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03 "ボトルジョージ" コストと向き合う

こんばんは!!
株式会社CHIMNEYTOWN 7期インターン生の
たけだななと申します!!

先日もボトルジョージの制作会議に
参加させていただいたのですが

開口一番プロデューサーの松本さんに
「たけださんが成長していく発信すごくいいね!」
とおっしゃっていただき、私は照れながらも

「あ、そうか!こま撮りアニメーションの知識が0の私が発信する価値って、私の成長もあるのか!」とハッと新たな気づきがありました!!

また、立体原型を作ってくださっているきゃっしーさんからも「表情やバランスが変わって見えるから、いろんな角度で人形を撮ってみたらいいよ!」とアドバイスをいただきまして!😭✨

会議以外の時間でもきゃっしーさんは立体原型(粘土)を作ってくださっていて、ひたすら向き合っては粘土を削り、粘土を加え、整える作業

まだまだお卵な私ですが
プロの皆様からたくさん助言をいただいて
完成まで吸収しまくりたいと思います🔥

そんなこんなで本日の会議では
クオリティが高い立体原型が
理想的な姿にグッと近づき

ますますクリエイティブに気合いが入りつつも


コストに向き合おうとするチーム

の雰囲気が見られた現場でした!😊✨


(1) さらに理想に近づくチャコ

前回の会議では
チャコとねこの立体原型に対して
チームで話し合いが行われていました

前回の会議の様子はこちら ↓

そして本日、
チームで出てきたアイデアをふまえて
きゃっしーさんがチャコをブラッシュアップ✨

まずは今回と前回のチャコの違いを
ご覧くださいませ!😊↓↓↓

前回のチャコ
今回のチャコ

撮影の角度や明度が違うので
比較しにくいかと思いますが…

一目瞭然なのは
「髪の毛(前髪)」「まゆげ」です!

そうなのです!
「毛」が大きく変わりました!👀

私たちも髪型で別人に見えたりしますが、
チャコもガラリとイメージや表情が変わりましたよね!✨

実はきゃっしーさんは
"毛の達人"と呼ばれるほどで

このクオリティで粘土で毛を表現できる方は
世界でもなかなかいないのだそうです!!🔥

まゆげは1本1本が丁寧に表現されていて
チャコの感情や大人ぽさを感じるとともに
前髪ができたことで幼さも感じます

もともとスケッチの段階では
チャコのまゆげは小さくて細く
スッとしたイメージだったのが

実際に立体にしていくと受け取る印象が
大きく変わってくるので
チームで話し合いながら修正していくのです

きゃっしーさんが立体を制作していただくにあたり
描かれたスケッチ (トンコハウス稲田マサさん作)

また、今回のチャコが仕上がるまでには
堤さんときゃっしーさんの細かいコミュニケーションが行われています

例えば、前回のチャコに対して堤さんが
完成イメージを作り上げてくださっていて

言葉のコミュニケーションだけでなく
このような比較画像が用意されていることで
今回のチャコが確実に理想に近づいていました

きゃっしーさんへの修正・検討依頼を堤さんと
トンコハウスチームがデジタルでシミュレーション

よく見てみると…
毛以外にも首の長さや顎のライン、鼻など
細かいディレクション指示があったからこそ

全体としてチャコらしい雰囲気が
出来上がってきています

(2) 依存症のチャコのお父さん


チャコのお父さんについても
きゃっしーさんはスケッチや脚本から
感じた要素を立体に表現されていました

お父さんのスケッチ (トンコハウス稲田マサさん作)
実際の立体原型

例えば…
髪の毛は「もさもさ感」を加え
目は「感情が溢れていて少しうるんでいる」
唇は「乾いてて割れてる」
爪は「切ることに意識が回らず長い」
靴は「ボロボロなのでパカっと割れている」

靴がパカっと割れているだけでイメージが変わります!
裸足場合、足裏が地面と接触している表現が難しいそうです!

チャコのお父さんは依存症なので
見たときの印象がどうあるべきかは
非常に繊細に考えていかなければならない…!

ですのでお父さんは念入りに話し合い
現場でも細かく修正をしていただきました

アニメーションスタッフも含めて話し合い
今後どう動かしていきたいかをここで確認していく
後ろから見るとお父さんの猫背がわかるかと思います
猫背でも頭が倒れることなく絶妙なバランスです

部分的な修正はこんな感じです↓↓↓

ボタンも最初は綺麗ついていましたが
あえて1つだけ取れているように修正!
最初はシャツ出てなかったのですが、現場で修正!

面白いなと思ったのは修正を重ねるほど
チャコとお父さんが親子"になっているところです

きゃっしーさんの手によって
同じ世界に引き寄せられたねと
皆さんで大絶賛されていました✨

チャコとお父さん


(3) コストと向き合うチーム

かなり理想的な理想を超えてくる立体原型が
できてきたのでここからは向き合うのはコストです

今後は人形とセットを作って
"動かしていく"段階があるので

立体原型の段階で
「どの素材を使い、どう動かすか?」が
話し合われていきます

例えば
チャコやねこ、お父さんの"毛"の素材です

人形チームの原田さんが
持参してくださった毛は
このような感じです↓↓↓

色はあとで何色にもできるので手触りや質感を確認

髪の毛を全て動かせるようにするには
全ての毛1本1本に針金を入れていく必要があります

これは細かい髪の毛の変化を
こま撮りで表現できるのですが

一方で
毛を1本1本作るというコストや
多く出演するキャラに針金を使用すると
だんだん折れてくるというデメリット

このようなこと踏まえて
どこは譲れない表現で
どこは他の手段で補えるのか

といった先を見越した整理が必要になります

またアシスタントディレクターの堀川さんが

「もちろん本気なので、人形やセットを作ってくださるチームは時間を与えれば与えるほど良いものを作れる才能を集めていますが、コストに向き合わずに制作することは違います。有限な時間の中でどれだけ工夫できるのか考えていきましょう!」

とおっしゃっていて
素直に「かっこいい」と思いました

クリエイティブはいつだって予算があり
その限られた中でどう作品を輝かせるかと
頭を悩ませて手を動かしていくプロの方々は
職人のような覚悟を感じました

このような感じでステキなチームの皆様と
少しずつ見えてくるボトルジョージの輪郭を
これからも伝えていけたらと思います🔥

ボトルジョージプチ決起会

本日も読んでくださり
ありがとうございました!!

2023.04.14 たけだなな


【 おまけ 🎉 】

4/24発売のドワーフさんの本の表紙にも
ボトルジョージについてのお知らせが✨

こま撮りについても勉強していきたいので
拝見するのが楽しみです!!🥰

また3月26日に行われたトークショーでは
チームの雰囲気がダダ漏れしています🤤✨

ぜひアーカイブでご覧ください!✨


わたしは美味しいビールを飲んで、ニヤニヤしながらまた今日も生きていきたいです