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“iPhone 12 mini”は iPhone 5s / SEの呪縛を解き放つのか


iPhone 12 miniを購入しました。


持った瞬間やけに気分の高揚やいろんな感情の走馬灯が見られたため、ここにその時の雑感を記しておこうと思います。

あぁ、そうそう。単に長年待ち望んだiPhoneが出たので、テンションが上がっただけです。有益なことは記さないので暇なときに流し見でいいと思います。







長らくiPhone 5s・SE(1st)を使用してきた私は、iPhone 6登場時から乗り換える端末の選択肢がなくなってきている焦燥感を感じていた。


iPhone 6登場時は5sを使っていたこともあり特に気にも留めなかったのだが、
側面が丸みを帯びて持ちづらいこと、
片手では指が届かないため片手での操作が微妙に完結しないこと
上記の2点からこの筐体を使用したモデルを買い替えの際の選択肢から外していた。


iPhoneは筐体を1つ開発すると、しばらくは外観が同じモデルで続く。
iPhone 6sが出てしばらくしてからSEがリリースされたのを機に5sから機種変1台と、さらにSIMフリーモデルを1つ入手した。
正式ナンバーが4インチモデルに採用されなくなったことから、
「もう、次はない」と受け止めた。

それは的中した。



端末のトレンドは画面の大型化。
もう1つ筐体が変わり、iPhone Xが登場したときも、やはり私の手には大きく、違和感が拭えなかった。



iPhone X世代が3台目を迎えた2020年1月、2台目で使用していたiPhoneSEも、ついにバッテリーが持たなくなり、退役を考えざるを得なくなった。
この時も小さい筐体は出ておらず、どこを探しても小さい片手で操作が完結するiPhoneは存在しなかった。
しかし、モバイルバッテリーを併用しなければならない小さい端末はもはや意味がない...



結局、私は圧力に屈した。
最期は外出時に途切れ途切れで使用しても6時間を持たなくなっていた。


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iPhone 11は、思っていたよりは手に馴染んだ。

左手から最も遠い端末右上のアイコンも、画面を引き寄せればなんとか押せた。
ただ、全てのアプリでそれができるわけではない。
画面の上・右端のボタンを押すだけなのに、ポジションを維持して右手に操作させるか、左手のポジションを変えるかしないと押せない、あの言いようのない不快感...

写真でもそうだが、私はアクションを起こす際になるべく手数を少なくしておきたい意向がある。
物事にはタイミングというものがある。手数を多くすることで一瞬のチャンスをとり逃すということが、ストリートフォトを嗜む人間には少なからず存在する。
私が単焦点レンズを好む理由は上記だったりする。他にもあるのだが、ここはそういう話をするお題ではないのでここから先は割愛する。

片手での操作に慣れきっていた私は、トレンドであるはずの大画面が逆にデメリットとしてしか受け取れなかったのだ。
持ちやすさを犠牲にしてトレンドに傾倒したこのiPhoneに、私はいつまで経っても不満を拭えなかった。



そこへ現れたのが、この“iPhone 12 mini”だった。


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miniという単語が見えた瞬間、私は真っ先に筐体サイズを調べた。
現iPhoneモデルの中で最も小さい筐体。5s/SEよりは少し大きいようだが...


もう、これしかない。


予約開始日にはサーバーアクセスが集中して全然進まないApple storeで30分近く待った。
その甲斐あってか、販売開始日の13日に受け取ることができた。
薄くなった箱を開封し、保護フィルムを剥いで筐体を掴んだその瞬間。




使い慣れたあのiPhone 5sが、帰ってきたような錯覚。




iPhone 5s/SEがちょうど良いと感じる私には持っただけであの頃のイメージが蘇ってくるような錯覚に陥ったのだ。


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(左から11・12mini・SE)


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(12miniとSEは1周り大きいくらいで、筐体の大きさはさほど変わらない)


(片手持ちがしたいユーザーにとって)持ちやすさを犠牲にした使いづらい端末が市場に席巻した時代は、ようやく終わりが見えてきたのかもしれない。






以下、1日使った私からの雑感を箇条書きで。

・片手で不自由なく操作ができる、これが優先条件にくる人には間違いなくおすすめできる。

・iPhoneはケースありきで考える方も多いが、小さい端末しか愛せない方はケースなしでの運用を考えてもいいような。

・12mini(有機EL)を使っていて過去の液晶機との違いは輝度と黒

・11では最大輝度になっても昼間の屋外では見えづらい(4s、5s、SE、11のうちダントツで11が見づらい(輝度が低い)が、有機ELはコントラストも高く、とても見えやすい

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・ローキーな写真を映し、最大輝度にすると液晶機はLrでシャドーを50以上上げたように黒が浮き上がるが、有機EL機は最大輝度にしても黒が締まっており、高コントラストを維持している。(写真だと全くわからない...)

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・私の個体は色温度が高め(カラーグレーディングでいうと中間色が橙〜やや黄色寄りに15ほど足したような色)、さらに色被り補正で言うと-10あたりの緑寄りな画面。11は青寄りかつマゼンタ被り気味だったので誇張されているかもしれない。青寄りが好きな人間には違和感しかないが、比較対象があるから不満になるだけ。1日見てたら慣れた。
 →True ToneがONになっていただけだった。OFFにしたらやたら青く見えて...


・ノッチは11と変わらないので、画面が小さくなった分占有率が上がってる。気になったら最後、邪魔。ただ有機ELは黒が黒いままなので、上が黒い画像にしているもしくは黒いIFにしていれば溶け込み、気づきにくい。

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・画面の大きさは小さくなっているが、表示領域は変更なし。
 高密度になっているせいか解像度も上がっている気がする。

・クイックスタートは便利。iTunesが無くなってMacに同期しなくなったが、50GBの転送で20〜25分くらいでできるので、もう有線での環境移行は考えられない。

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・Face IDはやめてiPad Air4で採用したtouch IDにしてほしかった。

・バッテリーは少し心許ない。5Gを拾わないからか?
 設定で4Gのみに変更し、少しはマシになった感があるが...

・カメラに関しては11と大差ない?標準域でf1.8からf1.6へ変更となっているので、夜景などの暗い環境で撮りやすくなっているのではと考えられるが、そもそもiPhoneのカメラを使わないため、不明。





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最後に1つだけ。
ありがとうiphone11。バッテリーの持ちだけは本当に最高だった。





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