見えないメリットなんです。

節税効果が体感しにくい・・・

そして、説明をされないと(されても?)ピンとこない・・・

上限金額についても、人によって違うのがまたわかりにくい

これは最大のデメリットだと思います。


デメリット②老後の資金には足らない

残念なお知らせです。

確定拠出年金を上限金額、20歳からやっても、老後の資金には足りません。 

会社を60歳で退職し、国の年金を65歳からもらうまでの、5年間の生活費もギリギリです。

25万円×12か月×5年=1,500万円必要だとして、
年間30万円(2.5万円/月)を30年間、年利3%で運用して1,500万円弱です。ちなみに、最も積立が出来ない属性の上限金額は、年間33万円です。
※受け取るときの税金は考慮していません。

人によって生活費はことなり、25万円/月では足らない人もいるかもしれませんね。

本当に、残念です。


まとめ

まず謝りたいことが、「メリットにもデメリットにもなること」「年金なんだからあたり前」は割愛させていただきました。

文章を読んだらわかるかな、と・・・

確定拠出年金はメリットが大きいのですが、まだまだ改良の余地があるということですね。

まさに、知っている人が得をする、早く始める人が得をする、制度なのでみなさんも将来を考えて検討してみてください。

メリットデメリット


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