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野草食日記 295 蓬のお焼き阿闍梨餅風

私は根っからの冷え性で、冬は勿論、夏場も下っ腹が冷えることが度々です。
この春は、いつもより少し熱心に体質改善をやっていて、漢方薬や塩灸を試みたり、薬酒を仕込んだりしています。

冷え性改善の一環として、ヨモギを鍋一杯に煮出したお茶でヨモギ風呂も試しています。
ヨモギのお風呂は、透明なダークグリーンが美しく、ザ・薬湯という感じ。
身体を温める働きがあり、風呂から上がってしばらくすると、汗がじわじわと出始めます。
少し早めにパジャマを着込んでしまうと、ぐしょぐしょに濡れて全取っ替えの羽目になるほど。
香りが好きで買っているドイツの入浴剤より、よほど発汗作用がありそうです。

ヨモギは家の横に群生しているので、除草を兼ねて毎日少しづつ刈り取ります。
先日、茎の下の方の葉はお風呂用に、トップの柔らかい部分はヨモギ白玉を作ろうと分けて茹でました。

ところが、5月末でアクが強かったのか、出来上がった白玉がなんか苦い。
葉を多めに入れてしまったせいもあるのかな。
とにかくこのままではどうしようもないので、白玉の生地に卵と甘酒、水、小麦粉少々を加え、フライパンで薄焼きにしてみます。
小豆の餡がよかったけれど、午後に出かけるから作るのは諦め、砂糖を加えた白味噌を挟みました。

出来上がったお焼きは、ヨモギの苦味も薄れて、食べやすく、また白玉粉がベースなので生地がもっちもち、京都菓子の阿闍梨餅みたいです。
白味噌の餡も、これはこれでなかなかでした。
でも次食べるなら、やっぱり小豆餡がいいな。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。